［2024年］JRA騎手　出遅れ率と挽回率が高い騎手20名

2021～2023年に、近走で出遅れが多い馬に騎乗したさいの、騎手別の回収率ランキングです。

例えば、西村敦也騎手や斎藤新騎手はスタート自体が上手く、前走出遅れていた馬も上手くゲートを出すことがあります。一方、出遅れが多いイメージの田辺騎手は、４角で内に進路を取る率が高く、出遅れの損を挽回できています。

順位	騎手名	複回値	出遅れ率	備考
1	西村　淳也	125.7	10.4	出遅れ率自体が低い
2	Ｔ．バシュロ	117.9		来日時、４角内突き初騎乗初勝利
3	国分　恭介	111.3	17.1	出遅れ率は高いが４角内突き挽回する率が高い
4	斎藤　新	106.4	12.5	出遅れ率自体が低い
5	田辺　裕信	106.3	21.1	出遅れ率は高いが４角内突き挽回する率が高い
6	藤岡　佑介	105.7	17.6	出遅れ率は高いがスムーズに馬群をさばき挽回
7	鮫島　良太	105.3
8	鮫島　克駿	103.8	9.5	出遅れ率自体が低い
9	Ｂ．ムルザバエフ	102.3	19.5	出遅れ率は高いが４角内突き挽回する率が高い
10	藤懸　貴志	91.9	17.3	出遅れ率は高いが道中経済コースで挽回
11	松若　風馬	90.8	10.5	出遅れ率自体が低い
12	和田　竜二	89.3	9.6	出遅れ率自体が低い
13	坂井　瑠星	88	11.8	出遅れ率自体が低い
14	岩田　望来	87.7	11.7	出遅れ率自体が低い
15	丸山　元気	86.7	12.3	出遅れ率自体が低い
16	石川　裕紀人	86	18.8	東京コースでの挽回率が高い
17	川田　将雅	85.7	10.3	出遅れ率自体が低い
18	三浦　皇成	85.5	17.9	東京・新潟、福島（まくり）での挽回率が高い
19	池添　謙一	85	18.1	出遅れ率は高いが４角内突き挽回する率が高い
20	Ｃ．ルメール	84.7	14.7	出遅れ率は普通だが４角内突き挽回する率が高い

2024年２月17日京都８Ｒ、出遅れ挽回率１位の西村敦也騎手は、中央では出遅れて凡走が続いていたアドバンスファラオ（11番人気）に騎乗します。

まずまずのスタートを決めると、ダッシュを効かせハナへ。そのまま押し切り単勝6370円の大穴を演出しました。

以下、単純に出遅れ率の低い騎手、高い騎手です。また改めて出遅れ挽回率の高い騎手も掲載します。

出遅れ率の低い騎手
岩田康誠　岩田望来　大沢大仁　小林勝太　川須栄彦　川田将雅　斎藤新　酒井学　坂井瑠星　佐々木大輔　鮫島克駿　武豊　田口寛太　団野大成　角田大和　戸崎圭太　浜中俊　西村敦也　松山弘平　松若風馬　丸山元気　水口優也　幸英明　モレイラ　和田竜二　

出遅れ率の高い騎手
池添謙一　石川裕紀人　伊藤工真　今村聖奈　内田博幸　江田照男　大野拓弥　亀田温心　菊沢一樹　小林凌大　柴田善臣　田辺裕信　Mデムーロ　永島まなみ　永野猛蔵　原優介　藤岡祐介　藤田菜七子　古川奈穂　古川洋吉　松岡正海　丸田恭介　三浦皇成　水沼元輝　Ｂ．ムルザバエフ　横山和生　横山典弘　吉田豊　鷲津虎太

出遅れ挽回率の高い騎手
西村淳也　Ｔ．バシュロ　国分恭介　斎藤新　田辺裕信　藤岡佑介　鮫島良太　鮫島克駿　Ｂ．ムルザバエフ　藤懸貴志　松若風馬　和田竜二　坂井瑠星　岩田望来　丸山元気　石川裕紀人　川田将雅　三浦皇成　池添謙一　Ｃ．ルメール

出遅れ率の数値は、『ジョッキーＶＡＲ！騎手名鑑 (革命競馬)』によります。出遅れ挽回率は当ブログ独自の数値です。

Ｑ　なぜ出遅れが多い騎手がいるのですか？ またＭデムーロ騎手はなぜ出遅れが目立つのでしょうか？

Ａ　競走馬はゲートでは、後ろ脚を踏ん張って地面を蹴りゲートを出ます。その直後、前脚に重心を移動し、前脚から着地します。出遅れが少ない騎手は、馬の後ろ→前への重心移動に合わせるのが得意だと思われます。上の画像では、タイミング的に外の９番酒井学騎手（２着）も上体がやや起きていますが、８番のＭデムーロ騎手（12着）は上体はほぼ垂直。大事な１歩目に馬を引っ張る形となっています。（2024年６月１日京都６Ｒ）