(改訂新版)実は「複勝」が儲かる? プロの必勝法を徹底解析

マネードラゴン投資馬券塾
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複勝は配当が低いので稼げない? 結論から言うとそれは異なります。このページでは、AIやレース観察を駆使し、複勝1点大口で的中率72%、回収率106%(2024年9月17日現在)を計上している、歴10年以上の専門家が、複勝での勝ち方をお伝えします。

筆者 AI×レース観察 「未勝利・初ダ・障害」に強いマネードラゴン投資馬券塾を10年間継続。3年連続GⅠプラス。複1点「絶対勝負レース」は8連続的中を達成。

複勝は稼げないの大ウソがなぜまかり通るの?

上は、筆者がメルマガ(マネードラゴン投資馬券塾)で配信した、直近の馬券です(ページ改訂の2024年9月18日までの6戦)。

複勝1点勝負で6連勝し、回収率は128%となっています。1点3万円投資で、利益は51000円です。1点3万円は多いと思うかも知れませんが、土日で1クラしか買わないケースもあり、無理筋の投資額ではありません。

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なぜ複勝は稼げないと主張する人が多いのでしょうか?

1つには、初歩的な勘違いがあります。複勝は見た目の配当が110円、130円など安いことが多く、万馬券がよく出る3連系の馬券に比べ、儲からないような雰囲気があるということです。

ダテボアレス 4番人気2着だが、断然人気が飛び複勝式1110円 引用 ネットケイバ(2024年)

しかし、例えばよくて300円くらいだと思って購入した複勝馬券が、締め切り直前に人気馬にまとまった票が入りオッズが上がったうえ、結果は断然人気が飛んで1000円前後に跳ね上がるようなケースがあります。

1点で複勝1000円的中なら、50点で3連単50000円の的中と同じ回収率となります。

小さな子どもなら、月収50万円より、年収500万の人の方がすごいと思うかもしれません。見た目の500万という数字に釣られ、基本的な計算ができていないことになります。

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ある程度計算ができる中級者年間回収率90%前後にも、複勝を嫌う人がいるのはなぜでしょう?

はい。中級者がよく主張するのは、複勝はワイドの総流し(または3連複の1頭軸総流し)にあたり、絶対に来ない馬にも流していることになり損ということです。また、中級者であれば、ある程度相手も絞れるので、ワイドや3連複が得という人もいます。

まず1つ目の「ワイドで絶対に来ない馬にも流しているのと同じで損」という主張ですが、JRAの競馬は人気下位にもチャンスがあるように設計されています。

アメリカンファクト 京都11着の後、東京に替わり15番人気2着(複勝式6090円) 引用 ネットケイバ(2023年)

例えばダートの1400mはどこも同じに見えますが、東京コースでは全く求める力が異なります。そのため、京都や中京で凡走した馬は、東京ではノーマークの人気薄で出走でき有利ですし、馬場状態が変わりさらに有利になることもあります。

ダート1400のように誤解されやすい事象の例
・ダート1400は東京のみ求める能力(コーナー苦手可、速い上がり必要)が異なる。
・札幌競馬場はローカルだが急カーブが少ない設計で、実力馬に有利。
・札幌、函館、福島は寒冷で芝が育ちづらく、開催後半の外差し馬場が今もある。
・中山は土地が限られ設計に無理があり、芝に内枠有利で不評なコースが多い。
・中山、阪神の9月は夏に生えそろった野芝のみの開催で、かなり異色。
・東京のダートは、全体の作りが大きく直線的で、ほかのダートと別物。
・新潟芝外回りは直線長く「準中央」と思われがちも、極度な急カーブで弱者救済。
・京都の3角の下り坂は「ゆっくり下れ」と言われたが、現在は芝がよく要加速。
・阪神は急坂があり中山の西版のイメージあるが、実際は直線が長く東京色が強い。
・小倉は日本一マニアックな設計の競馬場で、荒れやすく小倉巧者メイショウカイドウが生まれやすい。

過去に馬券で大儲けし、課税を逃れ海外に逃亡した有限会社ユープロというプロ集団は、全くノーチャンスの馬だけを切って、残りは全通り買っていたと言われます。税務署の裏付けがある勝ち組だけありこの考え方は正しく、実は確実に切れる人気薄は少ないのです。

ワイドの総流しで、確実に切れる数頭を切るとしても、もともとオッズが高い組み合わせで、節約できる資金はわずか。この程度なら、複勝の控除率の低さでカバーできてしまいます。

また「ある程度相手も絞れる」というのは、単刀直入に言えば自信過剰で、もし本当に絞れるなら、年間プラス決算を2年連続して達成しているはずです(1年だけならまぐれがあります)。「ある程度相手も絞れる」というのは、錯覚であることが多く、複1点を否定する理由としては弱いです。

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メディアに出ているような競馬のプロも複勝を買う人が少ないようですが?

はい。メディアに出ているような競馬予想家は、商売ですのでファンのニーズに合わせる必要があります。

現在競馬ファンは、年間収支重視派が意外に少なく、一攫千金派が大半です。そのため、3連系やWIN5でいかに穴を当てるかが重要になっており、複勝のノウハウに詳しい人は意外に少ないです。

数少ない複勝派でも、少ないお金を増やすという「複コロ」を主張することが多く、純粋な複勝派はほとんどいません。複コロは人気がありますが、大きな資金を失うリスクがあり、均等投資でプラスになる方法論があるなら、選ぶメリットは薄いです。

また、複勝馬券は、確率上「上振れ」(資金が短期的に大きく増えること)がない、どの時期に確認しても実力が出やすい馬券です。

一方大きな声では言えませんが、3連系は「上振れ」があります。そのため、的中馬券しか公表しない「プロ」は宣伝しやすい3連系を好みます。特に、レジまぐやウマい馬券のような、事前馬券登録・年間収支自動計算のサイトを避けているプロには注意が必要です。

馬券初心者は、1~4番人気の複勝1~2点がおすすめ

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競馬を始めたころに重要なことは、資金を減らさずに、出馬表やレースの見方を覚えることです。つまり、競馬を楽しみながら、将来の「年間プラス決算」に向けて着実に力をたくわえてゆきます。

引用 競馬ラボ

上は、2024年9月の3日連続開催の最終日、中山競馬で馬券圏内に入った馬の人気です。は1~4番人気です。全クラで、1~4番人気が馬券圏内に入っており、確率の高い馬券であることが分かります。

競馬を始めたばかりのうちは、競馬新聞の見方やレースVTRを見るポイントなど、分からない点も多く、情報の取捨に時間がかかります。そのため、出走馬のなかで1~4番人気のみに注目し、4頭を徹底比較したうえで1~2頭に決め、複勝を買うことがおすすめです。

仮に2023年の全レースで1~4番人気を買ったとしても、平均して資金の82%は回収できています。競馬を学びながら、資金を大きく失わない方法です。

もう少し有利な条件に絞りたい場合は、芝コースの良、やや重、重に絞り、競馬新聞の調教欄を参考に、状態が特に良い馬を購入してみてください。1番人気から4番人気をベタで買っても回収率は90%を超えます(2023年の場合)。そのため、予想の頑張りしだいでは、勝つ日も出てきます。

初心者におすすめの買い方
・芝の良、やや重、重 …複勝1~4番人気、かつ状態が特に良い馬(競馬新聞の調教欄や陣営のコメントを参考にする)を1〜2点買い

メルマガ(マネードラゴン投資馬券塾)を参考にしてみてください。

競馬中級者は、1~4番人気の複勝1点とワイド多点流しがおすすめ

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年間回収率が80%前後に伸びてきたら中級者の仲間入りです。

上は、2024年9月の3日連続開催の最終日、中京競馬で馬券圏内に入った馬の人気です。は1~4番人気です。全クラで、1~4番人気が馬券圏内に入っており、確率の高い馬券であることが分かります。

もっと穴を買いたいという方も多いとは思いますが、先々を考えると実力馬で大口勝負できる能力を身につけたいところ。そのため、やはり1~4番人気には注目が必要です。中級者は、ある程度軸馬選びの方法論が確立しているはずなので、点数は1点でよいでしょう。

仮に2023年の全レースで1~4番人気を買ったとしても、平均して資金の82%は回収できています。芝コースの良、やや重、重に絞り、競馬新聞の調教欄を参考に、状態が特に良い馬に絞れば平均回収率は90%を超えます(2023年の場合)。予想の頑張りしだいでは、勝つ日も出てきます。

また、一般に競馬の中級者は、次のようなことを理解しています。

軸馬と相手馬の選び方は異なる
・軸馬 …能力本位で選んでよい
・相手馬(人気が手ごろな馬) …1着を諦め、逃げを打ってみたり控えてみたり、仕掛けを遅らせたり早めたり、リスクをとってインを突いたりするため、能力が足らなくとも馬券圏内に入ることがある。また、前走と条件(コースと距離)や調教パターン、馬具、飼い葉、騎手などを変えることで時計が大きく変わることがある。

そのため、相手選びの練習もしておきたいところで、複勝1点に加え、ワイドを数点から多点流しで買ってみてもよいでしょう。

経験を積むと、相手馬は「全く来る可能性がない馬」以外はすべて来る可能性があるということが分かってきます(馬券裁判レベルに達した馬券師は、おおむねこのことを理解されています)。しかし、多くの競馬ファンは、相手馬を他人よりうまく選べるはずだという自負も強いため、この辺りは経験を積んで認識を調整してゆくしかないでしょう。

1~4番人気ではやや物足りず、もう少し穴目をという方には、単勝5番人気がおすすめです。

単勝2~4番人気に的中率や回収率が見劣らず、うまく選べば一発があります。5番人気の馬は、芝ならやや時計不足、ダートならややパワー不足といった欠点を持つことが多いため、芝のやや重・重・不良、ダートの重(軽い高速馬場になりやすい)がおすすめで、この条件ならベタ買いでも回収率は90%近くになります(2023年の場合)。

もちろん単純に5番人気を買い続けても馬券力はつきませんので、5番人気が買えないと判断する場合、4か3番人気がおすすめです。

中級者におすすめの買い方
・芝の良、やや重、重 …複勝1~4番人気を1点買い
・選んだ1頭からワイド流し(競馬の勉強として少額)
・芝のやや重・重・不良、ダートの重 …複勝5番人気(買えない場合4か3番人気)を1点買い

メルマガ(マネードラゴン投資馬券塾)を参考にしてみてください。

複勝転がしは採用すべき??

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複勝転がしは少ない予算からスタートして、大儲けできるチャンスがあるように思います。

はい。人気の高い複勝転がしですが、実は数字を使って計算すると次のことが分かっています。

・もともとの回収率が100%を超える方法ならやや回収率が上積みとなる
・もともとの回収率が100%を下回る方法ならさらに損をする

実際に筆者がメルマガ(マネードラゴン投資馬券塾)で配信中の「絶対勝負レース」の2024年7月~9月16日までの成績を使って計算すると、均等投資では回収率109%、転がし(3回まで)では111%ですので、わずかですが上積みがありました。

しかし、これは机上の空論です。

筆者の場合は、AIとレース観察を併用したロジックを使用し、予想時のコンディションに左右されない馬券作戦を取っていますが、どこまでロジックを整備しても、AI(データベース)では判断できない部分があり、またJRAのコース・レース形態・出走馬のタイプは非常に多様なため、その場で人力の判断をせざるを得ないケースは少なくありません。

つまり、AIが推奨してきた軸馬でも人力判断で見送ることもありますし、評価が数点届かない馬を推奨馬に格上げするケースもあります。このとき重要なのは、予想者のメンタルです。

転がしでは、先ほどのシミュレーションに沿うと、約12万円を投資すべきレースがあります。均等投資の3万円ならば冷静に判断できても、12万円となると、恐怖心あるいは過信といったバイアスが入りやすくなり、判断を誤るリスクがあります。仮のここで判断を誤り、このレースを見送ったとすると、回収率は107%にダウン。均等投資(109%)より損をする結果になります。

このように転がしは、回収率プラスの方法論が確立していないと意味がありませんし、確立していたとしてもそれは机上の空論であり、メンタル的な理由から、実際の投資では崩れるリスクがあります。

もっと言えば、転がしでは、外れるときに大きめの資金を投じている傾向があります。この投資金は、税金の計算上経費とならず、収益から引き算できませんので、税額が大きくなります。

複勝転がしについて
・もともとの回収率(均等投資)が100%を下回る方法ならさらに損をする
・もともとの回収率が100%を超える方法ならやや回収率が上積みとなる。しかしメンタル的な理由から、投資スタイルが崩れる可能性が高い。
・税金的に不利。ただし、人に見せる場合のエンタメ性はあるので、YouTubeやSNSで公開するなら、均等投資よりも人気を得られる可能性が高い。

上級者は、AIも視野に入れたロジック開発が必須

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上級者の場合、年間回収率100%越えを目指す方が多いと思います。

年間回収率100%越えを目指すには、血統、調教の研究など、面白く人気がある予想過程(プロセス)をある程度捨て、データ上結果につながりやすい要素を重視する目標重視型に切り替えてゆく必要が出てきます。

・プロセス重視型 …仕事などで過程の楽しさや意義を重視。
・目標重視型 …仕事などで基本的には最終的な利益幅を想定し、行動を選択。お金持ちに多い発想で、潜在意識が組み替わるため、馬券力にもつながる。

血統は奥深く面白いですが、デビュー前調教のタイムが出てしまえば、血統ファン(POGファン)でもそちらが気になるものです。そして新馬戦で走ってタイムや走法が分かれば、今度はそのタイムや走法の方が、次の予想への貢献度は大きいです。

基本的には、血統<調教<レースという参考度の比重は否めません。例えば高校入試に合格しそうな中学生を予想するなら、模試の点数はレースのタイム。小学校の成績はデビュー前の調教タイム、血統は両親の学歴のようなもの。的中だけを考えるなら、模試の成績がいちばんです。両親の学歴は、そこまで的外れでなく、直近の模試の点数が低い中学生も指名でき、要は穴が当たりますが、確実なデータにはならないでしょう。

上級者を目指すならデータ上結果につながりやすい要素を重視する、目標重視型に切り替えてゆく必要が出てきます。その際にはデータベースの活用はほぼ必須となります。

真の上級者を見極めるには、高配当馬券を各種メディアなどに貼り付けている人ではなく、レジまぐ、ウマい馬券といった、買い目事前登録・回収率自動集計型の正規のフィールドに出て、2年連続回収率100%を超えた人が目安となります。

このほか、国税局から指摘を受けた人も、真の上級者と言えるでしょう。卍氏、有限会社ユープロのベンジャミン・スミス氏、真田理氏、じゃい氏が挙がります。

このなかで卍氏は、データベースを使用していたことが裁判や著書などから分かっています。ユープロは、3連系の多点買いという方法論から、データベースを用いていたことは確実。真田理氏は、競馬雑誌では読者に合わせてアナログな視点で分析しますが、データベースに関する発言はときどき出てきます。じゃい氏は、麻雀などにも強い天性のギャンブラーと言え、データベースは使用していないかも知れませんが、やや別格と言えるでしょう。

このなかで元パチプロの真田理氏、麻雀、パチンコでも一流の腕を持つじゃい氏は、特殊な才能を持っていると言えます。多くの人が努力して追いつけるのは卍氏(5年間で1億5500万円を稼いだ)、有限会社ユープロ(3年間で約160億円を稼いだ)でしょう。両名ともデータベースをフルに使用しています。

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データベースを使用するとして、どういったジャンルが投資に向いているのでしょうか?

はい。データベースを使用する場合、何といっても時計関係のデータの重要性は揺るぎません。そしてその時計関係のデータがしっかり生きるのは、レースごとに極端にラップタイムが変動しないことが条件。つまり、攻略しやすいのは短距離戦です。

上級者はケリー基準で投資する?
複勝転がしにあまり意味がないことは、上で説明済みです。もう1つ、馬券上級者が必ず試す方法に「ケリー基準」があります。ネット上に「ケリー基準計算機」があり、投資額は簡単にシミュレーションできます。ケリー基準とは、投資の鉄則、人類最大の発明とも言われる「複利投資」の具体的な方法論になります。
しかし、結論から言うと、ケリー基準での複勝投資は、複勝では的中率が確保しやすいこともあり、資金の増加スピードがかなり速く、メンタルの成長(何万円までなら平常心で投げられるかという閾値いきち)が追い付かないことが多いです。
そのため、均等投資をベースに、季節ごとに投資額を見直す緩やかな複利投資が現実的です。

上級者におすすめの買い方
・データベースを利用して、複1点買い。複コロやケリー基準は必要なく、均等投資でよいが、季節ごと、年ごとなどで投資額を見直すとよい。
・短距離戦(芝、ダート)が攻略しやすい。
・参考にすべきは、馬券事前登録、年間回収率強制計算の場(レジまぐ、ウマい馬券)に参画している予想家。2年連続プラスなら本物。

なぜ単複併用や、3連複が「ありえない」と言えるのか

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複勝馬券派のなかには、単複併用派が多いようです。これはどうなのでしょうか?

はい。実は、有望な馬を見極める仕組みを作ってしまえば、複勝と単勝の回収率は同じです。単勝は配当が約2倍になりますが、的中率が約2分の1になるからです。

実際に、複勝大口投資の対象になりやすい、単勝1~3番人気のデータを見てみます(2023年)。

券種的中率平均配当回収率
複勝52%158円81%
単勝22%357円77%

このように複勝と単勝の回収率はほぼ同じですので、わざわざ的中率を下げ、

①資金繰りが苦しくなるリスクを増やす
②徐々に投資金を増やす複利効果が発生しづらくする
③的中間隔が開きプレッシャーやマイナス思考を呼び判断ミスを誘発する
④同じ収益でも税金額が増える

といった方向性を求めるのは、少し古い言い方をすれば「ドM志向」となります。

単勝1点買い、単複の資金配分も同様なドM馬券と言えます。

単勝1点買いで毎年プラスになる方法論があり複勝の方が確実に資金を増やせるのに、あえて単勝を選ぶのは、当たったときの払戻金の多さを自慢したい、わざと一定の不的中期間を作り、当たったときの喜びを大きくしたいといった、少し不思議な目的(ドーパミン排出量優先主義)となります。

複勝3倍を3回当てるより、単勝9倍を1回当てた方が気持ちが良いというのは、ヒット3本よりホームラン1発とも通ずるものがあり、理解はできますが、年間プラスを目指すうえでは正しい考え方とは言えません。

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単勝派のなかには、単勝向きの馬と複勝向きの馬がいるから、使い分けるのが良いという意見もありますが。

はい。多くの競馬ファンが条件が整えば勝ちやすいタイプの馬と、善戦タイプは見分けがつくので、単複の使い分けが可能だと考えています。

自分も以前はそうでしたが、これは自分の能力への過信があることに気づきました。実際に、明らかに突き抜ける上り時計を持った馬が、ちょっとした不利や、ノーマークの馬に逃げ残られ2着というシーンはよくあります。逆に、何走もじり脚ながら安定感を見せてきた複勝向きの馬が、急に勝ち切ることもあるのが競馬です。

よほどの才能に恵まれない限り、適切に単/複を見分けるのは困難であり、メリットの多い複勝を採用すべきだと言えます。

具体的には、
①資金繰りが苦しくなるリスクが少ない
②徐々に投資金を増やす複利効果が発生する
③的中間隔が短くプレッシャーやマイナス思考による判断ミスが少ない
④同じ収益でも税金額が減る
といったメリットがあります。

上級者になるとは自分を正しく把握すること
ある哲学者は、人は受け身のラクダ、攻めの獅子(ライオンのこと)を経て、バランスが取れ落ち着いた、いわば赤子(赤ちゃん)のような状態に成長すると言います。
競馬ファンも、初心者のときは受け身のラクダ。競馬新聞の◎を信じて痛い目に合います。そして競馬ファンは獅子の状態が長いのが特徴です。ネットの掲示板で、騎手をこき下ろしたり、他の人の見解にかみついたり、こういった獅子の状態では競馬に勝つのは難しいです。
理想としたいのは、自分の能力の限界を把握し、しっかりとデータやほかの専門家の声を聴ける状態。外れる恐怖心が強すぎても負けますし、自信過剰でも負けます。競馬の上達は、人間性と比例し、言い換えれば競馬予想は人間性を育てる部分もあります。

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3連複についてはどうでしょうか?

はい。注目しているある馬が勝つのか2・3着なのかの判断も難しいのに、残り17頭(18頭立ての場合)のなかで、3着までに入る可能性が高い馬だけを抜き出すのは、実は難しいです(自分はできると思っている人も多いのですが、その辺りの確率を客観的に見極めたり、自分の能力を厳しく冷静に判断するのも投資競馬のコツです)。

可能なのは、どう狂ってもまず入着(8着以内)すら無理という馬を見極めることくらいです。例えば古馬の条件戦で、もう上がり目がなく2ケタ着順が続いている馬などがこれに当たります。

しかし実は、この考え方も実は甘いところがあり、2023年に過去3走とも2ケタ着順だった馬は、44回も複勝圏に突入しており、複勝回収率は人気馬並みの79%もあります。このタイプの馬が全て4着以下に敗れたのは、条件戦でなく重賞だけであり、競馬の奥の深さが分かるデータです。

話を戻すと、複勝の代わりに、3連複1頭軸流しで代用するとして、本当に相手として切れる馬はわずかであり、複勝の代わりに3連複1頭軸流しという発想はそこまで期待できるものではありません。

もちろん、3連複は点数が多いために、期待値以上に配当がつく場合もありますが、複勝の方が控除率が低く、しかも複勝の低配当ゾーンは、一攫千金を狙うファンに嫌われ常に期待値が高めになっています。

比較すれば5分5分であり、同じような回収率を狙うために、わざわざ
①資金繰りが苦しくなるリスク
②徐々に投資金を増やす複利効果が遠のく
③的中間隔が短くプレッシャーやマイナス思考による判断ミスを招く
④同じ収益でも税金額が増える
といった4重苦を背負う必要性は感じづらいです。

メルマガ(マネードラゴン投資馬券塾)を参考にしてみてください。

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