競馬で勝てる「券種」のおすすめは?

マネードラゴン馬券塾
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Q 競馬で勝てる券種として、おすすめはありますか?

筆者 AIとレース観察を学べる競馬メルマガを10年間継続。3年連続GⅠプラス。複勝1点の「絶対勝負レース」は今年8連続的中を含むプラス決算継続中。

Q 競馬で勝てる券種として、おすすめはありますか?

A はい。競馬で年単位、複数年単位で勝つためには、じりじりと資金を増やしてゆく「複利方式」がおすすめです。競馬に限らずあらゆる投資では、初期資金や途中資金を大きく失うことが最大のリスクです。そのため、的中率が最優先され、実は複勝が理想的です。

しかし、複勝で必勝法を作ることは非常に難しいため工夫が必要です。目を付けるべきは、複勝は「ワイドの総流し」または「3連複の軸1頭総流しに資金配分をかけた場合」と同じ意味を持つということです。

人気馬には票が集中する複勝に対し、3連複はチェックすべき目が多過ぎ、見落とされ配当が高めとなることが多くおすすめです。具体的には、可能な場合人気馬を1頭切り、どの展開でも馬券圏内が難しい人気薄を数頭切ることです。

複勝の代用としての3連複投資法 2023年ジャパンカップの場合

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2023年のジャパンカップは、2イクノイックスが勝ちました。

結果的には勝利しましたが、過去のGⅠでは、前走で激走した強い馬が短い間隔で出走し、負けたケースも多々あります。しかし、イクノイックスの複勝は110円。この場合、複勝に似た役割を持つ、3連複で代用することができます。

コツは、可能な場合人気馬を1頭切り、どの展開でも馬券圏内が難しい人気薄を数頭切ることです。

ジャパンカップは、JRAのオープン馬は、出走するだけで特別出走奨励金(200万円、11着以降の場合)が手に入るため、勝負にならない馬の出走も見られます。また、地方馬は、特に芝ではJRA所属の馬とは大きな差があり、馬券圏内は難しいです。

そのため、外国馬も1頭入りますが、7イレジン以下、単勝万馬券の馬は切っても良いでしょう。また、人気馬では、今回武豊騎手が騎乗できないドウデュースをカットしてみます。

すると、2イクノイックスから、単勝オッズが100倍を切る8頭のうち、ドウデュースを除いた7頭に、3連複の1頭軸総流しをかけることとなります。

点数は、JRA公式サイトのフォーメーション組み合わせ数計算を用いると、21点買いとなります。

人気組番オッズ
21-2-176.0
31-2-106.6
41-2-37.4
51-2-1419.5
71-2-827.7
92-5-1731.5
102-10-1732.4
111-2-932.7
122-3-1742.0
132-3-1043.5
172-3-1490.1
182-10-1493.9
202-14-1794.5
222-3-8102.1
272-9-10134.1
292-8-10140.5
302-9-17144.1
312-8-17146.5
332-3-9170.4
462-9-14274.9
482-8-14282.9

具体的には、上の21点となります。例えば、5ドウデュースを含む3連複1番人気1-2-5はカットしてあります。

次に資金配分をかけます。資金配分には、オッズ資金配分ツールを使用します。JRA公式サイトのオッズをExcelにコピーし、要らない目を切るなど加工のうえ、コピー&ペーストするだけです。

人気組番オッズ1万円を資金配分
21-2-176.06.0 x 2200 = 13200
31-2-106.66.6 x 2000 = 13200
41-2-37.47.4 x 1800 = 13320
51-2-1419.519.5 x 700 = 13650
71-2-827.727.7 x 500 = 13850
92-5-1731.531.5 x 400 = 12600
102-10-1732.432.4 x 400 = 12960
111-2-932.732.7 x 400 = 13080
122-3-1742.042.0 x 300 = 12600
132-3-1043.543.5 x 300 = 13050
172-3-1490.190.1 x 100 = 9010
182-10-1493.993.9 x 100 = 9390
202-14-1794.594.5 x 100 = 9450
222-3-8102.1102.1 x 100 = 10210
272-9-10134.1134.1 x 100 = 13410
292-8-10140.5140.5 x 100 = 14050
302-9-17144.1144.1 x 100 = 14410
312-8-17146.5146.5 x 100 = 14650
332-3-9170.4170.4 x 100 = 17040
462-9-14274.9274.9 x 100 = 27490
482-8-14282.9282.9 x 100 = 28290

具体的には上のようになります。今回は2イクノイックスの複勝が1.1倍と厳しいため、3点元金割れの目があり、また1.1倍を切る目も1点あります。

結果的には、3連複は1-2-17でした。

人気組番オッズ1万円を資金配分
21-2-176.06.0 x 2200 = 13200

配当は、元金に対し1.32倍となり、複勝配当の1.2倍よりも得でした。2番人気のリバティアイランドが入ってもこの結果でしたので、複勝の代用としての3連複投資法は、年間で勝つことを目指すなら、かなり効率が良い投資法となります。

覚えておきたいことは、的中率が低めの予想は、外部から購入するにしても、自作するにしても、初期資金や途中の資金を失いがちで資金管理が難しく、再現性が薄い(短期間、1年程度は勝つことがあっても続かない)ということです。そのため、必勝法を作ったり、選んだりする段階から、複勝ベースの思考が必要です。

高配当の馬券ではなぜ勝てないのか?

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面倒な資金配分をしたうえで、購入も面倒な3連複1頭流しよりも、高配当の馬券が魅力に感じるのですが?

はい。確かに、1発で数万円から数十万円クラスの払い戻しが受けられる高配当馬券は、確かに魅力があります。

例えば、2023年秋、予想を公表しているある予想家が、3連単で300倍超の馬券を的中し、1万円投資で20万円近い払い戻しを獲得しました。

東京から、ばんえい競馬観戦のツアーに2名で参加して、豪華な寿司をお腹いっぱい食べても、10万円が余るほどの夢の配当金です。

この予想家は、年間でも150万円を超える利益を出しています。しかし、3連単などの券種を使用するため、的中率は20%程度と低めです。予想に参加するタイミング次第なのですが、余り当たらない週に当たってしまうと20万円以上損をすることもあります。

指定投資額の10%程度なら、損失は2万円となり参加しやすいのですが、今度は年間の利益が15万円となり、月に換算すると1万円強の利益となってしまいます。ここから予想料金も引かれる形となります。

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このように高配当を当てる予想は、的中率が低めの分、資金を回してゆくのが難しくなります。

また、統計的にも、的中率が低めの予想は再現性に限界があり、通常は1年限り、相当力量がある人で2年連続、そして3年連続プラスはほとんど出ないのが実情です。つまり、参加した年に、年間でマイナスになるリスクがあります。

自分で馬券を買うにしても、3連単などの好配当に依存するシステムはハイリスクとなります。

券種については様々な意見があると思います。各々の馬券の経験をもとに述べられているはずで、それはそれとして尊重しなくてはならないでしょう。しかし、読者が5年後に本当に勝てる馬券師になれるかどうか。1年だけでなく、2年、3年とプラスが出せる屈強の馬券師にたどり着けるかどうか。自身の失敗の経験と照らし合わせ、真剣にデータにあたり、深く考え抜けばこの結論となります。複勝をベースに勝ち方を探り、3連複や単勝も味方につけて戦え。

おすすめは3連複を重視したハイブリッドな券種の組み合わせ

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3連複の1頭流しは、やや手間がかかりますので、次の資金配分もおすすめです。

券種資金配分投資金額例
複勝1000円
3連複3000円
単勝1000円
高配当系券種1000円

投資額を6000円とすると、83%を単複と3連複に投資しているのがポイントです。このことで、的中率が増し、安定感や資金の維持率が上がります。なお、高配当系券種は、馬連、馬単、3連単などを想定しています。

引用 競馬ブック(2023年11月26日)

例えば、筆者のメルマガでは、2023年のジャパンカップの日の京都1Rで、4ゴッドカインドを推奨しています。複勝の予想配当は、250円でした。

券種資金配分投資金額
複勝複勝4 2800円
3連複3連複4ー1・7ー3・8・9・10・13・14 1200円
単勝単勝4 1000円
高配当系券種馬連4ー1・7 1000円

このレースでは、3連複の取り逃がしが考えられたため、本来の予算3000円のうち、1200円を使用し、1800円は複勝に回しました。

3連複は、セオリー通り、馬券圏内の可能性が低い人気下位の馬を切っています。3番は逃げが予想され残しました。また、上位人気では12番を切っています。

結果的に切った馬が3着に残ってしまい、3連複を逃しましたが、単複馬連が的中しました。

券種投資金額払戻金額
複勝2800円7280円
3連複1200円0円
単勝1000円10900円
高配当系券種1000円7400円
合計6000円25580円

今回は、あえて3連複を外した例をご紹介しましたが、複勝本体や馬連等を設定しておくと、カバーが可能です。下は実際の馬券です。

馬券中上級者(年間回収率90%以上)の方向けの券種組み合わせ

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馬券中上級者(年間回収率90%以上)におすすめの、券種組み合わせです。

券種資金配分投資金額例
複勝1000円
3連複3000円
単勝1000円
高配当系券種1000円
合計6000円

3連複の「2列目」をある程度の精度で確定でき、人気馬を消すことができ、どのような展開でも来ない馬を判別できるような馬券中級者の方は、上の券種フォーマットがおすすめです。投資金額などは、適宜アレンジしてみてください。

ポイントは、3分の2の資金を複勝と3連複に投資していること。単勝も含むと約8割です。これにより、的中率が安定します。また逆説的ですが、このような複勝重視の投資法でプラスになる理論の開発が必要です。

実際の投資例は、すぐ上の「おすすめは3連複を重視したハイブリッドな券種の組み合わせ」にあります。

馬券中級者(年間回収率80%以上)の方向けの券種組み合わせ

券種資金配分投資金額例
複勝2000円
3連複2000円
単勝1000円
合計5000円

馬券中級者(年間回収率80%以上)の方向けの券種組み合わせです。

複勝系馬券への投資額を80%としています。軸馬選びに重点を置きつつ、相手馬の選び方も徐々に身に付けたい時期です。端的に言うと、軸馬は理詰めで、相手馬はかなりおおざっぱに選ぶ発想の切り替えが必要です。

3連複では、下の考え方が目安です。

  • 軸馬=非常に厳密に。完全に理詰めで。できればデータベースで過去5~10年、複勝式で100%以上(最低96%程度)の回収率が出る理論を作成。徹底的に再現性(的中率)を追求。
  • 2列目=やや大らかに選定。人気があるからには能力に見どころがあるのだろう程度のスタンスも必要。軸馬選びの際に比較する人気馬には、予想過程でマイナスのフィルターがかかるため、角度を変えてみることが重要です。
  • 3列目=雑に選定。例えば、明らかに来ないであろう馬よりも、人気のある馬はすべて買うなど。

馬券攻略は、メルマガ マネードラゴン馬券塾もご確認ください。

馬券初級者(年間回収率70%前後)の方向けの券種組み合わせ

券種資金配分投資金額例
複勝2500円
単勝500円
合計3000円

馬券初級者(年間回収率70%前後)の方向けの券種組み合わせです。

複勝馬券への投資額を80%としています。競馬では、軸馬と相手馬を選ぶ考え方は、全く異なります。初めうちは、無理せず、軸馬を確実に選べる手法を身に付けた方が、後々の伸びしろとなります。

馬券攻略は、メルマガ マネードラゴン馬券塾もご確認ください。

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