Q 競馬で勝てる券種として、おすすめはありますか?
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筆者 AIとレース観察を学べる競馬メルマガを10年間継続。3年連続GⅠプラス。複勝1点の「絶対勝負レース」は今年8連続的中を含むプラス決算継続中。
複勝の代用としての3連複投資法 2023年ジャパンカップの場合
2023年のジャパンカップは、2イクノイックスが勝ちました。
結果的には勝利しましたが、過去のGⅠでは、前走で激走した強い馬が短い間隔で出走し、負けたケースも多々あります。しかし、イクノイックスの複勝は110円。この場合、複勝に似た役割を持つ、3連複で代用することができます。
コツは、可能な場合人気馬を1頭切り、どの展開でも馬券圏内が難しい人気薄を数頭切ることです。
ジャパンカップは、JRAのオープン馬は、出走するだけで特別出走奨励金(200万円、11着以降の場合)が手に入るため、勝負にならない馬の出走も見られます。また、地方馬は、特に芝ではJRA所属の馬とは大きな差があり、馬券圏内は難しいです。
そのため、外国馬も1頭入りますが、7イレジン以下、単勝万馬券の馬は切っても良いでしょう。また、人気馬では、今回武豊騎手が騎乗できないドウデュースをカットしてみます。
すると、2イクノイックスから、単勝オッズが100倍を切る8頭のうち、ドウデュースを除いた7頭に、3連複の1頭軸総流しをかけることとなります。
点数は、JRA公式サイトのフォーメーション組み合わせ数計算を用いると、21点買いとなります。
人気 | 組番 | オッズ |
2 | 1-2-17 | 6.0 |
3 | 1-2-10 | 6.6 |
4 | 1-2-3 | 7.4 |
5 | 1-2-14 | 19.5 |
7 | 1-2-8 | 27.7 |
9 | 2-5-17 | 31.5 |
10 | 2-10-17 | 32.4 |
11 | 1-2-9 | 32.7 |
12 | 2-3-17 | 42.0 |
13 | 2-3-10 | 43.5 |
17 | 2-3-14 | 90.1 |
18 | 2-10-14 | 93.9 |
20 | 2-14-17 | 94.5 |
22 | 2-3-8 | 102.1 |
27 | 2-9-10 | 134.1 |
29 | 2-8-10 | 140.5 |
30 | 2-9-17 | 144.1 |
31 | 2-8-17 | 146.5 |
33 | 2-3-9 | 170.4 |
46 | 2-9-14 | 274.9 |
48 | 2-8-14 | 282.9 |
具体的には、上の21点となります。例えば、5ドウデュースを含む3連複1番人気1-2-5はカットしてあります。
次に資金配分をかけます。資金配分には、オッズ資金配分ツールを使用します。JRA公式サイトのオッズをExcelにコピーし、要らない目を切るなど加工のうえ、コピー&ペーストするだけです。
人気 | 組番 | オッズ | 1万円を資金配分 | |
2 | 1-2-17 | 6.0 | 6.0 x 2200 = 13200 | |
3 | 1-2-10 | 6.6 | 6.6 x 2000 = 13200 | |
4 | 1-2-3 | 7.4 | 7.4 x 1800 = 13320 | |
5 | 1-2-14 | 19.5 | 19.5 x 700 = 13650 | |
7 | 1-2-8 | 27.7 | 27.7 x 500 = 13850 | |
9 | 2-5-17 | 31.5 | 31.5 x 400 = 12600 | |
10 | 2-10-17 | 32.4 | 32.4 x 400 = 12960 | |
11 | 1-2-9 | 32.7 | 32.7 x 400 = 13080 | |
12 | 2-3-17 | 42.0 | 42.0 x 300 = 12600 | |
13 | 2-3-10 | 43.5 | 43.5 x 300 = 13050 | |
17 | 2-3-14 | 90.1 | 90.1 x 100 = 9010 | |
18 | 2-10-14 | 93.9 | 93.9 x 100 = 9390 | |
20 | 2-14-17 | 94.5 | 94.5 x 100 = 9450 | |
22 | 2-3-8 | 102.1 | 102.1 x 100 = 10210 | |
27 | 2-9-10 | 134.1 | 134.1 x 100 = 13410 | |
29 | 2-8-10 | 140.5 | 140.5 x 100 = 14050 | |
30 | 2-9-17 | 144.1 | 144.1 x 100 = 14410 | |
31 | 2-8-17 | 146.5 | 146.5 x 100 = 14650 | |
33 | 2-3-9 | 170.4 | 170.4 x 100 = 17040 | |
46 | 2-9-14 | 274.9 | 274.9 x 100 = 27490 | |
48 | 2-8-14 | 282.9 | 282.9 x 100 = 28290 |
具体的には上のようになります。今回は2イクノイックスの複勝が1.1倍と厳しいため、3点元金割れの目があり、また1.1倍を切る目も1点あります。
結果的には、3連複は1-2-17でした。
人気 | 組番 | オッズ | 1万円を資金配分 | |
2 | 1-2-17 | 6.0 | 6.0 x 2200 = 13200 |
配当は、元金に対し1.32倍となり、複勝配当の1.2倍よりも得でした。2番人気のリバティアイランドが入ってもこの結果でしたので、複勝の代用としての3連複投資法は、年間で勝つことを目指すなら、かなり効率が良い投資法となります。
高配当の馬券ではなぜ勝てないのか?
面倒な資金配分をしたうえで、購入も面倒な3連複1頭流しよりも、高配当の馬券が魅力に感じるのですが?
はい。確かに、1発で数万円から数十万円クラスの払い戻しが受けられる高配当馬券は、確かに魅力があります。
例えば、2023年秋、予想を公表しているある予想家が、3連単で300倍超の馬券を的中し、1万円投資で20万円近い払い戻しを獲得しました。
東京から、ばんえい競馬観戦のツアーに2名で参加して、豪華な寿司をお腹いっぱい食べても、10万円が余るほどの夢の配当金です。
この予想家は、年間でも150万円を超える利益を出しています。しかし、3連単などの券種を使用するため、的中率は20%程度と低めです。予想に参加するタイミング次第なのですが、余り当たらない週に当たってしまうと20万円以上損をすることもあります。
指定投資額の10%程度なら、損失は2万円となり参加しやすいのですが、今度は年間の利益が15万円となり、月に換算すると1万円強の利益となってしまいます。ここから予想料金も引かれる形となります。
このように高配当を当てる予想は、的中率が低めの分、資金を回してゆくのが難しくなります。
また、統計的にも、的中率が低めの予想は再現性に限界があり、通常は1年限り、相当力量がある人で2年連続、そして3年連続プラスはほとんど出ないのが実情です。つまり、参加した年に、年間でマイナスになるリスクがあります。
自分で馬券を買うにしても、3連単などの好配当に依存するシステムはハイリスクとなります。
おすすめは3連複を重視したハイブリッドな券種の組み合わせ
3連複の1頭流しは、やや手間がかかりますので、次の資金配分もおすすめです。
券種 | 資金配分 | 投資金額例 |
複勝 | 1 | 1000円 |
3連複 | 3 | 3000円 |
単勝 | 1 | 1000円 |
高配当系券種 | 1 | 1000円 |
投資額を6000円とすると、83%を単複と3連複に投資しているのがポイントです。このことで、的中率が増し、安定感や資金の維持率が上がります。なお、高配当系券種は、馬連、馬単、3連単などを想定しています。
例えば、筆者のメルマガでは、2023年のジャパンカップの日の京都1Rで、4ゴッドカインドを推奨しています。複勝の予想配当は、250円でした。
券種 | 資金配分 | 投資金額 |
複勝 | 1 | 複勝4 2800円 |
3連複 | 3 | 3連複4ー1・7ー3・8・9・10・13・14 1200円 |
単勝 | 1 | 単勝4 1000円 |
高配当系券種 | 1 | 馬連4ー1・7 1000円 |
このレースでは、3連複の取り逃がしが考えられたため、本来の予算3000円のうち、1200円を使用し、1800円は複勝に回しました。
3連複は、セオリー通り、馬券圏内の可能性が低い人気下位の馬を切っています。3番は逃げが予想され残しました。また、上位人気では12番を切っています。
結果的に切った馬が3着に残ってしまい、3連複を逃しましたが、単複馬連が的中しました。
券種 | 投資金額 | 払戻金額 |
複勝 | 2800円 | 7280円 |
3連複 | 1200円 | 0円 |
単勝 | 1000円 | 10900円 |
高配当系券種 | 1000円 | 7400円 |
合計 | 6000円 | 25580円 |
今回は、あえて3連複を外した例をご紹介しましたが、複勝本体や馬連等を設定しておくと、カバーが可能です。下は実際の馬券です。
馬券中上級者(年間回収率90%以上)の方向けの券種組み合わせ
馬券中上級者(年間回収率90%以上)におすすめの、券種組み合わせです。
券種 | 資金配分 | 投資金額例 |
複勝 | 1 | 1000円 |
3連複 | 3 | 3000円 |
単勝 | 1 | 1000円 |
高配当系券種 | 1 | 1000円 |
合計 | 6000円 |
3連複の「2列目」をある程度の精度で確定でき、人気馬を消すことができ、どのような展開でも来ない馬を判別できるような馬券中級者の方は、上の券種フォーマットがおすすめです。投資金額などは、適宜アレンジしてみてください。
ポイントは、3分の2の資金を複勝と3連複に投資していること。単勝も含むと約8割です。これにより、的中率が安定します。また逆説的ですが、このような複勝重視の投資法でプラスになる理論の開発が必要です。
実際の投資例は、すぐ上の「おすすめは3連複を重視したハイブリッドな券種の組み合わせ」にあります。
馬券中級者(年間回収率80%以上)の方向けの券種組み合わせ
券種 | 資金配分 | 投資金額例 |
複勝 | 2 | 2000円 |
3連複 | 2 | 2000円 |
単勝 | 1 | 1000円 |
合計 | 5000円 |
馬券中級者(年間回収率80%以上)の方向けの券種組み合わせです。
複勝系馬券への投資額を80%としています。軸馬選びに重点を置きつつ、相手馬の選び方も徐々に身に付けたい時期です。端的に言うと、軸馬は理詰めで、相手馬はかなりおおざっぱに選ぶ発想の切り替えが必要です。
3連複では、下の考え方が目安です。
- 軸馬=非常に厳密に。完全に理詰めで。できればデータベースで過去5~10年、複勝式で100%以上(最低96%程度)の回収率が出る理論を作成。徹底的に再現性(的中率)を追求。
- 2列目=やや大らかに選定。人気があるからには能力に見どころがあるのだろう程度のスタンスも必要。軸馬選びの際に比較する人気馬には、予想過程でマイナスのフィルターがかかるため、角度を変えてみることが重要です。
- 3列目=雑に選定。例えば、明らかに来ないであろう馬よりも、人気のある馬はすべて買うなど。
馬券攻略は、メルマガ マネードラゴン馬券塾もご確認ください。
馬券初級者(年間回収率70%前後)の方向けの券種組み合わせ
券種 | 資金配分 | 投資金額例 |
複勝 | 5 | 2500円 |
単勝 | 1 | 500円 |
合計 | 3000円 |
馬券初級者(年間回収率70%前後)の方向けの券種組み合わせです。
複勝馬券への投資額を80%としています。競馬では、軸馬と相手馬を選ぶ考え方は、全く異なります。初めうちは、無理せず、軸馬を確実に選べる手法を身に付けた方が、後々の伸びしろとなります。
馬券攻略は、メルマガ マネードラゴン馬券塾もご確認ください。
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