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後藤騎手の「自殺」の理由、原因を考えてみる

      2016/08/24

後藤騎手が逝去されました。まずはご冥福をお祈りいたします。原因や理由は今後の発表を待ちますが、自分なりに一晩かけて考えたことを書いてみます。

※訃報のためこのページへの広告掲載を見合せています。

後藤騎手の「自殺」の理由、原因を考えてみる

 

後藤騎手の訃報に際して

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駅売店で見かけた「後藤騎手自殺」の大見出し。東スポ(大スポ)のことなので、折りたたまれ隠れた部分にオチがあるのだと思って、信じませんでした。

「後藤騎手自殺」→「考えるほど苦悩した(本人明かす)」

のような釣りだと思ったのです。

東スポは以前にも

「米大統領暗殺」→「極秘に計画されていた(関係筋)」

のようなケースが結構ありました。

そんな見出しをOKするとはさすがギャグセンスの高い後藤騎手だなと思って家路についたのですが、電車のなかでヤフーニュースを見て事実だと知りました。信じられない思いでいっぱいでした。後藤騎手は府中競馬の直線で馬券を買って目の前で応援したこともある騎手でした。

その後すぐに多くのネットメディアが、感想などの記事を立ち上げていきましたが、この突然の訃報によく急に感想が書けるなと思いました。

 

後藤騎手の「自殺」の理由、原因を考えてみる

後藤騎手は武豊のように関係者の家に生まれたわけでなく、普通のサラリーマン家庭の出身だったはずです。デビュー年は12勝程度で、しばらくあまり実績を出せませんでした。自分を変えるためにアメリカ競馬に乗りに行って開眼します。アメリカのダート競馬で覚えた、積極的な先行策と粘り込みで結果を出すようになったのです。その後は徐々に成績を上げG1も5勝、関係者の信頼も厚くなっていきました。

周知のように何度もケガをしましたが、復帰週からずらりと騎乗馬が並びました。普通なら復帰週は上手く乗れるかどうか様子を見る陣営も多いものです。しかし、後藤騎手の場合応援したいという気持ちが先に立つのでしょう。

最近も土曜競馬で落馬がありましたが、騎乗を止めず翌日に2勝。その週は準メインで11番人気を勝たせるなど3勝を挙げました。武豊でも週に3勝することは少なく、競馬騎手にとって週3勝は絶好調と言える数字です。

このように、関係者の信頼も厚く、ケガを重ねたとはいえ結果を出している後藤騎手がなぜ自殺する必要があるのか非常に不思議です。ネット上では、前日に歌手のイベントに行ったことを明るく報告していたことが取り上げられていますが、万一自殺なら直前に明るくふるまうこともよくあるそうであまり参考になりません。

本業の騎手で結果を出していたのに、という点が気になります。

 

理由、原因その1 うつ病?

理由を考えてみると、ひとつにはうつ病のような症状があったのかもしれません。うつ病は決して珍しくない病気ですが、気分が良い時と悪い時の差が激しく、気分が悪い時は人と会話もできないほど落ち込むのという特徴があります。突発的な自殺もときどきあります。

後藤騎手はインタビューで語尾に「ベイベ!」をつけてみるなど、ファンを楽しませるための遊び心が旺盛ですが、気になったのが休養していた佐藤哲三騎手の代打でエスポワールシチーという馬に乗った後の勝利ジョッキーインタビューです(2013年10月14日盛岡のマイルチャンピオンシップ)。佐藤哲三コールを会場の観衆に要求したのですが、やや自分の思いにのめり込みすぎて会場もうまくついていけなかった感じでした。このとき、ちょっと思い込みが強いのかなと思いました。もちろんトップのスポーツ選手であるためには、のめり込むような部分も必要なのだと思います。

この辺りから、後藤騎手が多少なりとも躁鬱(そううつ)の症状があり、ケガが重なって鬱(うつ)の部分が深夜に強く出たのかなという気もしました。

 

理由、原因その2 リハビリ中の事故?

後藤選手は首のリハビリにとりくんでいました。逝去された直前にも栃木県でリハビリをされていたと記憶しています。首のリハビリは専用の機械で首を吊り下げて伸ばすのですが、やり方を覚えて自宅でこれをやる人もいるようです。その際には治療器を購入せず、タオルなどで代用するケースもあるようで、事故の可能性もあるのではないかと思います。

 

理由、原因その3 思うように乗れないことを悩んで?

後藤騎手は知る人ぞ知る完璧主義者です。自分の騎乗技術や作戦に関しても完璧を期するタイプです。

少し話が異なりますが、後藤騎手は以前に後輩の吉田豊騎手に喧嘩の延長戦から自分の騎乗馬を蹴られたことがあります。その態度に激怒して、その後吉田騎手に木刀を持って説教をしました。実際には思い切り叩いたわけではないようですが、クレバーな吉田豊騎手が大げさに報告した面もあり、大騒動になりました。この辺にも自分にも他人にも厳しい面が浮き彫りにされています。

自分や他人に厳しいというのは、一度決めた基準や価値観を守れない人間には自分であろうと他人であろうと容赦しないということです。後藤騎手は最後となった騎乗週に、準メインで人気薄を勝たせるなど3勝と好成績を挙げましたが、本人としてはもっとうまくやれるという気持ちがあって自分を追いつめていたのかもしれません。

武豊は一時期有力な厩舎や生産者から干されて大変な思いをしたことがあります。もちろん武豊自身がケガのために力を落としていたことに要因はありますが、それ以上に排除されていた時期がありました。その間ずっと武豊はひどいレースを続けていました。特に目立ったのが気性が悪い馬を制御できず暴走させ大敗させてしまうケースです。もし武豊が完璧主義者なら、馬を制御できなくなった自分を恥じて引退していたと思います。しかし武豊は制御力の落ちた自分を認めて、馬が暴走したら逃げを打つようになり成績は回復してきました。

後藤騎手が馬に思うように乗れないことを悩んでいたかは分かりませんが、もし武豊が後藤騎手のような性格ならこれまでに命がいくつあっても足りなかったと思います。そういう意味で武豊騎手は柔軟というかすごくしぶとい人間だと思います。干された時期はG1に乗れないことも多く、控室のVTRで見ていたのだと思いますが、そういう屈辱にもうまく耐えています。

一方後藤騎手はそういう柔軟さがなかったのかもしれません。いつも一本気で、本気になってしまい、時には損をしてしまう。完璧主義でうまく手を抜けない。

非常に愛すべき人をなくしてしまったと思います。

後藤騎手は何かに負けて自殺するような人間ではないと思います。リハビリあるいは突発的な鬱状態が招いた事故のようなものだと思います。

今は5つのG1トロフィーを眺めながらゆっくり休んでいただきたいと思います。

 -競馬&スマホ版ダビスタ

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