Q 東京芝1600mの傾向と攻略法は?
筆者 AIとレース観察を学べる競馬メルマガを10年間継続。3年連続GⅠプラス。複勝1点の「絶対勝負レース」は回収率106%(2024年9月17日現在)。
(JRA公式サイト)
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東京芝1600mの予想例
芝の東京マイルでは、上りが速いスターズオンアースに注目が集まりますが、実はソングライン、ナムラクレアとは上り能力は僅差です。
このなかで、ナムラクレアは函館、小倉などの小回りで活躍してきており、器用さを生かしたいタイプ。
スターズオンアース、ソングラインに差は少ないですが、データを見ると重賞では、上り能力が互角の差し・追込馬を比べると、差し馬が勝っています。同時にスターズオンアースに騎乗するルメール騎手は、騎乗姿勢が良く馬に脚が溜まることが特徴ですが、マイルは脚を溜めるだけの距離的な余裕がなく、ソングラインを優位と見るべきでしょう。
実際のレースでは、追込の不利を悟ったルメール騎手が、ソングラインより前につける展開でしたが、その分末がやや鈍くなり、自分の位置を守って差してきたソングラインが上回りました。
筆者発行のメルマガでは、7.6倍あった◎6ソングラインの単勝を中心に勝負しました。
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東京芝1600mの意外なデータ(回収率が高い)
- 実は外枠が期待値的には有利
- 差し馬が有利なイメージだが、未勝利・条件戦では逃げ・先行優勢
- 仕上げはソコソコでもよい
実は外枠が期待値的には有利
枠 | 件数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
内枠 | 2081 | 18.1 | 64.4 |
中枠 | 4731 | 20.5 | 71.3 |
外枠 | 2682 | 23.4 | 85.9 |
東京芝マイルに限らず、「開催前半は内枠有利、後半は外枠有利」が基本だと言われます。開催後半が内から芝が傷み、力が必要となり、内の経済コースを先行する馬が止まりがちなためです。
しかし東京芝マイルでは、おおかたの想像に反し外枠が有利となっています。
これはこのコースが「ワンターン」「直線だらけ」であることによるもので、コーナーが2つしかないうえ、コーナー部分も直線的な設計で、さほど距離損がないからと考えられます。東京コースが「ほぼ直線」という本質がここに表れてきています。
上の図のように、競馬場で距離損が生じるのは、原則としてコーナーだけです。
また、開催のごくごく初めで抜群の馬場状態の場合は、さすがに内枠が有利では?と考える方も多いと思いますが、トラックバイアスを意識するファンが内枠を買いすぎるのか、なお外枠有利の数値が出ています。
ただし9日以降の連続開催では、競馬ファンが「外差し」をイメージし外枠を買いたがる傾向があるためか、枠順はおおむねフラットと呼べる状態になります。
差し馬が有利なイメージだが、未勝利・条件戦では逃げ・先行優勢
脚質 | 件数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
逃げ | 645 | 29.5 | 80.8 |
先行 | 1939 | 26.8 | 80.7 |
差し | 3009 | 21.2 | 69.3 |
追込 | 2439 | 14.4 | 68.2 |
東京芝マイルでは、差し馬が強いイメージがあるかも知れません。しかし、それが言えるのは、重賞を含むオープンクラス以上であり、3勝クラス以下では、逃げ先行馬が安定した成績を残しています。
ただし、逃げ先行馬でも、速い上がりを繰り出せることが条件となります。
なお、オープンクラスでは差し・追込馬の双方が有利ですが、重賞では位置を取っている一流の差し馬を交わすのは難しく、追込は不発に終わりやすいです。2022年のヴィクトリアマイルでも、追込馬のスターズオンアースは前の位置で競馬しています。
仕上げはソコソコでもよい
距離 | 件数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
1400 | 477 | 40.7 | 80.8 |
1600 | 616 | 44.2 | 85.7 |
1800 | 487 | 48.9 | 86.7 |
2000 | 358 | 50.8 | 91 |
2400 | 262 | 43.9 | 90.5 |
上のデータは、調教で好仕上げが記録された馬の東京コースでの成績です。芝のマイルでも仕上げは良いに越したことがありませんが、中長距離ほど究極の仕上げは必要ないようです。
実際に、2023年のヴィクトリアマイルを勝ったソングラインは、次走の安田記念では「前走の勝負仕上げの反動」などの理由から4番人気に留まりましたが、快勝を見せました。
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