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『政治騎手2018~排除の論理~』の内容とレポート

   

年末恒例の樋野竜司の書籍、政治騎手シリーズが発売されました。現在、競馬本の質は低下していますが、価値のあるシリーズ。この記事では『政治騎手2018~排除の論理~』の内容とレポートをお送りします。

政治騎手とは:雑誌・競馬最強の法則から火がついたヒノくん(樋野竜司)の看板書籍。騎手の乗り馬集めの能力(=政治力)にスポットを当てた競馬理論。


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『政治騎手2018~排除の論理~』を買うなら

『政治騎手2018~排除の論理~』をすぐに購入するなら、首都圏の方は秋葉原の書泉ブックタワーがおすすめです。書泉ブックタワー4階には、現在縮小が進む競馬書籍のコーナーが比較的充実しています。

書泉ブックタワーでは、数量限定ですが樋野竜司氏のサイン本があり(同価格)、キタサンブラックまたはサトノクラウンの生写真がついています(選択可)。またホープフルステークスの日には、樋野竜司氏の予想ももらえます。

サイン本の在庫:12月24日現在あと5冊程度。生写真の配布期間はお店にお尋ねください。

『政治騎手2018~排除の論理~』の内容(目次)

政治騎手2018の目次です。

  • 第1章 忖度あり!?エ-ジェント新制度の闇
  • 第2章 「降級廃止」で排除される人と馬
  • 第3章 新企画 馬力絞り出しメーター付き!110人騎手名鑑
  • 第4章 (ヒノの2018年型馬券術)刷新!上げシックス・下げシックス ◎

第1章 忖度あり!?エ-ジェント新制度の闇

競馬予想に大きな影響があるエージェント制度。調教師(馬主)側の騎乗依頼を取りまとめ、調整し、各騎手に割り振る仕組みです。近年エージェントが力を持ちすぎたため、2017年1月にJRAはエージェントを厳しく規制(専業でないとダメ)することを予告しました。しかしその後駆け引きがあったようで、年末にはかなり緩和。

『政治騎手2018~排除の論理~』の第1章には、その辺りの駆け引きの裏話が書かれています。具体的には、美浦の調教師・馬主・騎手に比べ、栗東ではエージェントに肯定的な雰囲気があるとのこと。そのほか13ページを割き、今後の行方なども触れられています。

第2章「降級廃止」で排除される人と馬

降級制度とは、例えば1000万下条件で頭打ちとなった馬が、夏の時期に500万下条件に格下げになる制度です。降級・格下げと聞けば響きは悪いですが、再度上位争いをして賞金を稼ぐことができるため、主に中堅~下位の馬主や調教師にとっては欠かせない制度でした。しかし、既報のように2018年夏から降級制度が廃止になります。

『政治騎手2018~排除の論理~』では、根本的な背景として、馬産地での仔馬の価格の高騰があるのではないかと分析します。背景には、大企業や金持ちに恩恵があるアベノミクスがあるとします。注目したいのは、『政治騎手2018~排除の論理~』によると、クリノの栗本博春オーナーやミルFはすでに新制度への対応を始めているということ。

(補足)2018年の夏競馬は、1600万下など上級条件の頭数が揃い、激戦となるかも知れません。しかし重要なことは、どんな番組になっても、スピード指数やローテーションなど、客観的な材料を記録し、過去のデータで検証し、方法論を確立することです。新制度の理解は重要ですが、新制度においしい馬券が隠れているという訳ではなく、競馬投資のやり方はこれまでとは変わりません。

第3章 新企画 馬力絞り出しメーター付き!110人騎手名鑑

『政治騎手』シリーズのメインである、各騎手の評価です。リーディング順に掲載されており、上位騎手には多くのページが割かれていますが、注目すべきは下位騎手にもきちんと分析の目が当てられているところです。

私事ですが、先日の予想で西田騎手の馬を本命にしてよいのか迷ったケースがありました。キャリアの途中で戦線離脱があったため低迷しており、技術力はともかく、各陣営の信頼度はどうかという点で疑問があったのです。『政治騎手2018~排除の論理~』によると、西田騎手の評価は次のようになっています。

  • 新潟芝1000の専門家。
  • 馬力絞り出しメーターは、単勝105%、連対99%、複勝圏101%。

馬力絞り出しメーターとは、人気別に好走、凡走を分析したもの。回収率ではないので、特別に良い数値ではありませんが、嫌うような数値ではなく、ある程度の馬を集め、それなりに着に持ってきていることが分かります。簡単に言えば、普通の騎手であり、馬の力を邪魔するような要素はないと言えます。

リーディング上位の、Cルメール騎手の評価を見てみます。

  • 2017年には、大舞台(G1)で弱いという評価を払しょく。名実ともに日本を代表する騎手になった。
  • ただしダービーは、陣営の評価(しばり)を気にしたほかの騎手が余りにも動かなかった(超スローに巻き込まれた)ことによるラッキーヒットに過ぎない。
  • スタート後の状況に合わせて対処することも多く、馬や相手を研究すよりは、自身のなかにで設定されている作戦のなかから、状況に応じてチョイスしている。イン突きのチョイスも頻繁で、前が詰まるリスクはある。
  • 荒馬のコスモバルクをJC2着に導いた時期と比べると、気性難の馬の制御力にはやや陰り。やや筋肉の老化があるかも知れない。
  • 過剰人気が続く。
  • 社台系の評価はピークとなっており、ルメール優先のローテが組まれている。
  • 絞りだしメーターを見ると、ダートはやや弱い。

以上が評価の概要です。類書や競馬雑誌の記事に比べ、『政治騎手2018~排除の論理~』の分析は非常に深く、持っていた方が良いと思います。騎手や調教師もこっそり目を通しているのではないでしょうか?

第4章(ヒノの2018年型馬券術)刷新!上げシックス・下げシックス

上げシックスは、ほかの騎手に乗り替わった場合買いとなる6人です。戸崎圭太騎手ほか6人が挙げられました。これは戸崎騎手が下手というわけではなく、陣営が戸崎に依頼する馬は地力があり、戸崎騎手は連続騎乗が難しい、さらに戸崎が降りることでファンは勝負レースではないと考える、といった背景もありそうです。

下げシックスは、ほかの騎手から乗り替わった場合買いとなる6人です。松田大作騎手ほか6人が挙げられました。松田騎手は悪質な交通違反で干され気味ですが、騎乗依頼が戻ってきているのも事実。人命を奪いかねない過去のできごとへの反省は必要ですが、腕が立つということは確かで、ひっそりと勝負をかける厩舎があるということになります。

(まとめ)『政治騎手2018~排除の論理~』の内容とレポート

以上、『政治騎手2018~排除の論理~』の内容とレポートでした。『政治騎手』シリーズは、メインの110人騎手名鑑だけでも購入すべき水準に達しますが、今回はダメ押しとして、以下のおまけがつきます。

  • 新企画 馬力絞り出しメーター
  • 上げシックス、下げシックス
  • エージェント新制度の最新動向
  • 降級制度の見方

降級制度については、各雑誌や書籍が降級制度廃止で稼ぐ必勝法のような切り口の内容を準備してくるはずですが、記事内で触れたように、これまでに培ったレース選定、軸馬選定、相手選定、券種選定の理論があれば、それを2018年のレースに当てはめるだけでよく、必勝法など存在しません。その点『政治騎手2018~排除の論理~』は、降級制度の廃止について、背景を掘り下げて分析する方向に舵を取っており、信頼にあたる内容です。

『政治騎手2018~排除の論理~』の欠点

出版社の方や作者様がお読みになる可能性は少ないと思いますが、ぜひ出版社や作者に伝えたい欠点があります。それは、常体(だ・である調)と敬体(です・ます調)の混在です。例えばこの記事は、敬体で書かれています。そのため読み手は、です・ますのイメージに慣れて読み進めてゆきます。しかし突然常体が混ざると、とても驚く。何度も出てくると、読み進めにくいほどのストレスになる。確かに、敬体の中の常体は強調表現になりえますが、使い過ぎです。とくにKKベストセラーズの編集担当者に、ほんとうにこの文体で良いのか来年までに考えてほしいです。


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    2014年 年間プラス決算
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    2016年 年間プラス決算
    2017年 年間回収率83%
    昨年は、①やや重・不良、②相手馬、③券種選定の3つのロジックの開発の過程で投資の失敗があり、回収率が83%となり、4年連続のプラス決算を逃しました。しかし、ロジック改善はほぼ完成し、2018年からは再度安定化を見込んでいます。過去3年のようにギリギリのプラス決算ではなく、安定した利益を積み上げてゆく見込みです。
    ※ロジックの流出やご質問対応の対策から、人数限定となっています。好調期に一度締め切ると、半年程度登録ができなくなる傾向があります。
    ※メルマガ読者には、ロジックを公開しています。これは、自力で勝てる馬券師への大きな一歩となります。

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