Q 東京芝2400mの傾向と攻略法は?
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(JRA公式サイト)
(競馬場紹介)東京競馬場
1周距離2083.1mは日本最大で、長い直線、線分を含んだゆるい複合カーブを作ることができ「おおむね直線」と言える、種牡馬選抜のためのコース。夏は開催がなく芝の養生にあて、秋開催は台風の影響が少ない10・11月に設定されるなど、芝に負担が少ない開催日程。コースの横幅も広くDコースまで柵を徐々に移動でき、さらに排水設備もお金をかけてあり、芝が傷みにくい。
東京芝2400mの予想例
東京2400では、上り1位を繰り出せそうにない馬の場合、スタミナ豊富な馬が出走するオープンでは先行が有利。上りの速い追込馬と、前で残す馬の組み合わせに注意が必要です。
2022年のダービーでは、3アスクビクターモアは注目すべき馬でした。先行力があり、大飛び(レースVTRを見て、走行時胴に対し脚が長いように感じる馬)。前走の皐月賞は、急カーブかつ短い直線と苦手な条件でしたが、5着に粘っていました。
この日は、Cコース(開催が進むにつれ内柵を外に移動してゆく)となり内の芝の状態が良かったこともポイントです。
また、先行馬と組み合わせたいのは、上りの速い追い込み馬。後方に構えた、ドウデュースとイクノイックスが追い込んで1・2着。アスクビクターモアは、7番人気ながら3着に粘りました。
筆者発行のメルマガでは、◎3アスクビクターモア、▲13ドウデュースでした。
東京芝2400mの意外なデータ(回収率が高い)
- 上り1位を繰り出せそうにない馬の場合、オープンでは先行が有利
- 未勝利、条件戦の「相手馬」は単純に時計が速い馬
- 長丁場で厳しいコースのため仕上げは重要
上り1位を繰り出せそうにない馬の場合、オープンでは先行が有利
脚質 | 出走数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
逃 | 38 | 15.8 | 24.2 |
先 | 69 | 24.6 | 88.1 |
差 | 88 | 20.5 | 52.2 |
追 | 110 | 14.5 | 59.3 |
大飛びの馬に不利ではないゆるいカーブと、長い直線が特徴の東京芝2400mでは、基本的には上がりが速い馬が有利です。オープンクラスでは、後方の位置取りが奏功しやすいです。
しかし、速い上がりが武器でない馬の場合、先行して残るケースが多々あります。実際に過去4年間のデータを見ても、先行馬の回収率が高くなっています。
未勝利、条件戦の「相手馬」は単純に時計が速い馬
スピード指数 | 出走数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
1位 | 101 | 57.4 | 86.6 |
2位 | 101 | 49.5 | 108.5 |
3位 | 101 | 37.6 | 68.7 |
4位 | 100 | 31 | 58.1 |
東京芝2400mでは、何といっても上がりが速い馬が単勝候補。相手なら、オープンではスタミナ豊富な先行馬が狙いですが、未勝利や条件戦では、位置取りが問われず選択が難しいです。
未勝利や条件戦での相手選びのポイントは、純粋にスピード指数が高い馬。東京2400mは、直線が占める割合が高く、強い馬が力を発揮しやすいと言えます。
長丁場で厳しいコースのため仕上げは重要
調教状態 | 出走数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
非常に良い | 55 | 61.8 | 95.1 |
良い | 262 | 43.9 | 90.5 |
その他 | 1056 | 18.7 | 64.1 |
東京芝2400は、調教状態と結果の結びつきが比較的強いコースです。短い距離では、能力だけで走ることもありますが、ごまかしの効かないゆるいカーブ、長い直線、2400mという長い距離は、状態を非常に問うと言えます。
ハイレベルなレースでの接戦に強いと言われる友道厩舎。ダービーで、あのイクノイックスを下したのは、武豊の好騎乗もありますが、友道厩舎の技術が支えた可能性もあります。
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※データはいずれも過去4年間です。単勝回収率は、ブレが生じやすく採用していません。
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