実は「複勝」が儲かる? 必勝法、プロ手法を徹底解析

マネードラゴン馬券塾
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複勝は儲からない? 実際は、複勝は勝ち組が必ず通る道です。このページではなぜ複勝式が特に初心者に最適なのか、必勝法(ロジック)はどのように作成するのかわかりやすく説明します。

複勝は、連勝式・3連系よりも儲かる? 実際のデータを公開

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複勝は儲かるのか? 馬券の買い方は人により異なるため、すぐに結論は出ませんが、1つの例として、筆者が8年間発行し続けてきたメルマガ(マネードラゴン馬券塾)の投資成績を公開します。

発行は、2014年3月です。2021年までの8年間は、まだまだ研究途上でしたので、一般的な競馬ファンの成績と大きな差はないと思います。

本格的に競馬の研究を始めたのは、2013年8月です。「競馬歴20年」と書いてありますが、毎週コンスタントに買っていた期間は、大学生の4年間に限定されます(それ以降はGⅠをたまに買っていた程度)。競馬歴はメルマガ発行時点で、実質4年がよいところです。

また、上の馬券を見てわかるように、もともと決して「複勝派」ではありません。複勝派が書いた記事はどうしてもポジショントークになりますし、逆もしかりです。その点で、客観性のある内容を書いてゆこうと考えています。

初心者は単勝、複勝の効率が良い

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筆者がメルマガを創刊した2014年3月から、2022年4月3週までの券種別データは、下のようになります。

券種予想回数的中率回収率
単勝82636%93%
複勝48558%86%
馬連27120%69%
ワイド75940%76%

好成績の目安となる80%(控除率を除いたライン)を超えたのは、単勝と複勝でした。このデータから、個人差はあるものの、初心者は、単勝、複勝が効率の良い馬券と言えます。

この背景には、初心者の場合、レースや各馬の能力を見極める経験値がまだ低いことはもちろんですが、ヒモ馬がうまく拾えないという理由が考えられます。JRAのレースでは、おおむね1~4番人気の騎手は勝つ競馬を考えますが、5番人気以下の騎手は、着に入ればよいという決め打ちをします。

そのため、軸馬とヒモ馬では、ピックアップの仕方が、180度異なりますので、初心者の段階では、この発想の転換は、難しいと言えるでしょう。

そして、ぜひ覚えておきたいのが、初心者の段階で馬連や3連系を多く買うと、頭のなかで軸決めの思考と、ヒモを拾う思考が混ざってしまい、研究もうまくいかなくなってしまうことです。初心者の段階では、とにかく軸を当てることに専念し、データを取ったり、予想ロジックを組み立てたりするのがおすすめです。

なお、初心者でもほんとうに始めたての場合は、単勝でなく複勝で的中経験を積むのが効率的です。初心者なら、JRAのコースの違いを知ることが、飛躍につながります。

中級者は単勝、ワイドの効率が良い

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筆者が予想ロジックを完成し、名実ともに中級者を抜け出したと感じたのは、2022年の4月です。ここでは2022年の年頭から4月3週までの成績を公表します。

券種予想回数的中率回収率
単勝11232%85%
複勝5439%82%
馬連17%51%
ワイド9042%89%

好成績の目安となる80%(控除率を除いたライン)をワイドが大幅に超えているのが目につきます。中級者の段階では、レースや各馬の能力を見極める経験値が高まり、軸馬とヒモ馬では、ピックアップの頭の切り替えも板についてきます。

個人差はありますが、中級者に向いているのは、単勝やワイドと言えるでしょう。複勝は、この段階では、当たりやすさよりも、配当が低いことがネックになってきます。

なお、中級者は午前中のレースを買うことが多くなります。未勝利戦の攻略が、1日の馬券勝負の成否を決めます。

上級者に向いた券種は?

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筆者が予想ロジックを完成し、名実ともに中級者を抜け出したと感じたのは、2022年の4月です。ここでは4月第1~3週の成績を公表します。

券種予想回数的中率回収率
単勝2241%104%
複勝580%183%
馬連425%75%
ワイド2259%179%

予想回数が5回と少ない複勝を除くと、やはり単勝とワイドが100%を超えてきています。馬連成績がこの段階でも不振なのは、メルマガにおいて、1レースあたりの予算を3000円と決めている部分も大きいです。筆者の場合、単勝はたいてい買いますので、馬連を買うとしても予算は1500円程度です。

16頭立ての単純的中率(すべての馬が同じ強さだと仮定し、ある1頭を買った場合の的中率)を考えると、予算1500円の場合、馬連の的中率では、買い目点数が少なすぎ、的中を逃していると言えます。

・複勝 18.8% … 的中率は問題ないが配当が安い
〇単勝 6.25%
〇ワイド 2.50%
・馬連 0.83% … 的中率に問題がある
・3連単 0.03% … 的中率におおいに問題がある

このように(自称)上級者であっても、1クラの予算額によって、適切な馬券は、多少ずれてきます。

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では、有名な上級者は、実際にどのような券種を買っているのでしょうか?

上級者とは、年間回収率のプラスを数年重ねた人と言えるでしょう。もっとも客観的なのは、国税庁が大勝ちを確認し、追徴課税に動いた卍氏、ベンジャミン・スミス氏(来日した英国の数学者)です。

そして『競馬最強の法則』(廃刊)に、読者の高い支持を受け長期連載した木下健氏は、馬券で生活していた時期がある可能性が高いです。

また、公式が成績集計をするためごまかしの効かない、レジまぐで創刊から毎年プラス決算となっているウマオ氏(3年連続回収率120%オーバー!競馬AIの単勝予想)、やはりネットケイバの成績集計で昨年プラスとなったメシ馬氏も取り上げます。

  • 卍氏 …3連複や3連単の多点買いを推奨
  • ベンジャミン・スミス氏 …3連単を多点買い(3連複も買っていた説あり)
  • 木下健氏 …複勝コロガシ(馬券生活をしていた時期)
  • ウマオ氏 …単勝のみ(単勝546回、複勝1回、他券種0回。2022年1月まで)
  • メシ馬氏 …3連複がメイン

5人だけのデータですが、単勝1、複勝1、3連系3という結果でした。予算を多めに取れる場合、3連系の馬券も視野に入るでしょう。ただし、ベンジャミン・スミス氏の3連単は、馬券購入に作業にアルバイトを雇っていたほどの多点買いです。

上級者でも、3連複または人気サイドの3連単(点数が現実的な範囲となる)がよいと思われます。

  • 初級者(年間回収率79%未満) …単勝、複勝がおすすめ。始めたては複勝のみに絞る。
  • 中級者(年間回収率80~99%) …単勝、ワイドがおすすめ。
  • 上級者(年間回収率100%~) …単勝、ワイド。予算が多い場合3連複も。予算が多く、かつ本命サイドに絞れる場合に3連単。

内容は、後半に続きます。

実は複勝=ワイド=3連複?

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初心者は単勝・複勝、中級者は単勝・ワイド、上級者は3連複も視野、というのが正解なのでした。しかし、実は本質的には「複勝も、ワイドも3連複も投資的に同じ意味」とはどういうことでしょうか?

まず、複勝1点=ワイドの総流し(要資金配分)というのは、イメージしやすいはずです。

そして、上級者のなかには3連系を推す人が一定数います。その理由は、単複に比べもともとの点数が多く、お買い得となる目(期待値が高い目)が必ず存在するからです(卍氏もそう述べています)。つまり、下のように言えます。

  • 複勝1点と3連複の多点買い(要資金配分)は、その意味は全く同じ。
  • 単勝1点買いと3連単の多点買い(1着固定、要資金配分)も、その意味は全く同じ。

例えば、ある馬が3着以内に来ると予想できた場合に、複勝1点を買うのと、例えば「軸馬‐8番人気までの全馬‐15番人気までの全馬」の3連複を、適切な資金配分をして買うのは、配当的に言えば、その意味に大差がないということです。(9番人気以降が2頭来た場合、16番人気以降が1頭でも来た場合には不的中となるが、その確率はかなり少ない)

  • 「軸馬‐8番人気までの全馬‐15番人気までの全馬」の3連複の点数 …70点
  • 「軸馬→8番人気までの全馬→15番人気までの全馬、軸馬→15番人気までの全馬→8番人気までの全馬」の3連単の点数 …182点

この買い方は配当的なメリットはありますが、資金配分には、計算ソフトが必要で、そのまま馬券が購入できるソフトも必須となります。また、手持ち予算によっては、連敗に耐えられないリスクもあります。

ベンジャミン・スミス氏の方法論は?

イギリスの数学者であるベンジャミン・スミス氏は、自身の理論を日本の競馬で証明するために、わざわざ渡航してきた人物です。

2005年に有限会社ユープロ(UPro)を設立。その後競馬で大儲けし、国税局は、2007年までの3年間に約160億円の所得隠しを指摘しました。その後、国外に逃亡しています。

ベンジャミン・スミス氏の方法論は、3連単の多点買い(3連複も買っていた説あり)。実際にはほぼすべての目を購入していたとされます。当時は、ネット投票がなかったため、WINS等で、アルバイトにマークシートをマークさせていたとされます。

ただ、元をたどれば、正攻法で予想した単勝1点を3連単に、複勝1点を3連複に分散、資金配分していただけです。

このように、複勝=ワイド(多点買い)=3連複(多点買い)ということができ、初心者から上級者まで全てを貫く馬券が、複勝とも言えます。そのため、初心者の段階では、複勝で馬券の予想を鍛え上げることが、のちのち結果を生むことになります。

ただ、くり返すようですが、どうせ最後に3連複に行くなら初めからという考え方は厳禁。軸馬とヒモ馬は、騎手の乗り方も、予想の方法も180度異なるからです。初心者の方は、複勝から入ることを強くおすすめします。

なお、単勝も3連単につながりますが、3連単は例えば182点買いなど、点数がかさみますので、単勝は、複勝=ワイド=3連複とは別の系譜にあると考えるとよいでしょう。

騎手にも軸タイプとヒモタイプがいる?

いつも人気馬に乗る騎手は、軸タイプ、そうでない騎手はヒモタイプの乗り方になることがあります。川田騎手は、典型的な軸タイプ。常に前につけ、勝つ可能性が高い乗り方をしますので、人気馬を出走させる陣営には引く手あまたです。

一方、人気薄に乗ることが多い酒井騎手は、仕掛けを遅らせ、いちかばちかという乗り方が多いようです。関東では、田辺騎手も同様の傾向があります。

騎手にヒモタイプ(人気薄の3~2着、あるいはハマって勝ち切る)がいる以上、近走成績や時計が遅い馬も容易に好走するのが競馬です。ヒモのピックアップ方法を身に着ける場合、筆者発行のマネードラゴン馬券塾メルマガをぜひお読みください。

複勝の必勝法を見極める

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上は、過去2年間の人気別の複勝回収率です。複勝は、どの人気順を買い続けても、トータルでは、2割ほどマイナスになってしまうことが分かります。これは、JRAが複勝の控除率を20%に設定しているからです。

人気勝率複勝率単回値複回値
1番人気32.5%63.4%7983
2番人気19.2%52.0%7984
3番人気13.1%41.6%7881
4番人気9.1%32.2%7575
5番人気7.3%26.3%8176
2020年~2021年

しかし、ローカルの短距離、ダートの未勝利戦で1番人気のオッズが3倍以上のレースに絞ると、次のような成績です(過去2年)。

人気着別度数勝率複勝率単回値複回値
1番人気15- 8- 10- 27/ 6025.0%55.0%8483
2番人気12- 18- 9- 21/ 6020.0%65.0%81108
3番人気8- 10- 8- 34/ 6013.3%43.3%7281
4番人気4- 5- 5- 46/ 606.7%23.3%4752
5番人気5- 6- 6- 43/ 608.3%28.3%6072

2番人気の複勝回収率がプラスになります。これは、1番人気に比べマークを受けにくく、ローカルの短距離ということで、先行馬が推されることが多いからです。

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というともっともらしいですが、これは競馬雑誌や馬券本の常とう手段。

実は、上のケースの場合、経験的に必要な統計分母は、約150回です。しかし、上のデータの統計分母は60。あと90回データを取ると、きっちり100を割ってくることになります。

実際に過去5年(2017~2021年)で取り直すと、同条件の2番人気の回収率は85%でした。

このように、データベースで簡単に計算できる範囲での複勝必勝法は、基本的には存在しません。もし存在するのなら、このページの上に挙げた、160億円以上をJRAで稼いだ有限会社ユープロ(UPro)の数学者ベンジャミン・スミス氏が、わざわざ3連系馬券を数百点買うはずはありません。

しかし、がっかりするのはまだ早く、回収率85%という要素は優秀な方。しかも、この要素は、的中率が52%もあります。したがって、その他の要素を組み合わせてゆけば、稼げる目になる可能性は十分あり、例えば厩舎データなどが候補です。

GⅠの過去10年の傾向はウソ?

競馬雑誌等で、GⅠや重賞の過去10年の傾向から予想をする方法があります。これは、統計分母がわずか10に過ぎず、非常にリスキーな分析手法です。10年は長いという先入観をうまく利用した切り口であり、まったく参考にならないわけではありませんが、うのみにしないことは必要です。

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さて、このページでは前回2020年1月の改訂時に、「芝1200mの8番枠、6番人気以下、斤量54キロ以下の複勝」は本物の必勝法の可能性があると書いておきました。

レース検索

レース検索  馬番別集計

馬番 着別度数 勝率連対率複勝率単回値複回値
1番 11- 24- 24- 515/ 5741.9%6.1%10.3%4672
2番 15- 18- 27- 515/ 5752.6%5.7%10.4%8777
3番 14- 22- 24- 491/ 5512.5%6.5%10.9%6268
4番 10- 11- 27- 524/ 5721.7%3.7%8.4%4261
5番 8- 19- 20- 551/ 5981.3%4.5%7.9%3560
6番 9- 23- 25- 536/ 5931.5%5.4%9.6%3784
7番 21- 16- 22- 515/ 5743.7%6.4%10.3%13886
8番 14- 14- 31- 496/ 5552.5%5.0%10.6%87109
9番 23- 12- 28- 481/ 5444.2%6.4%11.6%11483
10番 15- 20- 15- 527/ 5772.6%6.1%8.7%8354
11番 4- 18- 24- 486/ 5320.8%4.1%8.6%2754
12番 6- 12- 23- 475/ 5161.2%3.5%7.9%2370
13番 9- 12- 12- 460/ 4931.8%4.3%6.7%6055
14番 11- 4- 10- 420/ 4452.5%3.4%5.6%11148
15番 14- 11- 12- 388/ 4253.3%5.9%8.7%12263
16番 6- 9- 12- 340/ 3671.6%4.1%7.4%4154
集計期間:2015. 1.10 ~ 2019.12.28
限定条件:[簡易絞り込み:6番人気以下 のみ]

「統計分母は、555ありますので今後の再現性が高いです。隣枠番の7番、9番の単勝回収値にも反応が出ていることで、信ぴょう性が高いと判断できます」と書いてありました。

2022年4月現在、この必勝法はまだ生き残っているでしょうか? 2020~2021年の2年間のデータを見ています。

馬番着別度数勝率連対率複勝率単回値複回値
1番1- 10- 13- 182/ 2060.5%5.3%11.7%1391
2番5- 7- 8- 200/ 2202.3%5.5%9.1%10769
3番8- 12- 11- 200/ 2313.5%8.7%13.4%9589
4番4- 13- 14- 198/ 2291.7%7.4%13.5%4485
5番4- 8- 11- 218/ 2411.7%5.0%9.5%4765
6番10- 11- 2- 211/ 2344.3%9.0%9.8%13867
7番4- 3- 9- 216/ 2321.7%3.0%6.9%6272
8番10- 8- 11- 219/ 2484.0%7.3%11.7%13672
9番6- 4- 9- 189/ 2082.9%4.8%9.1%10267
10番5- 3- 6- 198/ 2122.4%3.8%6.6%7345
11番4- 8- 10- 204/ 2261.8%5.3%9.7%4073
12番5- 7- 10- 182/ 2042.5%5.9%10.8%55104
13番7- 12- 8- 168/ 1953.6%9.7%13.8%109135
14番7- 4- 7- 153/ 1714.1%6.4%10.5%10492
15番5- 2- 6- 152/ 1653.0%4.2%7.9%6654
16番2- 3- 9- 133/ 1471.4%3.4%9.5%21103

残念ながら、必勝法としてはダメになっていました。

これは2021年の執筆当時の知識不足が原因で、現在ならこのデータなら、経験的に統計分母は約1000欲しいということが分かります。統計分母555は、論外とまでは言えませんが、不足していたことが判明。ここでお詫び申し上げたいと思います。

結論としては、データベースで1発で出せるような要素は、とっくに発見され、荒らされています。改めて、160億円以上をJRAで稼いだ有限会社ユープロ(UPro)の数学者ベンジャミン・スミス氏が、わざわざ3連系馬券を数百点買い、オッズの歪みを狙っていたことを思い出してみてください。

また、現在のAIの競馬予想は、多くの要素を比重を変えながら組み合わせ、レース結果と照合しながら学習を続けるという段階に来ています。現実問題として、AIのように複雑なプログラムを組まなくても勝つことはできますが、シンプルな必勝法は存在しません。

必勝法のロジック作成については、筆者発行のマネードラゴン馬券塾メルマガをぜひお読みください。

複勝必勝法の作り方

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複勝の必勝法は、どのように作ればよいのでしょうか?

基本は簡単で、競馬新聞を用いアナログ式でよいので予想を立てて馬券を買い、それをくり返すなかで仮説を立てるだけです。仮説を立てたら、過去の出馬表でテストします。これをバックテストと呼びます。

上の項目をご覧になった方は察して頂けたように、バックテストは、いくつのレースで試すのかという数が重要です。目安としては、的中率3割の理論(ロジック)なら、300レース以上のテストが目安です。

ひとくちに300レースと行っても、エクセルで300行。1レースあたり10分で検証できるとして、実に50時間かかります。50時間かけたとしても失敗することがありますので、その苦労は並大抵ではありません。

筆者の場合も、マネードラゴン馬券塾メルマガ用に、最終レースのロジックを開発した経験がありますが、このときは、研究時間(エクセル入力)だけで約300時間かけ、ロジックの確立に失敗しています。2020年の年始からロジック開発をはじめ、ついに諦めて撤退したのが、2021年6月。実に1年半かけての開発失敗です。開発失敗をお知らせしたメルマガの本文の一部を掲載しておきます。

マネードラゴン馬券塾です。
1年間以上研究を続けてきた、波乱ロジック「スーパー舞姫」ですが、開発を断念することとしました。

過去データからは、2014年以降毎年プラスにはなっていますが……
・30点買いの購入に手間がかかる
・今回のように6月に的中がないと、次の的中を9月まで待つ必要がある。
・プラス額が少ない年もあり、費用対効果が微妙
というデメリットがあります。

スーパー舞姫の成果は、通常ロジックの相手選定に生かされ、相手選定を、4月17日に改善して以来、土日いずれかのプラスは、10週連続を記録しています。(以下略)

開発はすべてが無駄になったわけではなく、その後、未勝利のダート戦、未勝利の中距離芝戦のロジック開発には成功していますので、経験値は生きています。

このとき、開発に失敗した理由として、データベースから導くことができる「統計的なデータ」を用いていなかったことが挙げられます。つまり、データベース(ターゲットフロンティア)をほぼ用いずに、エクセルに手入力で、ロジック開発を行ったのです。

300時間かけたとは言え、データベースなら、10年分の計算も数分で済ませます。つまり、土台になるデータの量が足らなかったということです。

ただ、データベース(ターゲットフロンティア)で簡単に抽出できる要素だけでは、例え複数組み合わせたとしても、すでに手垢がついており、必勝法になりづらいのは事実。したがって、つぎの3つが、必勝法ロジック開発の「正解」となります。

  1. AI(人工知能)を利用する
  2. カスタマイズ性が高いデータベースソフト(馬王など)を利用
  3. ターゲットフロンティア(操作が簡単)に独自要素を加え、Excel等で検証

いずれの方法も、年単位(1年あたり約3456レース、のべ約5万頭が出走)のデータを組み込みますので、このページで再三注意を促させて頂いた、統計分母不足、再現性の欠如を防げます。

AI(人工知能)を利用する方法は、完全に理系の方向けです。カスタマイズ性が高いデータベースソフト(馬王)は、SQLの知識が必要となり、情報系に強い文系の方向けです。ターゲットフロンティア(操作が簡単)に独自要素を加え、Excel等で検証するのは、筆者のような、数学ぎらいのド文系でも可能です。

理系ではないがAIを利用したいという方は、3年連続回収率120%オーバー!競馬AIの単勝予想のメルマガがおすすめです。買い目登録と審査があるレジまぐのメルマガなのですが、発行者がときどきしか買い目登録を行わず、毎月の収支が分からないのはネックです。

ただ、レジまぐ全体で売り上げ23位(2022年4月現在)と、明らかに読まれていますし、有料でしか投稿できないスペシャルコメントも13件(2022年4月現在)集まっています。

ターゲットフロンティア(操作が簡単)に独自要素を加え、Excel等で検証という方は、筆者のマネードラゴン馬券塾メルマガが参考になると思います。

ターゲットフロンティアに独自要素を加え、Excel等で検証しロジック開発する手順

①ジャンルを選ぶ

まず、未勝利戦、短距離戦、ハンデ戦など、ジャンルを選びます。基本的には、興味があるジャンルで構いませんが、年間を通じて、試行数が多い方が研究が早く進みます。

現在のおすすめは障害戦です。研究者が少なく、オッズに過大評価・過小評価が発生しています。代表的な研究者は、パインフィールド氏(天才ハードラー パインフィールドの障害レース予想)です。下に、最近の予想例を転載しておきます。

2022年03月19日 阪神 4R 11時35分 障害4歳以上未勝利
▲:1枠 1番 ブルベアペスカ
(小牧加矢太騎手のデビュー戦。2020年の全日本障害飛越選手権を減点ゼロで優勝した技術は素晴らしいと思うので、実戦でのスピードに対応できれば頭まであると思います)
◎:7枠 7番 マッスルビーチ
(障害2回目で一変の2着。勝ちパターンだったがラスト気を抜いた分の負け。直線ダート替わりもプラスで今回も好勝負間違いなし)
◯:8枠 8番 ダイメイコスモス
(植野騎手が数あるお手馬から選んだこの馬を。初障害は10着だったが平地時代短距離馬だったのでスタミナ切れした感じ。それでも当時の3着8着9着馬がすでに勝ち上がったレベルが高い障害戦を戦った経験は大きい。障害2回目での上積みは大きい)

② 仮の予想ロジックを立てる

予想、購入、レースふり返りの流れを経験しながら、3着までに来た馬の特徴を分析し、複勝馬券を買う馬を選ぶロジックを立ててゆきます。競馬新聞のコラム、競馬雑誌、競馬書籍なども参考にします。

仮のロジックとは、例えば「スピード指数1位の馬、上位騎手に乗り替わった馬、ローテが中2週以上」のように、複数の要素の組み合わせがおすすめです。

ロジック作成はターゲットフロンティアで一瞬で終わる?

競馬分析ソフトのターゲットフロンティアは、簡単に操作でき、10万レース単位の分析が数分で終わる、優れたソフトです。集計機能としては、時系列オッズなど、独特な要素もあります。しかし、これが落とし穴です。ターゲットフロンティアは、設計者が、世の中の予想法を分析し、使われそうなデータを用意したもの。全て使い古されており、ターゲットフロンティアのボタンの組み合わせで、簡単に完成するロジックは、残念ながら存在しません。

③ バックテストを行いエクセルにまとめる

仮の予想ロジックが完成したら、過去の出馬表を使い、ロジックのバックテストを行っていゆきます。

なお、バックステストするレースの時期や年度は、意識してバラしてゆきます。例えば、季節限定で発生する要素があり、時期をばらすことで、ロジックの普遍性を確認してゆくのです。

バックテストしながら、ロジックを調整してゆくことになりますが、このときの最大の敵が「最適化」です。最適化とは、目の前のレースから、無意識のうちに共通項を見出し、それを普遍的な傾向だと誤解してしまうことです。

最適化が起きてしまったロジックは、実践に下ろすと、急に当たらなくなります。これは目の届く範囲のデータに、後づけで当てはめられた理論だからです。

④ 実践テストを行う(微調整を行う) 

つぎに、作成したロジックにしたがって、実際に予想、購入を行います。新しい競馬新聞を目の前にすると、バックテストではサクサクと判断できていた部分で、迷いが出たり、もれていた要素が発見できたり、想像以上に改善が必要となります。

⑤ 投資開始(微調整を行う) 

実践テストで、安定して資金を運用できるようになれば、投資金額を上げて、本格的に購入してゆきます。ただし、本格運用後も、微調整はつきものです。微調整は、1クラの例外や気づいたことからすぐに調整するのではなく、同じ事象が、何度も起きたときに行います。

AI馬券の全てが信頼できるわけではない

上は、ネットで話題になった、AIによる競馬予想です。馬連の回収率は126%ということですが、統計分母が344レースしかなく、大幅に不足しています。このデータなら、経験的に統計分母は1000必要で、約660回の試行不足と言えます。つまり、あと660回投資すると、回収率が100%を切ってくる可能性が高いのです。

3連複は、統計分母が344しかなく、圧倒的に不足。再現性は、ほぼないと考えられます。

機械学習による競馬予想は、競馬の質的な部分と、統計的な部分の両方を理解している人(あるいはチーム)が作成すれば、現実味はあります。競馬好きな文系と、解析好きな理系が組む形が必要です。

複勝否定派が目立つのはなぜ?

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現在、複勝の売上比率が伸びてきています。

単勝複勝枠連馬連ワイド馬単3連複3連単WIN5
2000年3.02.410.970.513.2
2010年4.26.43.815.14.89.818.737.3
2020年6.89.62.513.49.96.021.229.21.5

複勝だけでなく、単勝やワイドも見直されつつあることが分かります。

一方で、複勝式に否定的な、競馬本やファンが多いことも事実です。複勝は配当が低すぎ、長く買い続けても儲からないと言います。しかし、それは、ポジショントークと言えます。このページで示した、次の図がカギになります。

上の図のように、軸馬選定とヒモ馬選定の理論を混ぜるべきではない初心者に、複勝は最適です。野球に例えれば、「ヒットは打てないが、ホームランは打てる」とう人はいないはずで、複勝の経験値は、かなり重要と言えます。

現在、競馬予想メルマガの中心となっているレジまぐでは、何年かに1度、圧倒的人気を持つメルマガが登場します。

いずれも、馬連、3連複等を利用したメルマガで、人気を得てから1~2年間好調を保つのですが、必ずと言ってよいほど、不調に陥ってしまいます。馬連、3連複は、一時的に好調でも、突発的な高配当に支えられており、バグが見えにくく、修正が難しいことに要因があります。

一方、中上級者の場合は、ワイドや単勝の方が理論づくりは簡単ですが、相当研究すれば複勝での理論確率も不可能ではありません。人気薄に目をつけた、複穴理論をイメージする方が多いかと思いますが、そのタイプの穴馬を選出できれば、上位人気に流すワイドで比較的容易に理論が立ちます。

むしろ、高的中率で人気サイド(配当上2~4番人気が狙い目)を狙う方法に、答えがあるはずです。

中上級者が「複勝」を使う場面は?

マネードラゴン馬券塾
マネードラゴン馬券塾

中上級者で、1クラあたりの投資額が少なめの場合、ワイド、単勝が有力な馬券です(投資額が多ければ、ワイドの代わりに3連複)。では、中上級者が「複勝」を使う場面はあるのでしょうか?

例えば、筆者発行のマネードラゴン馬券塾メルマガでは、2022年の下のレースでは、複勝式のみを利用しています。

これは、◎12ハヤブサウイッシュが、勝ち切れない可能性があると考え、まず単勝が候補から外れたものです。するとワイドが候補になるのですが、このレースでは、相手がまったく分からず、複勝1点としました。

このように、ワイドの代用品として、複勝を使っている形です。

このほか、ワイドの相手点数が多くなり、人気サイドが入着するとマイナスになるようなケースで、それなら複勝1点が望ましいと言えます。これも、ワイドの代用品としての複勝です。

一般に、ワイドを馬券候補とする方は、競馬の必勝本や、ブログ、メルマガ等さまざまな予想メディアでも少数派かと思います。しかし、1クラの予算が数千円程度なら、データを取ると、馬連や3連複より、ワイドが有効になる場合が多いはずです。

実際に、ほとんど話題にならないワイドですが、3連複の半分程度は売れており、単勝よりもシェアが大きな馬券であり、イメージより有用な馬券です。

つまり、馬券は2種類しかない

マネードラゴン馬券塾
マネードラゴン馬券塾

以上をまとめると、馬券には実質2種類しかないことがわかると思います。

複勝系複勝・ワイド・(馬連)・3連複
単勝系単勝・馬単・3連単・WIN5

左に行くほど、ヒモ馬選定がいらないため、初心者向け。また、現在の流れとして、馬連と馬単は位置づけが中途半端なため、シェアを急速に落としています。

単勝複勝枠連馬連ワイド馬単3連複3連単WIN5
2000年3.02.410.970.513.2
2010年4.26.43.815.14.89.818.737.3
2020年6.89.62.513.49.96.021.229.21.5

上級者は、1クラに投資できる金額によって、ワイド<3連複<3連単<WIN5となります。上級者で予想を公開している人は、3連複が多いようです。これは、宣伝上、配当や払戻額を大きく見せることと、1クラ辺りの投資金額のバランスが良いためでしょう。

儲かっているなら3連単を買えば?実はプラスになっていないのでは?というツッコミももっともで、事実それもあるかも知れませんが、3連単は適切な点数が多く(例えば60点買い程度でも妥当)、ファンに理解されにくい、ファンの資金不足への配慮という面もあると思います。

上級者のなかでも、レジまぐなど、買い目審査制・回収率公表というフィールドに出てきている本当のプロは、実際に資金も豊富で、WIN5を購入している方がいます。

当ページで紹介したメルマガ

マネードラゴン馬券塾メルマガ …筆者発行。もう少しで上級者のランクまで来ています。ワイド、単勝メイン。新馬・未勝利戦専門ですが、G1でも2021年年間プラス決算となっています。

天才ハードラー パインフィールドの障害レース予想 …数少ない障害戦の攻略情報。券種は、何と3連単を除く全券種で通算プラス決算(2022年4月現在)。券種ごとの特徴を理解し、使い分けているようです。3連単は、平均買い目点数が10.6点しかなく、点数不足と思われます。なお、月による波は激しい方ですので、中期継続が必要です。

3年連続回収率120%オーバー!競馬AIの単勝予想 …AIに関心があるが、ご自身でのプログラミングが難しい方向け。レジまぐへの買い目登録は気が向いたときだけという、大胆な方針ですが、売上高、継続率、スペシャルコメント(寄付金つきコメント)の状況から、どうやら本物くさいと踏んでいます。

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