Q 東京ダート1300mの傾向と攻略法は?
京都大賞典 京都芝2400mの傾向と攻略法は?
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筆者 AIとレース観察を学べる競馬メルマガを10年間継続。3年連続GⅠプラス。複勝1点の「絶対勝負レース」は回収率106%(2024年9月17日現在)。
毎日王冠 東京芝1800mの傾向と攻略法は?
(JRA公式サイト)
(競馬場紹介)東京競馬場のダートコースは、日本ではとびぬけて大型の競馬場です。そのため、直線部分が長くなります(実はコーナーの間にも短い直線が仕込まれています)。直線を好むのは、小細工や紛れが要らない強い馬。そのため、ダートG1のフェブラリーSは東京ですし、以前はジャパンカップダートも施行された、華々しいチャンピオンコースです。
(東京ダ1400と似たコースは?)東京ダ1300のみです。
※短距離・マイルのダートは①1200m以下、②東京ダ1300・1400、③東京以外の1400全て、東京1600に分け、①スピード系、②瞬発力(加速力と最高速度)系、③持続力(それなりの速度×スタミナ)系となります。
東京ダート1300mの予想例
4番カズオは、中山1200ダートではやや後手を踏むものの、上りは上位で、ゆるやかなコーナーで追い上げが効き、500mを超える長い直線がある府中向きの馬でした。
ダートコースの直線の長さランキング(JRA全競馬場 直線の長さと急坂ランキング)
- 東京ダート(501.6 m)
- 中京ダート(410.7 m)
- 新潟ダート(353.9 m)
- 阪神ダート(325.5m)
- 京都ダート(329.1m)
- 中山ダート(308.0 m)
筆者のメルマガでも、4カズオは、「4はスタ悪いが、府中なら構えて乗れる。中山1200ダで出遅れても間に合っており、府中1300ダは有望。脚を長く使い府中向き」という理由で本命に推しました。
1カードとのワイド1点で予想したため、的中には至りませんでした。
東京ダート1300mの意外なデータ(回収率が高い)
- 上がり1位の馬が3連複の軸
- 実は位置取りは最後方でなければさほど問われない
- 前走で中山好走の人気馬は苦戦
上がり1位の馬が3連複の軸
上り評価 | 出走数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
1 | 108 | 44.4 | 87.7 |
2 | 106 | 26.4 | 83.6 |
3 | 102 | 30.4 | 76.5 |
4 | 104 | 26 | 64.6 |
5 | 103 | 32 | 101.6 |
「意外なデータ」のタイトルですが、まずは東京ダート1300mでは外せない、瞬発力の高い(=加速が早く、最高速度が速い)馬の成績を確認します。上り評価1位の安定感が抜けており、3連複の軸なら、もっとも速い上がりを出しうる馬がおすすめです。
同じ瞬発力を求める東京ダート1400mでは、上り評価3位までが勝負になりましたが、1300mは距離が短い分、より確実な決め手を求められています。
瞬発力は、基本は前走の上りタイム(例えば36.7秒のように競馬新聞に記載)が速い馬を選びます。上りタイムは、正式には上がり3ハロン(600m)の走破時計のことで、600mのなかに直線が占める割合が高いコース(つまり直線が長いコース)では、各馬速く出ます。また、距離、馬場状態や、前半中盤のペースによっても、上りタイムは変動します。
このように、上り上位3頭を選ぶと言っても、大変です。効率化するには、競馬新聞で目立たせる表示となることが多い、上り上位を過去に記録した馬同士をしっかり比べることです。
計算が面倒な場合は、メルマガ マネードラゴン馬券塾もご確認ください。
実は位置取りは最後方でなければさほど問われない
予想脚質 | 出走数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
逃 | 196 | 35.7 | 98.7 |
先 | 428 | 20.3 | 73.5 |
差 | 450 | 23.1 | 76 |
追 | 509 | 9.4 | 54.7 |
東京1400ダートは、直線が長く瞬発力(速い加速と高い最高速度)を問うコースという理解で間違いありませんが、逃げ馬も健闘しています。これは、1300mは短距離に分類され、前有利の要素も存在するからです。
しかしながら、上のデータは、追走で精一杯で、後方をついて回る弱い差し・追込馬も含んだデータです。
予想脚質 | 出走数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
逃 | 105 | 50.5 | 80.5 |
先 | 126 | 47.6 | 81.3 |
差 | 112 | 51.8 | 96.1 |
追 | 69 | 33.3 | 57.8 |
強い馬(上位人気)に絞ると、逃げ・先行・差しはほぼ同じシェアとなり、差し馬の回収率が1番高くなります。
まとめると、位置取りは最後方でなければさほど問われず、とにかく速い上がりを出せる馬ということとなります。ただし、強いて言えば差しはやや有利です。また、穴を開けるのは逃げ馬です。
前走で中山好走の人気馬は苦戦
前走競馬場 | 出走数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
新潟 | 27 | 63 | 105.9 |
東京 | 141 | 54.6 | 89.1 |
中山 | 154 | 39 | 68.6 |
上は、東京1400ダートのレースに上位人気で出走した馬の前走競馬場です(出走数20以上)のみ。多くの馬が、同じ東京コースか、中山からの転戦となりますが、中山転戦馬の成績の悪さは目につきます。逆に、直線が長い新潟コースからの転戦は、数は少ないですが好成績です。
改めてダートコースの直線の長さランキングを掲載します(JRA全競馬場 直線の長さと急坂ランキング)。
- 東京ダート(501.6 m)
- 中京ダート(410.7 m)
- 新潟ダート(353.9 m)
- 阪神ダート(325.5m)
- 京都ダート(329.1m)
- 中山ダート(308.0 m)
JRAの直線は「500が長い、400がやや長い、300が短い」と覚えると便利です。中山コースは、完全に短い分類に入り、新潟コースはギリギリやや長い分類に入ります。競走馬にとって、中山と府中の直線は、全くの別世界なのです。
※データはいずれも過去4年間です。単勝回収率は、ブレが生じやすく採用していません。
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