2019年のハイレベルな実績をもとに売れ続けている、レジまぐのPAC-3(target:重賞レース)が、現在当たらなくなっています。その理由と、購入済みの方向けの対処法を探ります。
不振期に入ってしまったPAC-3(target:重賞レース)
PAC-3(target:重賞レース) の2019年の回収率は、190.05%。数発のまぐれ馬券で達成した数値ではなく、3連複、馬連を中心に、40%を超える的中率を記録した、再現性の高いものです。
しかし、2020年の1月以降、不振に陥ってしまっています。
日付 | 支払額 | 払戻金 | 主な的中 |
---|---|---|---|
1月トータル | 41900 | 26840 | ・東海テレビ杯東海S ・アメリカジョッキーC |
2月トータル | 60900 | 25200 | ・京都牝馬ステークス ・京都記念 |
3月トータル | 82400 | 7400 | ・弥生賞 |
4月トータル | 67900 | 50230 | ・大阪杯 ・皐月賞 |
過去にもあった人気メルマガの不振
レジまぐでは、過去にも、高い回収率を記録した人気メルマガが、急に当たらなくなることがありました。競馬データぶろぐ。PC版(モバイル版)がそれに当たります。(現在『競馬データぶろぐ。』は読み物として評価され、購読者自体は非常に多いです)。
『競馬データぶろぐ。』 は、2013年~2014年に高い回収率を記録しましたが、それ以降、不振となってしまいました。
回収率 | 投資数 | 的中率 | |
2013年 | 129.5% | 114 | 21% |
2014年 | 137.37% | 123 | 26% |
2015年 | 62% | 126 | 18% |
2016年 | 59.2% | 127 | 20% |
2014年が終わった段階では、2年連続回収率が大幅プラスとなっており、多くの方が2015年に期待したはずです。しかし、2015年は、62%の回収率になってしまいました。これはなぜなのでしょうか?
答えは、的中率です。『競馬データぶろぐ。』 は、馬連、3連複などを併用しています。そのため、20%台の低めの的中率で、多少運の要素もある高配当を引っかけてきた形です。
年間予想件数は100前後で、一見十分な統計分母に見えますが、筆者の20年の経験から、馬連では700前後、3連複では3700前後の予想件数がないと、運の要素が入ってしまい、再現性あるデータとはならないようです。
なぜ40%の的中率があるPAC-3(target:重賞レース)が不振に?
PAC-3(target:重賞レース) の2019年の的中率は、40%。かなり再現性が高いとみて、筆者自身も購入しました。なぜ、2020年は不振になっているのでしょうか?
検証結果:PAC-3(target:重賞レース)の自費購入による検証結果、評判、口コミ
答えは、予想件数にあるようです。2019年の予想件数は、86。これは、複勝なら十分な数値です。しかし、PAC-3(target:重賞レース) は、3連複、馬連がメインです。
- 複勝 … 86件の予想件数で190%の年間回収率👉翌年の再現性高
- 3連複、馬連 … 86件の予想件数で190%の年間回収率👉翌年の再現性低
結論として、PAC-3(target:重賞レース) は、レジまぐのなかではトップクラスの実力を持ち、競馬予想家のなかでもトップクラスですが、3連複で毎年プラスを出すという点では、研究途上と言えるのかも知れません。
現状では、勝負師のチョイス/パワフルフレーム理論(買い切り型)の方が再現性が高いように感じます。
PAC-3(target:重賞レース)の不振をカバーする方法
PAC-3(target:重賞レース)は、上のように、過去の実績には問題がないメルマガです。公開予想というプレッシャーのなか、86件の予想を配信し、190.95%の回収率を記録するのは、決して容易なことではありません。
2020年は意外な不振となっていますが、その背景には、過去の年間予想件数が少な過ぎ、十分なデータとなっていないことがあります。再現性が低いということです。86件の予想件数は、単複なら十分な統計分母ですが、3連複や馬連としては、少なめとなります。
統計分母と再現性の関係
筆者が20年の競馬歴を経て、必要と感じている統計分母は以下のようになります。
- 複勝 100件
- 単勝 300件
- 馬連 700件
- 馬単 1400件
- 3連複 3700件
- 3連単 22400件
PAC-3(target:重賞レース) は、3連複や馬連を主力としていますので、2019年の86回という統計分母は、冷静に見るとかなり少なく、再現性の確保はまだ難しい段階です。
統計分母と再現性の関係を、分かりやすい形で説明します。
- 当たりつきのアイスを5本買ったら3本当たった(当たり率60%)。→翌日の再現性は少ない。
- 当たりつきのアイスを50本買ったら10本当たった(当たり率20%)。→再現性が高い。
再現性の高さは、統計分母の多さに比例します。競馬のメルマガなら、馬券の券種に合った予想件数をクリアしているメルマガを選べば、再現性が高まり、購入したら当たらなくなったを防ぐことができます。
PAC-3(target:重賞レース)の不振をカバーする方法
上の観点から、PAC-3(target:重賞レース)を分析すると意外なことが分かりました。全予想を券種別に分析します。(創刊から5月16日終了時)
予想件数 (統計分母) | 的中率 | 回収率 | |
単勝 | 4 | 25% | 68% |
複勝 | 13 | 38% | 148% |
馬連 | 82 | 41% | 171% |
ワイド | 33 | 12% | 25% |
3連複 | 240 | 30% | 108% |
結論からいえば、馬連がおすすめです。複勝は統計分母が少ないなか、2019年6月の フジTVスプリングSの690円の配当に頼った回収率であり、信頼度は低めです。
馬連だけを買った場合と、全て指示通りに買った場合を比較します。(5月16日終了時)
馬連のみ | 指示通り | ||
2020年 | 投資9回(的中率44%)回収率75% | 投資37回(的中率24%)回収率43% | |
2019年 | 投資34回(的中率59%)回収率290% | 投資86回(的中率42%)回収率191% | |
2018年 | 投資35回(的中率20%)回収率66% | 投資19回(的中率20%)回収率57% |
表のように、毎年馬連の方が回収率が高くなっています。PAC-3(target:重賞レース)を購入した(したい)が、最近の不振が心配という方は、馬連指示に絞って購入してみてください。
3連複指示の場合でも、馬連に直す手もあります。
比較 現在好調な買い切り型予想: 【自費購入検証】勝負師のチョイス/パワフルフレーム理論(桜井将司)の検証結果
追記 それでも読んで役立ったPAC-3(target:重賞レース)
日付 | 支払額 | 払戻金 | 主な的中 |
---|---|---|---|
1月トータル | 41900 | 26840 | ・東海テレビ杯東海S ・アメリカジョッキーC |
2月トータル | 60900 | 25200 | ・京都牝馬ステークス ・京都記念 |
3月トータル | 82400 | 7400 | ・弥生賞 |
4月トータル | 67900 | 50230 | ・大阪杯 ・皐月賞 |
筆者が購入した1月以来、やや不振が続くPAC-3(target:重賞レース)ですが、役立った面もあります。予想の文章が毎回システマティックで、筆者が苦手とする重賞の仕組みが分かってきました。
結果として、プラス金額はわずかですがビクトリアマイルを的中させることができました。
筆者は未勝利戦、新馬戦、最終レースしか購入しないため、重賞は永らくブラックボックスでした。しかし、PAC-3(target:重賞レース)のメルマガを毎週読むことで、視界が開けてきたのは事実です。
なお、勉強になるという観点では、パワフルフレーム理論もおすすめです。
- 重賞予想の基本を学びたい PAC-3(target:重賞レース)
- オッズから穴の狙い方を学びたい 勝負師のチョイス/パワフルフレーム理論
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