初ダート、芝替わりの狙い方

マネードラゴン馬券塾
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中央競馬(JRA)で、好配当が狙える初ダート芝からダート、芝替わり(ダートから芝)の狙い方を説明します。

筆者 AI×レース観察 午前で勝つ「初ダ・未勝利・長距離・GⅠ」に強いマネードラゴン投資馬券塾を主催。2025年、年始から2月1週までの全週でプラス決算のパーフェクト達成。

ダート替わり的中例

引用 競馬ブック(2024年11月9日)

メルマガにて「新絶対勝負レース」として大口勝負を推奨した、福島2R◎4カゼノタカトシ。前走は芝7着で、ちらほら印が付く程度の馬でした。

ダート替わり(芝からダート)の狙い方

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ダート替わりの馬は、未勝利戦や1勝クラスに出走することが多いです。

馬自身の走りも、芝やダートに完全に固定化していない段階であり、クラシックにつながる芝のレースはレベルが高く、ダートではレベルが落ちるという点が、定期的に激走する馬が出る背景にあります。

蹄(ひづめ)・つなぎ …馬の球節から蹄(ひづめ)の間の部分をつなぎと呼びます。ダートではつなぎが「短くて立っている(垂直)」馬(しなやかではなく、カツカツと歩く馬)が、砂からの脚抜けがよいためベターだというのが定説です。過去5年のデータを取ると、前脚のつなぎの長さと成績の関係は誤差程度。後ろ脚のつなぎが長い方が適性には関係が深いです。

胸(前肢)・尻(トモ、後肢) …ダートは前脚で砂を押さえつけて、かきこむように脚を抜く能力がカギとなり、胸の筋肉のボリュームが重要と言われます。ところが、胸の筋肉の厚さ、肩の角度(急な方がピッチ走法に傾く)、尻の筋肉の発達などは、わざわざ取り上げるほどの関連性がなく、もし馬体を参考にしたい場合トータルで見る形がおすすめです。

血統 …芝向き血統同様、データを見ればダート向き血統の存在は明らかで、何らかの形で予想材料に含めるのがおすすめです。

ダートに強い種牡馬(過去7年・勝利数)
ヘニーヒューズ
シニスターミニスタ
ロードカナロア
ゴールドアリュール
キングカメハメハ
キンシャサノキセキ
パイロ
サウスヴィグラス
ハーツクライ
ルーラーシップ
クロフネ
キズナ
ドレフォン
ダイワメジャー
オルフェーヴル

砂を被るかどうか/被っても良いかどうか …初ダートで走るかどうかは、砂を被らないかどうかが、かなり重要です。距離が短いほど馬群が凝縮するため、逃げ・先行、つまり砂を被らない位置が取れるかが重要です(初ダートの馬は未勝利か1勝クラスに出現することが多く、ペース的に追込では届きづらい)。また、短距離に多いワンターンの競馬ならコーナーの距離ロスが少ないため、あえてずっと外を回るのもよくある手です。一方中距離で馬群がバラける場合は、騎手が前にポケットを作るように努めることが多いです。総じて、砂を被るかどうかは、短距離からマイルにかけての内・中枠で気にするべき問題です。なお、米国血統は砂被りに強いとされます。

芝でのレースぶり …芝とダートは、全く違うと思っている人も多いですが、特に2歳馬は完全には芝・ダートの走りが固定していません。そのため、芝の走りをVTRで確認することもヒントになります。初ダート馬は1勝クラス以下が多く、競馬記者も特別戦や重賞に比べ時間をかけられないため、細かく分析できていないこともあり、オッズに隙があります。レース観察では、ゲートの上手さ、スタートダッシュ(テンの速さ)、持ちスピード、加速できる馬か持続型(ワンペース)か、コーナーワーク、スタミナ(持続力)はどうかなどが確認できます。初ダートの際に見るべき部分は、ゲート、スタートダッシュ、持続型かどうか、スタミナの4点です。レース観察は、AI×レース観察 未勝利・初ダート・障害戦に強いマネードラゴン投資馬券塾で、毎週本命馬の詳しい分析のなかで扱っています。

性別 …ダートは精神的にも肉体的にも芝より厳しいため、牡馬を狙うのが大原則です。セン馬は確率が落ちます。

厩舎の自信度 …データを取ってみると、初ダート馬の好走率は、厩舎の自信度とかなり関係があります。「ぜひ1度ダートを試してみたかった」「騎手の進言」といった場合は好走率が高く、「行き詰って芝へ」「適性を見てみたい」といった場合は、低くなります。コメントに出てこない場合は、前走の走りやローテなどから推定します。これは意外に重要な判断基準です。

〇(馬主やクラシックに配慮し芝を使ってきたが)血統や体形、走法などからダートを試してたい意向はずっとあった
〇騎手の進言があった
×芝で着差が詰まらない、天井に当たってしまったので目先を変えてダートへ
×まずは使ってダート適性を見てみる(仕上げていないことが多い)
×芝で走る馬だが、放牧前にメンバーの弱いダートの番組を見つけたので賞金をくわえさせて外厩に送りたい(空き巣狙いの一戦)

厩舎の得手不得手 …ダート馬育成が得意な厩舎と、芝が得意な厩舎があります。馬主も成績を見て預けてくるため、どちらかに偏る場合があります。

ダートに強い厩舎(過去7年・勝利数)
(美)伊藤圭三
(美)加藤征弘
(栗)安田隆行
(栗)矢作芳人
(栗)西園正都
(栗)野中賢二
(美)斎藤誠
(美)高木登
(栗)大久保龍
(美)中舘英二
(栗)寺島良
(栗)杉山晴紀
(栗)森秀行
(栗)大橋勇樹
(栗)松永幹夫

芝とのレベル差 …芝はクラシックにつながるため、基本的にはハイレベルです。2歳やダービー辺りまでの3歳馬が初ダートで走る場合、ダート適性というよりも、メンバーのレベルが下がったから走れたという場合も多いです。ただし、3勝クラスなど上のクラスやオープンでは、ダートのスペシャリストがそろい、初ダートはまず通用しません。

馬体重 …馬体重は450キロ以上が好成績です。

騎手 …ダート替わりに関しては、馬の力量がモノを言うため、リーディング上位の騎手は無難にこなしています。特にダート替わりの成績が目立つ騎手は、以下の15名です。

ダート替わりに強い騎手(過去2年・50音順)
石橋 脩
岩田 望来
内田 博幸
国分 恭介
木幡 巧也
鮫島 克駿
団野 大成
角田 大和
富田 暁
永島 まなみ
野中 悠太郎
菱田 裕二
B.ムルザバエフ
松若 風馬
横山 典弘

ダート替わりのより深い門外不出といえる情報は、AI×レース観察 未勝利・初ダート・障害戦に強いマネードラゴン投資馬券塾で扱っています。

まとめ(ダート替わりで重視すべき要素)

  • 後ろ足のつなぎが長いなど、馬体全体がダート向きか
  • ダート向き血統
  • 砂を被るかどうかは、短距離からマイルにかけての内・中枠で気にするべき問題
  • 芝の走りをVTRで確認することもヒント
  • 牡馬を狙うのが大原則
  • 厩舎の自信度(そのレースを狙う意図)
  • ダート馬育成が得意な厩舎
  • メンバーのレベルが下がったから走れたという場合も多い
  • 馬体重は450キロ以上
  • リーディング上位の騎手は無難にこなす

なお、「後ろ足のつなぎが長いなど、馬体全体」については、よく言及されるため最初に挙げましたが、馬を見る目が必要であったり、直前のパドック確認が必要です。いずれも、基準があいまいで数値化しづらく、データを利用した勝負ができず、客観的な経験が蓄積しづらいです(自称相馬眼という方向になりがち)。同時に、人は直前に入手した情報に左右されやすいため、必ず判断のバランスが崩れます。そのため趣味として馬体を見てみたい場合以外は、血統などほかの要素で十分代用できます。

例えばGⅠ7勝を挙げたシンボリルドルフという馬がいました。入厩当時は、海外で名馬を見たあと厩舎で働いていた藤沢和雄氏はもちろん、当時ノーザンファーム級の水準を誇ったシンボリ牧場のスタッフも、厩舎スタッフも、美浦のスタッフ全体としても、皆走るとは思っていませんでした。その結果、改装前の新潟で芝1000mの不良馬場でデビューしています。生産・育成関係に携わる方でない限り、どちらかと言えば、データやレースを見た方が、馬券成績への結びつきは早いです。

藤沢和雄『競走馬私論: 馬はいつ走る気になるか』

芝替わり(ダートから芝)の狙い方

クラシックの全て、GⅠの大半が芝で行われるJRAでは、芝替わりはレースメンバーが強化されることが多く、基本的には狙いは難しいです。ダート替わりと比べても、複勝率は半分ほどです。まずすべきことは、メンバーが手薄な芝のレースを狙って登録したか、という点の確認です。

芝替わりが走らない理由としては、ラップが速くなり馬にとっての負担感が増すことが大きな理由です。そのため、ラップが少しでも遅くなるよう、距離延長が有利です。また、やはりラップの関係で、高速馬場は不利で、荒れ始めた芝の方が有利です。同じ理由で、稍重・重・不良や、小回り(急カーブで減速し、直線区間も短い)へのスイッチも有利です。

このほか、基本的な点として、芝向きの血統かどうか、尻(トモ、後肢)の筋肉の量は、データを見ても、成績につながりがあります。

厩舎側も、芝のレベルが高いことは知っていますので、本来芝向きの馬を、脚元の関係でダートに使っていたという場合は、狙いは上がります。また、ダートで前に行けず砂を被って戦意喪失していた馬には、芝でチャンスがあります。

ダート替わりのより深い門外不出といえる情報は、AI×レース観察 未勝利・初ダート・障害戦に強いマネードラゴン投資馬券塾で扱っています。

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