ターゲットフロンティアでは競馬は儲からない(プロの活用法 実践編)

ターゲットフロンティアでは競馬は儲からない。そのことを検証するためにターゲットの利用について、3段階に分けて考えてみます。

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ターゲットフロンティアでは競馬は儲からない(プロの活用法 実践編)

ターゲットフロンティアは儲からない(プロの活用法 理論編)を踏まえて実践編をまとめました。

段階1 ターゲットの設定した範囲内の項目で必勝法を組み立てる段階

ターゲットの大きな利用目的の一つは、ボタンの組み合わせで隠れた必勝法を探すことです。

例えばターゲットフロンティアを使って「夏」という括りで未勝利戦を分析します。すると、ターゲットで、例えば「未勝利」ボタン、「7月」「8月」ボタン、「良馬場」ボタンを押し、それに沿った過去のデータを拾った後、最後に「馬番」ボタンで分析をかけるような形になります。

すると

◆馬番別集計
集計期間:2009. 8.22 ~ 2014. 8.10
——————————————————————
馬番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
——————————————————————
16番 25- 36- 23- 347/ 431 5.8% 14.2% 19.5% 61 127
——————————————————————

するとこんな分析結果が出てきて「やった」と思ったりします。夏の良馬場の未勝利戦では16番を買うとプラスになることが分かったのです。統計分母431、回収率127%と一見悪くないのですが、問題は複勝率。

14%程度ということは裏を返せば85%外れになります。

2014年8月23日を例にとると馬番16が発生する未勝利戦は7クラ。7連敗する可能性は、実に32%もあります。土日で約14連敗する可能性も1割あります。すると1レースあたり1万の資金として、14万を一気に失う可能性を1割引きうけることになりとても使いものになりません。

このようにターゲットに設定されているボタンの組み合わせは、いいネタが見つかりそうで見つからない部分があります。ターゲットはベタな「騎手」「調教師」「着順」など以外に、「異常投票(集中票)解析」など意外なものがパッケージされていて、導入当初は夢のように感じるかもしれません。

しかし、全てのボタンは多くのファンが実は研究し尽くしてしまった要素なのです。例えば「異常投票(集中票)解析」も「スピード指数」も出だしの頃は儲かった観点でしたが、そういうものはすぐに広がってしまいます。これがターゲットをごく普通に使用していても儲けにくい理由です。

段階2 段階1のものに独自に発見した観点を加え、より回収率を高める段階

段階1を経てターゲットの限界に気づくと、独自の観点を加えるようになります。もちろんターゲットには、単独では機能させられないものの、組み合わせて使えば役立つ要素が多くあります。

しかし、それぞれ単独では厳しいのも事実。そこで各予想者が独自の要素を使うのですがここで大きな障壁が立ちはだかります。

例えば、「未勝利」、「ダート」、「良馬場」、そして独自の観点である「前走が○○であった馬」を加えるという使い方をするとします。「未勝利」、「ダート」、「良馬場」。これらボタンで選べる要素です。しかし、「前走が○○であった馬」というのは独自の観点ですからターゲットに設定できません。

すると恐ろしいことが起きます。バックテストが全て手動になるのです。

別の記事で、このサイト運営者である私が正社員を辞める前後、バックテスト(過去の出馬表を基に予想を立て結果を確認してエクセルに入力していく作業)に追われていたことを紹介しました。日曜に競馬が終わると、月曜から金曜まで夜間を中心に暇を見つけてはバックテストをしていました。

そしてこの作業は実はレース映像を見ておいた方が正確にテストできるし気づくこともあるのでそうするのですが、100のバックテストをするために8時間程度かかりました(バックテストをした結果捨てた方法もたくさんあります)。このようにターゲットは便利なようで限界があり、本格的に扱いだすと時間を食う要素があります。基本的にターゲットフロンティアは好評ですが、ときどき「ターゲットは使えない」と断言する人がいるのは、この辺の要素を指摘していることになります。

 

段階3 方法論が確立し、そのメンテナンスや新たな方法の模索に軽く使用する段階

段階2に耐えて、しっかりした方法論が1つでも確立すると非常に楽になります。基本的にはその方法論で投資を続け、微調整したり、新たな方法に探りを入れたりするときにだけターゲットを使えばいいからです。

方法論の確立のキモは、第2段階で説明した独自の観点にあります。この独自の観点が、ターゲットをいじっていれば分かってくる競馬の基本的な真理に結びつく形になると収支は安定してきます。

ただ、最初は100%付近という形なので、月によっては赤字も出てきます。さらに精査して、自分の武器を作っていきます。頑張っていきましょう。

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