JRA全競馬場 直線の長さと急坂ランキング

マネードラゴン馬券塾
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競馬の着順に大きく影響するのが、直線の長さと、坂の有無です。このページでは、JRA全競馬場の、直線の長さ、坂の影響度、最初のコーナーまでの距離をまとめ、ランキング化しました。馬券の狙い方も掲載。

芝コース 直線の「長さ」ランキング(坂も併記)

新潟競馬場外回りは、写真の地点でも直線なかば。ゴールははるか先(屋根がある付近)。
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単純に強い馬を勝たせるには、できるだけ直線状(コーナーが緩く直線が長い)にコースを敷き、ゴール前に急坂を作ればよいです。この基本を理解していると、コースの仕組みは頭に入りやすいです。

直線の長さ(芝)ランキング
  • 新潟(外回り)( 659.0 m)直線ほぼ平坦
    直線が極端に長いため、上りの速い王道の実力馬に有利。しかし、道中は全国屈指の急カーブでノロノロ運転、直線の坂の設定もなく、やはりローカル色が強い。直線の長さに惑わされやすいが、器用な馬も有利で、弱者救済のローカル色が隠れている。
  • 東京( 525.9 m )2mの急坂→ほぼ平坦
    直線の長さだけでなく、実力馬に有利な複合カーブ(間に短い直線を挟むので高速で曲がれる)、さらに直線前半の坂が加わる、真のチャンピオンコース。直線での上りが速い実力馬を買いたい。
  • 阪神(外回り)( 473.6 m )1.8mの急坂
    直線の長さだけでなく、実力馬に有利な複合カーブ(間に短い直線挟むので高速で曲がれる)、さらにゴール前の坂が加わる。2006年の改装後は、東京と並ぶ真のチャンピオンコースになった。直線での上りが速い実力馬を買いたい。ただし4角のカーブが緩く、新潟コース同様上りタイム自体は出やすいので比較する際は要注意。
  • 中京(412.5 m)2mの急坂→ほぼ平坦
    直線の長さは、京都(外回り)同様やや長い程度という位置づけ(直線は500が長い、400はやや長い、300は短いが騎手の感覚に近い)。馬がトップスピードで走る最後の上り3ハロン(600m)の約3分の1がコーナーであり、コーナーで加速できる器用な馬を買いたい。
  • 京都(外回り)(404.0 m)直線ほぼ平坦
    直線の長さは、中京同様やや長い程度という位置づけ。3コーナーが山状になっており、下りをどうこなすかがカギ。馬にも騎手にも下り巧者が求められる(武豊〇、関東騎手△)。上り3ハロン(600m)の約3分の1がコーナーであり、下り坂やコーナーで加速できる馬が有利。なお、4角は阪神と異なり急カーブで、下り坂で勢いがついた各馬がバラけるため、差し馬は乗りやすい。
  • 新潟(内回り)(359.0 m)直線ほぼ平坦
    直線は500が長い、400はやや長い、300は短いが騎手の感覚に近く、当コースはギリギリやや長い方の分類。道中急カーブかつ直線平坦であり、チャンピオンコースでは勝負にならない脇役の馬が有利。走行時に、胴に対し脚が短く見える馬(ピッチ走法)を狙いたい
  • 阪神(内回り) (356.5 m)1.8mの急坂
    大阪杯(GⅠ)も施行されるだけあり、直線はギリギリやや長い分類。間に短い直線挟む複合カーブは強者に有利も、直線は「長い」とは言えず、GⅠ施行コースでは異色の逃げ先行馬有利。
  • 京都(内回り) (328.0 m)直線ほぼ平坦
    間に短い直線挟む複合カーブはスピード落ちず強者に有利なのだが、直線は短い。3コーナーが山状になっており、馬にとって走りづらい下りをどうこなすかがカギ。上り3ハロン(600m)の実に半分がコーナーであり、各馬仕掛けが早くなり逃げ先行馬は意外に楽ができないコース。
  • 中山(内・外)(310.0 m)2.3mの急坂
    GⅠ施行コースながら、小回りで直線も短い。このコースをGⅠ施行可能な厳しいコースにしているのは、1~2コーナーにある高い山。1800m以上ならこの山を2度通り、2度目の登坂の途中でゴールとなる。ゴール前の急坂は、どの馬もスタミナ切れを起こしているため非常に厳しい。
  • 10
    小倉(293.0 m )直線ほぼ平坦
    小回り(急カーブ)で直線が短い典型的なローカル競馬場。急カーブでスピードが落ち、器用さ(レースVTRを見て、胴に対し脚が短く見える馬に多い)が問われ、弱者救済色が色濃い。福島と似た設計。
  • 11
    福島(292.0 m )直線ほぼ平坦
    小回り(急カーブ)で直線が短い典型的なローカル競馬場。急カーブでスピードが落ち、器用さ(走行時胴に対し脚が短く見える馬に多い)が問われ、弱者救済色が色濃い。小倉と似た設計。
  • 12
    札幌(266.1 m )直線ほぼ平坦
    直線は非常に短いが、函館と差別化するためか、ローカルでは異例の大回り。コーナーが緩やかで、持ちスピード高い実力馬に有利で、GⅠ昇格の声もある札幌記念(GⅡ)を開催できるほど。洋芝は、野芝のように地下茎が網目状に張ってトランポリン代わりとならず、地盤に脚が沈むため力が要るので向き不向きあり。
  • 13
    函館(262.0 m )直線ほぼ平坦
    福島や小倉と似た、典型的なローカル。ただし洋芝が差別化。洋芝は、野芝のように地下茎がトランポリン代わりとならず、地盤に脚が沈むため力が要るので向き不向きあり。

Q なぜ直線の長さが、コースによって異なるのですか?

A 基本的には、直線だけのコースが、競走馬の能力を最も反映します。しかし、そうすると強い馬が連勝を重ね、オッズが低くなり競馬が成り立たないため、わざわざコーナーを入れています。競走馬が全力で走れる距離はおおむね3ハロン(600m)です。そのほとんど(500m前後)を直線とした東京・阪神は、真の実力が問われやすい、種牡馬選定のためのチャンピオンコースです。

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Q 直線の長いコースでは、上りが速い馬を買えばいいですか?

A 直線の長いコース(500m前後)ややや長いコース(400m前後)では、上りが問われるのは事実です。最近でも、京都(外回り)(404.0 m)のマイルチャンピオンシップで、藤岡康太騎手に乗り替わったナミュールが上がり33.0で勝ち、驚きを与えました。
しかし、例えば新潟外回りコースは、馬が全力で走る最後の3ハロン(600m)のうちすべてが直線。まっすぐなコースは速く走れますので、新馬戦の特別強い馬でなくても33秒台の上りが出ます。

また、阪神外回り(直線 473.6 m )は、直線が長いだけでなく、4コーナーが緩く加速しやすいため、上りタイムは出やすく注意が必要です。また開幕馬場や、開催してしばらくの期間は、芝の状態が良く上りが出やすいです。これは、土の表面に芝の根が網目状に育ち、後ろ脚を受け止めつつトランポリンのように作用するからです。
そのため、上りについては、タイムを見るならコースや馬場状態での補正が必要で非常に手間がかかります。時間を節約するなら、各レースでの上り順位を見ます。上りタイム上位は目立つように書く新聞が多いです。例えば競馬ブックではそのレースの上り1位は太字となります。

引用 競馬ブック(2023年アルゼンチン共和国杯)

まとめると、直線の長いコース(500m前後)ややや長いコース(400m前後)では、過去に上り1位(または2位、3位)を記録した馬に注意を払います。

Q 坂については、どのように考えればよいですか?

A はい。競馬は本質的には前有利です。坂を作るのは、①前の馬を止め、切れ味のある馬を種牡馬として選定してゆくこと、また②興行的にはゴール前の逆転劇を演出する意図が考えられます。このほか、中山のように特に急な坂には③パワー型の馬の救済という狙いもあります。
馬券攻略上重要なのは、坂が効くのは馬がバテたときということです。つまり、東京や中京のような直線前半の坂の効き目は限定的。意識すべきは、中山と阪神のゴール前の急坂、それも開催が進み力のいる馬場となったときです。芝の状態が良い(土の表面に芝の根が網目状に育ち、後ろ脚を受け止めつつトランポリンのように作用する)ときは、前行く馬にも余力があり、坂はあまり効きません。

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Q 東京コースの直線や坂の特徴は?

直線525.9 m /2mの急坂→ほぼ平坦(画像はJRA公式)

馬が全速力を出せる600m(3ハロン)のうち、9割近くが直線で、速い上がりを出せる馬が有利です。阪神と並び直線が長いため、加速が遅い分、速いトップスピードが持続する大飛びの馬にもチャンスがあります。大飛びは、①直線での加速が遅め、②走行時、胴に対して脚が長く見えるが特徴で、これを知っていれば、多くの人が見分けられます。坂は直線の前半で、効果は限定的。

Q 阪神コースの直線や坂の特徴は?

阪神(外回り)直線473.6 m /1.8mの急坂、阪神(内回り)直線356.5 m)/1.8mの急坂(画像はJRA公式)

外回りは、馬が全速力を出せる600m(3ハロン)のうち、8割が直線で、速い上がりを出せる馬が有利です。ただし外回りは、3コーナーが山になっているうえ4コーナーが緩やかで加速がつきやすく、上りタイム自体は出やすいので、他のコースで同タイムが出るとは限りません。外回りは、東京と並び直線が長いため、加速が遅い分、速いトップスピードが持続する大飛びの馬にもチャンスがあります。大飛びは、①直線での加速が遅め、②走行時、胴に対して脚が長く見えるが特徴で、これを知っていれば、多くの人が見分けられます。坂は直線の前半で、効果は限定的。坂はゴール前にあるため効きますが、芝の状態が良い時には、前の馬はバテていないため、効果は薄めです。

Q 中京コースの直線や坂の特徴は?

直線412.5 m/2mの急坂→ほぼ平坦(画像はJRA公式)

直線の長さは、500が長い、400はやや長い、300は短いが騎手の感覚に近く、当コースはやや長い分類です。厩舎からすると、阪神外回りは「緩い4コーナー→500m級の直線」で切れ味のある馬が有利であり、やや切れ不足も先行力がある馬などは「急な4コーナー→400m級の直線」の中京を選ぶでしょう。4コーナーが急だと、加速がつきにくく上りはそれほど速くなりません。

例えば、牝馬ながら中京のシンザン記念を上り34.6秒で勝ったライトクオンタムは、阪神の桜花賞では34.3秒で上がりましたが、勝ち馬に32秒台の上りを出され、8着に敗れました。

Q 京都コースの直線や坂の特徴は?

京都(外回り)直線404.0 m)/直線ほぼ平坦、京都(内回り) 直線328.0 m/直線ほぼ平坦(画像はJRA公式)

直線の長さは、500が長い、400はやや長い、300は短いが騎手の感覚に近く、京都外回りはやや長い分類、内回りは短い分類です。阪神コースでは外回り3コーナーのみが山ですが、京都では内外いずれも山になります。山の頂上でペースが上がりますが、あまり強く追いすぎると脚が疲れるため騎手の技量が大きいです。4コーナーは急カーブで各馬下りの勢いでふくれ気味になるため、馬群がばらけ、差し馬に有利なコースです。

Q 中山コースの直線や坂の特徴は?

直線(310.0 m)/2.3mの急坂(画像はJRA公式)

直線の長さは、500が長い、400はやや長い、300は短いが騎手の感覚に近く、中山は短い分類です。それにも関わらず中山を、GⅠも施行できるハードなコースにしているのは、ゴール前の急坂の存在です。ただ、中山は、3~4コーナーの間に山があると覚える方が良いでしょう。芝では1800m以上のコースが、この山を2回上りますので、スタミナを消耗します。

Q 新潟コースの直線や坂の特徴は?

新潟(外回り)直線659.0 m/直線ほぼ平坦、新潟(内回り)直線359.0 m/直線ほぼ平坦(画像はJRA公式)

直線の長さは、外回りは長く、内回りはギリギリやや長い程度です。外回りは、競走馬が全力疾走できる600m(3ハロン)の全てが直線です。実際にはさらに59mありますので、直線に入っても各馬仕掛けないという、間延びする展開が大半です。直線が長いため、上りの速い馬は有利ですが、このコースでは新馬戦でも33秒台が出ることがあり、他コースでの再現度は低めです。
一見チャンピオンコースのような顔をしていますが、スピードダウンできる急カーブと平坦な直線が緩さを演出し、真のチャンピオンは出走したがりません。

新潟記念(新潟2000は内回りもありますが、新潟記念は外回りで施行)で上り33.0を繰り出し勝利したカラテですが、東京・阪神のチャンピオンコースでは、残念ながら通用しませんでした。

AI×レース観察 未勝利・長距離のマネードラゴン馬券塾では、さらにくわしく、競馬の深い部分をお伝えしています。

芝コース 直線の「急坂」ランキング

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急坂はゴール前に置かれている方が効きます。これを踏まえ、実質的に坂が厳しい順にランキング化すると、下のようになります。なお坂は、芝がやや荒れてきた段階で効いてきます。

コース直線距離
中山(内・外)2.3mの急坂×140m👉ゴール310.0 m
阪神(外)1.8mの急坂×110m👉ゴール473.6 m
阪神(内)1.8mの急坂×110m👉ゴール356.5 m
中京2mの急坂×100m👉ほぼ平坦👉ゴール412.5 m
東京2mの急坂×200m弱👉ほぼ平坦👉ゴール525.9 m
※厳密には、中山・阪神とも急坂の後にわずかな平坦がある。

東京、中京は、各馬のスタミナが残っている段階で坂があり、予想の際はあまり意識しなくても良いです。また、中山・阪神も、開幕からしばらくの間、芝の状態が良い(土の表面に芝の根が網目状に育ち、後ろ脚を受け止めつつトランポリンのように作用する)ときは、坂の意識は不要です。

中山、阪神、中京の3コースを「急坂御三家」と呼んでいる人を見かけました。中京の坂は、見た目は阪神よりも急なのですが、ゴールから遠く、正しくは中山、阪神のベスト2となります。

開催が進んだとき(主にJRA公式サイトをみて、B、Cコースと発表されているとき)や、芝が傷んでくる冬から春には、坂は効いてきます。

芝は、イネと同じで夏に成長します。そのため、主な競馬場では夏に芝を養生させます(公園で芝養生中のため立ち入り禁止となっているのと同じ)。夏開催があるローカルの競馬場は、9月頃から養生を始めます。養生が上手くいく年といかない年があり、コメが豊作で安い年には、芝もよく育っている傾向があると言われます。

Q 急坂に強い種牡馬は?
A はい。エピネファイア、ダイワメジャー、キズナがおすすめです。万能選手のディープインパクトは馬を選べば問題ありません。

種牡馬/下段有馬記念出走数複勝率 (%)回収率 (%)
ディープインパクト
2020年2着サラキア
112232.876.4
エピファネイア
2021年1着エフフォーリア
51429.498.4
ダイワメジャー49426.184.4
キズナ
2021年2着ディープボンド
46827.4113.9
オルフェーヴル46026.579.1
ヴィクトワールピサ33520.388.4
モーリス
2022年3着ジェラルディーナ
30925.679.7
ゴールドシップ26322.476.6
ディープブリランテ22117.677.4
ノヴェリスト21026.293.9
中山・阪神・中京の芝コース成績より、馬場の良いAコース利用時を除いた成績。馬券の軸の目安となる回収率75%以上の種牡馬を、予想への活用頻度を考慮し出走数順に並べた。過去4年(2022年まで)。

直線の坂以外にも、JRAのコースには上り坂スタート、下り坂スタートが存在します。
JRA各コース 上り坂・下り坂スタート一覧

【新】芝コース 初めのコーナーまでの「短さ」ランキング

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実は初めのコーナー(初角)までの長さも重要です。競走馬はコーナーでは加速が難しいです(かなりの器用さを要してしまうし、また外を回ると距離損になるため)。そのため初角までが短いコースでは、外枠の逃げ・先行馬は位置を取り切れず、内枠の逃げ・先行馬(外枠の馬に競られにくい)が有利になります。

コース初角まで
1東京芝2000126
2京都芝3000150
3東京芝1800156
4札幌芝2600164
5札幌芝1500170
6小倉芝1700172
7札幌芝1800185
8中山芝2500192
9中京芝1600199
10中山芝1800205
11札幌芝1000205
12福島芝1700205
13福島芝1000211
14福島芝2600211
15中山芝1600240
16小倉芝2600244
17東京芝2300249
18阪神芝1200258
19東京芝3400259
20函館芝2000262
21小倉芝1800272
22中山芝1200275
23函館芝1200275
24小倉芝1000280
25函館芝2600289
26京都芝2000300
27福島芝1800305
28阪神芝2400309
29中京芝2000314
30中京芝1200315

ダートコース 直線の「長さ」ランキング(坂も併記)

直線の長さ(ダート)ランキング
  • 1
    東京ダート(501.6 m)2m強の急坂→ほぼ平坦
    直線が長く、上がりが速い馬が有利。直線が長いということは、向こう正面も長く、さらにコーナーは間に短い直線を挟む複合カーブで、とにもかくにも「曲がらない」コース。これは全国唯一無二で、リピーターが多い。
  • 2
    中京ダート(410.7 m)2m弱の急坂→ほぼ平坦
    直線の長さ2位はやや意外な中京でこれは、芝内回りの設定がないことによる。第2位だからこそGⅠのチャンピオンズカップが開催されている。直線は500が長い、400がやや長い、300が短いが騎手や厩舎の目線。中京はやや長い部類で、上りが速い馬が有利。ただし、未勝利や下級条件のレースが大半で、ある程度前につけて速く上がれる馬がメイン。
  • 3
    新潟ダート(353.9 m)直線ほぼ平坦
    直線は騎手・厩舎目線ではギリギリ「やや長い」部類。一方でコーナーは極めて急で、日本の競馬場で新潟ダートが最も急カーブ。そのため、平坦での瞬発力(加速力と最高速度)がある馬と、コーナーワークが上手い逃げ先行馬が入り乱れる。
  • 4
    阪神ダート(325.5m)1.8mの急坂
    直線は短い部類に入り、急坂適性が問われる。1800mでは急坂を2回通るため、特にスタミナが要求される。1400でも芝スタートとコーナーまでの長い逃げ争いで持続力(ある程度のスピード・スタミナがあり、脚が続くこと)が必要。
  • 5
    京都ダート(329.1m)直線ほぼ平坦
    直線は短い部類だが、3コーナーの山がポイント。中団にいても加速がつけやすく、平坦での瞬発力(加速力と最高速度)が生きる。ただし、1800は距離的にスタミナが求められる。
  • 6
    中山ダート(308.0 m)2m強の急坂
    直線は短く基本は先行有利(大バテしない限り急坂は効きづらい)。ただし、1800は急坂を2回上るため逆にスタミナ型の差し馬が有利。
  • 7
    小倉ダート(291.3m)直線ほぼ平坦
    直線が短く平坦で、小回り得意な先行馬が有利。
  • 8
    福島ダート(267.3m)直線ほぼ平坦
    直線が短く平坦で、小回り得意な先行馬が有利。
  • 9
    札幌ダート(264.3m)直線ほぼ平坦
    場所が近い函館との差別化のため、カーブが緩いため小回り苦手でもOKだし、コーナーで加速しての差しも多少効く。
  • 10
    函館ダート(256.0m)直線ほぼ平坦
    直線が短く平坦で、小回り得意な先行馬が有利。
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芝の内側に設置されるダートコースは、直線・坂に関しては、芝コースに準じたものとなります。直線コースの長さは芝とほぼ同じ、1周距離はおおむね10%減となります。

つまり、東京コースのように芝の直線が長いコースは、ダートも長くなります。

  • 東京芝 …直線 525.9 m /2mの急坂→ほぼ平坦
  • 東京ダート …直線501.6 m/2m強の急坂→ほぼ平坦

では、芝の直線が長い阪神のダートも同様かというと、阪神の長い直線は外回りの話。ダートでは、内回り外回りの区別がない中京ダートが、2番目に長い直線となります。

ダートコースで、直線の長さが芝と変わらず、1周距離が短いということは、コーナーが短いということです。よって同コースの芝よりは、やや急なコーナーとなります。

ダートコースは、直線の長さだけに注目すると、下の4種類に部類できます。

  • 東京、中京 …直線が長く上りの速さを問う。東京は後方でも届くが、東京より直線が100m短い中京は中団より前に。
  • 新潟 …直線はギリギリ「やや長い」部類で、上りが速い馬と、器用な逃げ先行馬が混在する。
  • 阪神、京都、中山 …直線は短いが、ゴール前か3コーナーに「山」があり、差し馬に塩を送っている。
  • 小倉、福島、札幌、函館 …直線は短く逃げ先行競馬。ただし、札幌は函館との差別化のためコーナーが緩く、コーナーで加速しての差しも多少効く。

また、短距離マイルのダートコースは、下の3種類に分類できます。

  • 1200m以下 …スピード系
  • 東京ダ1300・1400 …瞬発力(加速力と最高速度)系
  • 東京以外の1400全て、東京1600 …持続力(ある程度のスピード・スタミナがあり、脚が続くこと)系

中距離(1700m)以上は、基本的にはスタミナ系となりますが、ローカルの1700ダートは坂の設定がなく急カーブで速度が落ち、1400mダート(東京以外)に近い要素も持ちます。そのため、番組選びが上手な厩舎は、小倉ダ1700→京都ダ1400のようなローテを組んできます。

コース・距離別攻略

東京ダ1300東京ダ1400東京ダ1600
京都ダ1200中山ダ1200阪神ダ1800
GⅠ 中京ダ1800福島ダ1150


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