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オッズ理論というのがあるそうですね。オッズ理論で、競馬に勝ちたいのですが、どのようなことを知っておけば良いのでしょうか?
オッズ理論を有名にしたミラクルおじさん事件
ご質問ありがとうございます。オッズ理論について、競馬歴20年のマネードラゴン馬券塾管理人( メルマガ マネードラゴン馬券塾発行 )がお答えいたします。
オッズ理論の主流の1つが異常投票の分析です。異常投票の話題は、もともとダークサイドのイメージがあり、スポーツ紙などが喜んで扱う話題ではありませんした。その例外が、ミラクルおじさん事件(2003年)でした。
2003年の宝塚記念。天皇賞秋と有馬記念を制した、シンボリクリスエス(デザーモ騎手)が1番人気でした。ヒシミラクルは、菊花賞や天皇賞春を制していましたが、中距離では大敗もあり、最終的には6番人気でした。
払戻額は2億円!
結果はヒシミラクルが劇走し、1着。2着にはツルマルボーイが入り、単勝は1630円、複勝は610円、馬連は14080円となりました。
このヒシミラクルに異常投票が入っていたことは、当時のスポーツ新聞も取りあげたほど。前日の段階で、単勝が1番人気、しかも1倍台になるほどの大量購入でした。結果的にこの単勝馬券は的中し、約2億円の払い戻しとなりました。通称ミラクルおじさんの正体は、今でも分かっていません。
オッズ理論には2つの流派がある
ルメール騎手騎乗のフィエールマンが勝った2019年の天皇賞春。約192億円を馬券売り上げがありました。一方、その日に行われた第3レースの未勝利戦でも、約6億円の売り上げがあります。このように、売り上げ規模が大きなJRAにおいては、オッズは数学的にほぼ自然な形になることが大半です。
例えば、単勝2番人気の馬はどの時間帯でもおおかた2番人気ですし、複勝でも2番人気です。オッズ理論は、この数学的な平衡の崩れ(変化やアンバランス)から、過剰投票(集中票)の存在を探し当てる異常オッズ理論が1つの柱です。
流派 | 分類 | 事例 |
異常オッズ理論 | 時系列で見た変化に着目 | ヒシミラクルの単勝が1人気→6人気と動いた事例 |
異常オッズ理論 | 時系列+券種間で見たアンバランスに着目【現在の主流】 | 複勝に比べ、単勝の人気順(得票率)が高い事例 |
分布論 | オッズ分布から生じやすいパターンを分析 | 単勝オッズの断層付近の馬を狙う事例 |
異常オッズ理論(時系列で見た変化に着目)とは?

時系列で見た平衡の崩れ(オッズの変化)に着目する異常オッズ理論は、シンプルで分かりやすいのが特徴です。ヒシミラクルの単勝が1人気→6人気と動いた事例が典型例です。レース前日に大量購入があり、ヒシミラクルの単勝は1番人気になりました。しかし、その後ファンが競馬新聞を参考にして馬券を購入し続けたため、最終的にはヒシミラクルは6番人気になったのです。
最新のオッズと、前日のオッズが掲載されたスポーツ紙があれば、簡単に見つけることができる異常投票です。前日発売のない通常のレースでは、朝方のオッズと、最終に近いオッズを比べます。
時系列分析だけでは勝てなくなっている
時系列で見たオッズ変化に着目する異常オッズ理論は、シンプルで分かりやすく、過去には大当たりした時期もありますが、現在では下火です。
なぜなら、人目につきにくい朝イチで馬券を購入していたインサーダー関係者(おもに馬主、生産者と思われる)は、自分の投票(100万円以上の投票が普通)がバレてしまえば、オッズが下がり損をしてしまいます。そのため、投票時間をレース直前にずらしたり、券種をバラす(単勝の代わりに、馬単の多点買いをするなど)ことで対抗してきます。すると、時系列で見た平衡の崩れに着目する異常オッズ理論は、非常に単純ゆえに、対抗が難しくなります。
このように、時系列で見た変化だけに着目する異常オッズ理論は、その役割を終えようとしています。
- 過去:ミラクルおじさんのように、1つの券種に、早い段階で一気に投票する人が多かった。
- 現在:時間帯と券種をバラし、異常オッズ研究者に分かりにくいように投票している。
異常オッズ理論(時系列+券種間で見た崩れに着目)とは?

情報から購入する馬券に相乗りされたくないインサイダー(主に馬主、生産者と思われる)が、購入時刻や券種をバラしていったことに対抗して、異常オッズ理論も変化を遂げています。単勝、複勝、馬単などさまざまな券種を時系列で追い、異常投票を追いかけようという流れです。この時系列+券種間で見た変化やアンバランスを追うのが、現在のオッズ理論の中心です。
異常投票は、100万円以上の馬券購入がザラ。時間帯を分けたり、券種をバラしたりしてもどこかに痕跡が残るということです。
異常投票の実例

2014年7月26日の福島4Rで異常投票が入ったのは、14マテリアリズム(北村宏司騎手)。
午前6時ごろ、14マテリアリズムに、単勝約5万円、複勝約15万円の異常投票が入りました(赤マーカー)。マテリアリズムは単勝3.5倍の1番人気でした(黄マーカー)。最終的に1番人気になる11番は、単勝7.8倍(青マーカー)。マテリアリズムは最終的に11.6倍まで人気が落ちました。
ノーザンファームの生産馬が、外厩に1度下げてのダート替わりで、出馬表からも狙えなくはなかったのですが、いいところなしの12着でした。
誰の投票だったのか?
結果的に不的中となった約20万円の異常投票。これは、誰が入れたのでしょうか? 私は、馬主の池谷誠一氏が怪しいと思います。池谷氏は、重賞馬を持つ中堅馬主です。
- プリサイスマシーン … スワンステークス、阪急杯、中日新聞杯
- ペインテドブラック … ステイヤーズステークス、青葉賞
- ダイナマイトダディ … 京王杯スプリングカップ、中山記念、京成杯
池谷誠一氏は、テレビ制作会社の社長。開運!なんでも鑑定団などの有名番組を制作してきた実績があります。趣味としてヘレンド(ハンガリーの高級デザイン陶磁器メーカー)のふくろうをコレクションされていて、1つ20万円ほどします。
羽振りは決して悪くないと予想され、愛馬に20万円程度ならポンと応援馬券として出せるはずです。もし厩舎から「他の馬と見違えるほどの筋肉が付き体調も急激に良化」の情報が入っていたら、池谷氏は100万円以上を動かしたでしょうし、その場合、便乗によりオッズを下げないため直前投票に回ったかもしれません。つまり、今回の、昔ながらの朝の単複への高額投票は、バレてもいい、旦那による単なる応援馬券だったのかもしれません。
異常オッズ研究者なら?
上の買い方は、実は素人で、異常オッズ研究者はもう少し進んでいます。
- 20万円程度なら、異常度は弱いとみなし、金額を重視する。
- 単複の時系列オッズだけでなく、ほかの券種間との分析も行う。
- 愛馬に応援馬券を投票することの多い馬主名を押さえておく。
- 異常投票の成功例が多い、厩舎や生産者を押さえておく。
筆者が知っているだけでも、異常投票の分析はここまで進んでいます。異常投票を根拠に勝負ができるようになるまでには、土日にPCとにらめっこを続けても、1年以上はかかると思います。
異常オッズを入手するには?

1つの券種を時系列で追うのに対し、時系列の変化や券種間のアンバランスを追うのは、目視や手計算では非常に困難です。そのため、ソフトを使用するのですが、大きく分けて2つの方法があります。
- JRA-VANデータラボ(月額2052円)に加入し、無料の時系列分析ソフトを使用する
- オッズ理論の研究グループ(月額13000円前後)に加入し、専用のソフトを使用する
JRAの子会社であるJRA-VANを利用する場合は、ウェブサイトの検索で、時系列、異常オッズ、オッズ解析、オッズ分析等で検索します。
オッズ理論の研究グループは、シンドロームとソナーがよく知られています。無料ソフトに対し、サポートが受けられるのがメリットですが、加入後半年から1年間は、競馬開催日はPCに張り付く覚悟が必要です。
分布論(オッズ分布から生じやすいパターンを分析)

これらの競馬格言をご存知でしょうか?
- 2強対決は両雄並び立たない
- 1倍台ならヒモは人気薄
レースにおいて、1、2番人気が2倍台で拮抗し、ほかは10倍以上というような2強対決では、4コーナー付近で2強の位置取りが接近し、直線で併せるのが常。この場合、互いに強い相手と馬体を接し直線半ばで片方がバテる場合が多く、2着には人気薄の差し馬が来ることが多くなります。
また、圧倒的な1番人気の馬が出現する番組では、ほかの馬がそろって力不足であることが常。2着は、人気順通りにいかないことが多くなります。
歴史がある分布論
上の2例は、枠連時代から伝わる競馬格言ですが、これこそがオッズ理論のもう1つの柱、分布論の元祖です。
- 単勝オッズ分布が2強パターン → 片方を軸に3人気以下へ流す
- オッズ分布が1強パターン → 1強を軸に人気下位へ流す
このほか、単勝などのオッズの断層(急にオッズの数値間隔が開く場所)前後の馬券を狙うのも、伝統的な分布論の手法です。
分布論は、時系列+券種間の崩れを分析するソフトやグループのなかにも、導入されている場合があります。分布論は、時系列や券種間の崩れを分析する理論と異なり、異常投票を背景としていません。そのため、現在でも通用する普遍性があり、ほかの馬券術との相性も良いです。
分布論と日刊コンピ
また、分布論は、馬券術として発展しており書籍などの情報が多い、日刊コンピが研究には良いでしょう。日刊コンピは、日刊スポーツが掲載する能力指数ですが、以前から定評があり、最終オッズとの関連が深いことで知られています。例えば、日刊コンピの1位指数が90の場合、単勝の最終オッズは1.4倍付近になると言われ、その他の指数でも最終オッズとの連関が見られます。
おすすめの書籍は、発行が新しく、日刊コンピの第1人者飯田雅夫氏(故人)が携わった『日刊コンピ1位の解体新書』です。日刊コンピの数値は、日刊スポーツ公式競馬サイトで入手できます。
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