中央競馬|未勝利戦で敗れた馬のその後(引退・地方転出・出戻り・乗馬など)をわかりやすく説明

マネードラゴン馬券塾
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競馬の未勝利戦で敗れた馬は、引退するのでしょうか? 引退・地方転出・出戻り・乗馬など、競走馬のその後がどうなっているのかを説明します。

筆者:競馬歴20年

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未勝利戦の期限と、敗れた馬の行く先

日本ダービー(5月末)が、ある意味では「年度末」となる競馬では、6月から新馬戦、未勝利戦がスタートします。新馬戦は、翌3月までで終了しますが、未勝利戦は、1年を超え、9月1週まで実施されます(2020年の場合)。

関連 競馬(JRA)の未勝利戦とは?

未勝利戦を勝てば、1勝クラスなどに挑戦できるのですが、9月1週までに勝てなければ、以下の選択肢しかありません。

  • 未勝利のまま、不利な1勝クラスに出走
  • 中央競馬の障害未勝利戦に出走
  • 地方競馬へ転出
  • 引退
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中央競馬で未勝利戦や新馬戦を勝つ馬は、全体の3割程度に過ぎないと言われています。残りの7割の馬はどうなるのでしょうか?

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制度上、未勝利の馬でも、上のように1勝クラスに出走することができます。メイショウミチノクは、未勝利戦で2着が3回あり、能力に自信があったのでしょう。

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しかし、相手はすでに未勝利を勝った格上の馬たち。メイショウミチノクは、結局1勝クラスを12着に敗れると、地方競馬に転出します。

未勝利戦で敗れた馬は、地方競馬への転出が普通

例に挙げたメイショウミチノクは、1度1勝クラスへの出走を挟んでから、地方競馬へ転出しましたが、大半の馬は、未勝利戦が終わった時点で、地方への転出手続きを行います。

メイショウミチノクは、2020年4月までに、地方で3勝を挙げ、都落ちはしましたが、きちんと自身の飼い葉代を稼ぎ、成功を収めています。

データ 中央競馬で、2017年に登録を抹消した馬の61%が、地方競馬で再チャレンジを図っています(農林水産省生産局畜産部)。

地方転出から出戻りの道も

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地方競馬で好走し賞金を稼ぐと、中央競馬に戻る道も開かれています。地方に左遷され、再度本社に戻るサラリーマンのようです。

出戻りの条件は、3歳馬なら地方で2勝4歳以上なら地方で3勝です。

例えば、ダイチョウセブンという馬、以下のような戦歴をたどりました。

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  • (中央競馬)2歳新馬戦12着
  • 2歳未勝利戦 2連敗
  • 3歳未勝利戦 6連敗
  • 障害未勝利戦 9連敗
  • (地方の園田競馬へ転出)C2クラス3勝
  • (中央復帰)5月10日京都6Rで中央平場で初の掲示板!

5月10日京都6Rは、登録馬が少ない芝2400m。幸運にも5頭立てとなりました。

JRA公式

レースでは4角までは良い競馬でしたが(黄色い帽子)、決め手の差は歴然で、5頭立ての5着に終わりました。しかし、園田競馬場でC1クラスを勝った時の賞金65万円を上回る、76万円の5着賞金を獲得しました。

馬主の長谷川一雄氏の所有馬は、ダイチョウセブンのみ。そのため、障害、地方転出、出戻り、少頭数狙い、再度の地方転出と、あらゆる手段を駆使して、ダイチョウセブンに活躍の場を与えています。

中央での牧田和弥調教師が、リーディング155位(2018年8月現在)と、決して売れっ子ではないことも、ダイチョウセブンが大切に扱われていることに、つながっているようです。

障害や地方でも活躍できなかった競走馬は?

しかし、障害や地方に降ろすまでもなく、馬主が見切りをつけて引退(登録を抹消)させてしまうことも多くなります。とくに、走る馬を持っている馬主なら他の馬で稼ぎますし、調教師としても、稼がない馬を、数に制限がある馬房に入れておくわけにはいきません。

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引退した馬はどこに行くのでしょうか?

引退した馬は、例えば次のような形で活躍しています。

ラッキーハンター … 中央で未勝利。地方へ移籍するが、2勝しか挙げられず、引退。その後、岡山乗馬倶楽部で乗馬として活躍。

アンジュドゥロール … 条件が整わずデビューできず。馬主が一生面倒を見たいと考えており、現在は霞ヶ浦ライディングファームで乗馬。 

ハーマイオニーは奥。鹿児島大学馬術部サイトより。

ハーマイオニー … 8月末まで未勝利戦に挑戦したが、14着に敗れる。障害、地方への転戦はなく引退。現在、鹿児島大学馬術部で乗馬。

サトノアクセル … 母は欧州で重賞3勝。大馬主の里見治氏が入札したが、4戦した段階で屈腱炎になってしまい引退。馬主が救済を図り、現在、愛知県のエルミオーレ豊田でポッキーに改名して、乗馬として活躍。なお、去勢してセン馬になっている。

ナリタシュウ … 2戦したところでケガで引退。金沢乗馬倶楽部。

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競走馬は闘争心が強いため、放牧中に事故を起こしてしまったり(アンジュドゥロール号)、気性を落ち着かせるため、去勢となったり(サトノアクセル)、一筋縄ではいきません。

それでも、馬主、動物愛護家、競馬ファン、騎手(武豊、福永祐一)などの努力で、乗馬として活躍する馬も多くいます。

乗馬になれない馬はどうなる?

ただ、技術が難しく、費用も多くかかることから、日本では乗馬人口は決して多くなく、乗馬としての受け入れには限界があります。

1年間に引退する競走馬は、9452頭(2017年、農林水産省生産局畜産部)。しかし、乗馬としての需要は、約5000頭分しかありません(2010年のデータ、吉備高原サラブリトレーニングによる)。馬は25~30年の寿命がありますので、1年あたり、実質約200頭分の枠しか空かないことになります。

つまり、乗馬になれるのはわずか2%。その他の用途(ホースセラピー、教育、観光等)を含めても、3%程度しか需要がないでしょう。残りは、処分ということになります。

競馬ファンにできることは?

競馬自体をなくしてしまえば、処分される馬はなくなります。しかし、JRA関係者、馬産地、競馬周辺の産業従事者も職を失います。またJRAが国に納める額は、年間3000億円(JRA統計)。これは、幼児教育と保育の無償化を年間を通じて実施するための費用に相当します。

農林水産省生産局畜産部

現在、JRAは競走馬のセカンドキャリアに力を入れています。逆説的かも知れませんが、馬券を買うことも、これらの事業の助けになります(年間のレース数は国が定めるため、増えることはありません)。

また、競走馬のセカンドキャリアを扱う認定NPO法人サラブリトレーニング・ジャパンは、節税にもなるふるさと納税を含め、寄付を受けつけています。

また、Yahoo!メールなど、Yahoo!に登録していれば、ワンボタンで寄付できます(認定NPO法人サラブリトレーニング・ジャパン)。当サイト、マネードラゴン馬券塾からも、早速寄付を行いました。

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