Q 京都ダート1200mの傾向と攻略法は?
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筆者 AIとレース観察を学べる競馬メルマガを10年間継続。3年連続GⅠプラス。
(JRA公式サイト)
(競馬場紹介)京都競馬場のダートコースは、東京に次ぎ大型のコースです。そのため、設計に余裕があり、東京同様、3角と4角の間に直線を挟み、強い馬に有利です(強い馬は、何らアクシデントが起きえない直線形状が有利です)。そのため、中距離ですが、平安S、みやこSの重賞も開催されます。
(京都ダ1200と似たコースは?)1200m以下のダートコース(各場1000ダ、福島1150ダ、阪神1200ダ、中京1200ダ、新潟1200ダ、京都1200ダ、中山1200ダ)は同じグループでスピード型。
※短距離・マイルのダートは①1200m以下、②東京ダ1300・1400、③東京以外の1400全て、東京1600に分け、①スピード系、②瞬発力(加速力と最高速度)系、③持続力(それなりの速度×スタミナ)系となります。
京都ダート1200mの予想例
1勝クラス、かつ3角からの下り坂の後押しで差し馬の警戒も必要ですが、上り上位の7・14の前走は前が止まっての差しでした。すると、前走で2ハロン目を10.5秒で走破していた、13インヒズアイズの前残りが濃厚でした。
筆者のメルマガでも、ライバルとなる先行馬2・5・11の前半の時計と丁寧に比べ、13インヒズアイズの逃げは間違いないと考え、本命に推しました。
京都のダート1200mは、3コーナーに山があるため、加速がついて差し馬が来ると説明されることがあります。
【基本】しかし、基本線は他の1200m以下のダートコース(各場1000ダ、福島1150ダ、阪神1200ダ、中京1200ダ、新潟1200ダ、京都1200ダ、中山1200ダ)同様、基本はスピードが勝った逃げ・先行馬が有利です。
【例外】ただし、前崩れでない流れで自力で差してくるような差し馬(たいてい人気になります)は、実力よりは買われず、回収率は高く出ています。(特に差しを覚えた馬が出現する1勝クラス以上。未勝利馬にもいるが判別が難しい)
京都ダート1200mの意外なデータ(回収率が高い)
- 力のある差し馬はあまり買われず回収率が高い
- 道悪では人気馬が強い
- 減量騎手は1kg減がおすすめ
力のある差し馬はあまり買われず回収率が高い
脚質 | データ件数 | 複勝率 (%) | 複回値 (%) |
逃げ | 103 | 42.7 | 74.6 |
先行 | 188 | 46.8 | 78.5 |
差し | 108 | 52.8 | 91.5 |
追込 | 30 | 33.3 | 60.7 |
上は、1~4番人気のデータです。京都コースは、3コーナーに山があり、以降加速がつきやすいため、直線が平坦な割には差しが可能です。ダート1200全体の先手必勝のイメージからか、差し馬は実力ほど買われないため、期待値は高めです。狙うなら、「1勝クラス以上」で「確実な差し脚を持った人気馬」です。
同じこと(1勝クラス以上で人気の差し馬は期待値が高い)は、直線に坂がある中山、阪神にも言えます。一方、中京は差し馬が加速したい直線前半に坂があるため、勢いをそがれます。
なお、未勝利戦でも差し馬を狙えますが、相手関係の問題で前走先行していることもあり、判断が難しいためメルマガ マネードラゴン馬券塾もご確認ください。京都ダ1200未勝利で狙える差し馬がいる場合、必ず配信しています。
道悪では人気馬が強い
馬場状態 | データ件数 | 複勝率 (%) | 複回値 (%) |
良 | 265 | 46 | 77.4 |
稍重 | 100 | 51 | 81.8 |
重 | 72 | 44.4 | 88.2 |
不良 | 24 | 37.5 | 68.3 |
上は、1~4番人気のデータです。京都コースは、3コーナーに山があり、以降加速がつきやすいため、脚抜きが良い高速馬場になると、持ち時計がない人気薄は追走で精一杯です。通常持ち時計(スピード指数)が速い、人気馬が狙いです。
なお、含水率の幅が狭い稍重、重に対し、不良は重馬場に近い馬場から水浸しの馬場まで幅が広く、良いデータは取れません。レース中継を見て、重に近い場合(湿っているが水浸しではなく、雨は止んでいる)は、人気馬で勝負になるはずです。
減量騎手は1kg減がおすすめ
減量騎手 | データ件数 | 複勝率 (%) | 複回値 (%) |
未設定 | 1460 | 21.4 | 70.8 |
☆1Kg減 | 85 | 18.8 | 100.8 |
△2Kg減 | 50 | 24 | 83.6 |
▲3Kg減 | 101 | 6.9 | 39.9 |
減量は馬が走りやすいというメリットもありますが、若手騎手のため、騎乗技術や判断が甘くなります。そのため、行き切ってバテ比べが基本で、展開が単純なダートに合います。
☆1Kg減は、2023年には年間50勝を超えた佐々木大輔騎手、すでに重賞を勝っている角田大河騎手、東京・中山など中央場所での騎乗が目立つ永野猛蔵騎手など、そうそうたる顔ぶれです。☆1Kg減は、ダートの短距離で有利な傾向がありますが、京都ダ1200mにも当てはまります。
※データはいずれも過去4年間です。単勝回収率は、ブレが生じやすく採用していません。
ダート短距離の攻略は、メルマガ マネードラゴン馬券塾もご確認ください。メルマガでは、技術が必要な「未勝利での差し馬狙い」の予想もお伝えしています。
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