
ダートでは、どんな血統や特徴を持つ馬を、狙えば良いのでしょうか? ダートで走る馬の血統や特徴を整理しました。
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Q フェブラリーステークスの参考データはありますか?
A ダートに強い騎手はダートが上手い騎手ランキング!をご覧ください。また、各馬の走りの判定は、ダート戦で人気で飛びやすい馬の見極め方をご覧ください。
ダートに強い種牡馬 総合ランキング

JRAのダートコースは、馬場状態やコースによって、全く要求点がことなります。そのため、トータルのデータはあまり意味がないのですが、一応全体像としてご覧ください。
種牡馬 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
①ヘニーヒューズ | 10.9% | 29.8% | 83 | 84 |
②カレンブラックヒル | 9.4% | 28.1% | 121 | 92 |
③ホッコータルマエ | 9.3% | 27.8% | 97 | 97 |
④マジェスティックウォリアー | 8.2% | 27.1% | 59 | 83 |
⑤キズナ | 10.0% | 27.0% | 101 | 77 |
⑥キングカメハメハ | 9.8% | 27.0% | 97 | 89 |
⑦サマーバード | 6.8% | 26.9% | 46 | 78 |
➇オルフェーヴル | 9.7% | 26.7% | 79 | 74 |
⑨ロードカナロア | 9.6% | 26.1% | 81 | 79 |
⑩スズカコーズウェイ | 11.1% | 25.5% | 97 | 75 |
競馬のデータは、複勝率40%が理想。30%以上なら、ほかの要素との「合わせ技」で使えます。その意味では、ヘニーヒューズ、カレンブラクヒル、ホッコータルマエがまずまず良い数字を持っています。
ヘニーヒューズ

現役時代はアメリカの短距離~マイル路線で活躍しています。産駒はモーニン(フェブラリーステークス)などです。
- 筋肉質で大型の産駒を出しやすいため、父同様マイル以下に強い。
- 早熟な産駒が多い。
- 馬群のなかや砂を被ってもひるまない産駒が多く、ダートではかなり有利。騎手の選択肢も広がりやすい。
- 距離短縮で結果を出す傾向。
ページは後半に続きます。
ダートに強い種牡馬 短距離(~1300)ランキング

種牡馬 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
ヘニーヒューズ | 11.4% | 30.6% | 81 | 86 |
ロードカナロア | 10.1% | 29.2% | 85 | 87 |
キンシャサノキセキ | 8.4% | 27.4% | 62 | 86 |
オルフェーヴル | 10.3% | 27.3% | 74 | 80 |
サウスヴィグラス | 9.6% | 26.2% | 85 | 79 |
ロードカナロア以下4頭の馬は、全体より大きく順位を上げています。キンシャサノキセキはやや勝ち切れませんが、ほかは参考になるデータです。
稍重以下になると、サウスヴィグラスが大きく数値を上げます。
ヘニーヒューズ
現役時代はアメリカの短距離~マイル路線で活躍しています。産駒はモーニン(フェブラリーステークス)などです。
- 筋肉質で大型の産駒を出しやすいため、父同様マイル以下に強い。
- 早熟な産駒が多い。
- 馬群のなかや砂を被ってもひるまない産駒が多く、ダートではかなり有利。騎手の選択肢も広がりやすい。
- 距離短縮で結果を出す傾向。
ロードカナロア

現役時代は日本と香港のスプリントGⅠを5勝、マイルGⅠを1勝しています。産駒はアーモンドアイなどです。ただし、アーモンドアイは例外中の例外で、産駒は1600m以下を得意とします。
- 闘争心が強く、ペースが速くなる上のクラスに行くほど強い。
- 気性はよく、折り合いが付きやすい産駒が多い。
- 函館、小倉、中山、新潟のような、小回りのダートは苦手。
- 前走のレースをよく覚えている産駒が多く、条件替わりは不利。
キンシャサノキセキ

芝・ダートを問わず、短距離で活躍馬を輩出しています。朝日杯を勝った父フジキセキの産駒同様、仕上がりの早さと成長力を備えた産駒が多く、2歳から8歳までまんべんなく勝ち馬を出しています。
馬体写真を見ても分かるように、前肢・後肢とも豊富な筋肉があり、パワー型です。
- 生粋のスピード馬ではなく、パワーを生かし、洋芝・荒れた芝からダートまでこなす。高速の芝や、乾燥しきった重いダートは苦手。
- 種牡馬を問わず競走馬は年齢とともに体が固くなるため、高齢馬はダートが中心。
- 砂を被るのは苦手な産駒もおり、外枠が有利。
オルフェーヴル

3冠馬で凱旋門賞2着。芝ダート兼用の種牡馬です。産駒はダートでは距離を問いませんが、短距離では母の父はじめ、牝系に短距離に強い馬がいることが条件です。
- 産駒は父同様気性が荒く、距離短縮に強い(騎手に抑えられないため)。
- 気性が強いため、砂を被っても動じない産駒が多い。
- 米国血統でないためか、左回りは苦手。東京ダートはやや苦手のため要注意。
サウスヴィグラス

馬体写真の通り、前肢後肢とも筋肉のボリュームが非常に豊富で、産駒も短距離型です。やや前肢の筋肉が勝っているため産駒もダートに強く、スピード勝負の馬が目立ちます。キーワードは、気分屋です。
- 気分屋のため、凡走もあるが、気が乗れば悪い着順から容易に巻き返す産駒が多い。
- 距離短縮が得意(騎手に抑えられず気分を害さない)。
- 気分屋のためか、馬番は後入れの偶数番が得意な産駒が多い。
- すんなり先行できると、スピードを発揮し気分も害さないため強みを発揮。

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ダートに強い種牡馬 マイル(1400~1600)ランキング

種牡馬 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
ヘニーヒューズ | 11.6% | 29.5% | 90 | 81 |
ロードカナロア | 11.4% | 27.6% | 93 | 87 |
キングカメハメハ | 7.6% | 26.6% | 56 | 99 |
シニスターミニスター | 9.5% | 26.0% | 96 | 80 |
エンパイアメーカー | 8.3% | 25.8% | 66 | 95 |
ヘニーヒューズ以外は、総合ランキングより大幅に順位を上げています。キングカメハメハは、2・3着が多い傾向です。
良馬場に限定すると、クロフネが複勝率27.1%、回収率77に上昇します。稍重以下に限定すると、エンパイアメーカーが複勝率30.0%、回収率104となり、大幅に上昇します。
ヘニーヒューズ
現役時代はアメリカの短距離~マイル路線で活躍しています。産駒はモーニン(フェブラリーステークス)などです。
- 筋肉質で大型の産駒を出しやすいため、父同様マイル以下に強い。
- 早熟な産駒が多い。
- 馬群のなかや砂を被ってもひるまない産駒が多く、ダートではかなり有利。騎手の選択肢も広がりやすい。
- 距離短縮で結果を出す傾向。
ロードカナロア
現役時代は日本と香港のスプリントGⅠを5勝、マイルGⅠを1勝しています。産駒はアーモンドアイなどです。ただし、アーモンドアイは例外中の例外で、産駒は1600m以下を得意とします。
- 闘争心が強く、ペースが速くなる上のクラスに行くほど強い。
- 気性はよく、折り合いが付きやすい産駒が多い。
- 函館、小倉、中山、新潟のような、小回りのダートは苦手。
- 前走のレースをよく覚えている産駒が多く、条件替わりは不利。
キングカメハメハ

2019年に種牡馬を引退しました。ダートでは、中長距離に強い種牡馬ですが、マイルも守備範囲です。
- クセがなく、母馬の特徴が産駒に反映しやすい。
- スピードも豊富で、稍重以下のダートでも、成績が全く落ちない。
シニスターミニスター

最近の代表産駒は何と言ってもテイオーケインズです。2022年はフェブラリーステークスを蹴って、サウジアラビアで行われるサウジカップ(GⅠ)に遠征します。
- 2000mのG1を勝ったテイオーケインズに見られるように、距離もコースもほとんど問わない。
- ただし、東京コースは得意でない。
- 重・不良は苦手(稍重はOK)。
- 上のクラスに上がっても活躍する産駒が多い。
エンパイアメーカー

アメリカのダートでのクラシックホース。産駒は、短距離から中距離にかけ、まんべんなく成績を出しています。
エンパイアメーカーは、短距離に強い種牡馬として推されることも多いですが、過去5年(2017年~2021年)を見ると、複勝率19.7%、複勝回収値77となり、25.8%ー95を示す、マイル付近の方がずっと数値は良いです。
- 産駒は上のクラスに上がっても問題はないが、オープン特別が天井。
- ダートの稍重・重も問題なし。
- 3歳夏ごろに成長し力をつける産駒が多い。
ダートに強い種牡馬 中距離(1700~2000)ランキング

中距離のデータです。総合1位で短距離・マイルも制覇したヘニーヒューズが3位に陥落! 中距離はキズナが強いです。
種牡馬 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
キズナ | 10.5% | 31.2% | 118 | 89 |
マジェスティックウォリアー | 9.9% | 30.5% | 73 | 92 |
ヘニーヒューズ | 9.5% | 29.7% | 71 | 87 |
キングカメハメハ | 11.4% | 29.2% | 97 | 84 |
オルフェーヴル | 10.4% | 28.9% | 85 | 77 |
エスケンデレヤ | 9.2% | 27.6% | 56 | 99 |
ホッコータルマエ | 9.9% | 26.5% | 89 | 90 |
ステイゴールド | 8.6% | 26.4% | 98 | 90 |
エンパイアメーカー | 8.6% | 26.3% | 64 | 70 |
クロフネ | 8.5% | 26.2% | 63 | 67 |
複勝率が高めの馬が多く、10位まで掲載しました。種牡馬による寡占が少ない短距離・マイルよりも、強い種牡馬が好成績を量産する中距離が血統予想に合っているとも言えます。
総合ランキングより大きく順位を上げたのは、キズナです。接戦に見える、マジェスティックウォリアーは、どの距離も言えますが勝ち切れていません。
キンカメは、マイルより勝ち切る率が高くなっており、本領発揮です。オルフェ、ホッコータルマエ、ステイゴールドも強く、中距離は種牡馬による寡占が強く見られます。
キズナ

ディープインパクトの後継種牡馬。産駒は芝も走りますが、馬格があり気が強い馬を多く出し、ダートも得意。距離は1800m前後が優秀です。
コースは中央場所が得意で、小回りは苦手としています。
良馬場に限定すると、弱みがあったマジェスティックウォリアーが急に強くなり、複勝率32.1%、回収率102で圧巻。勝率10.8%、回収率93で勝ち切ることも増えます。同馬は、中距離の良・専用機と捉えるとよいでしょう。
稍重以下に限定すると、オルフェ、ヘニーヒューズは勝ち切れない傾向。アイルハヴアナザー、スマートファルコン、カジノドライブは、いずれも単勝回収値で120前後、複勝回収値で90前後に急上昇し、いずれも道悪中距離ダートは鬼と言えます。
アイルハヴアナザー

ケンタッキーダービーを勝った馬です。産駒は、1700ダ、1800ダの成績が突出しています。小回りコースも強いですが、急坂の中山、直線が長い府中のように、ハードなコースも強いです。
上述のように稍重以下に強い馬ですが、重だけは少し弱く、勝ち切れない傾向。稍重と不良に強いと言えます。

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例えばこの日なら、園田のメインは+8%(エントリー必要)。もし3連複3万円の配当が当たれば、2400円得します。
ダート重賞に強い種牡馬 ランキング

ダートの重賞は数が限られますので、過去5年、25出走以上の種牡馬をランキングしました。
種牡馬 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
アイルハヴアナザー | 3.8% | 42.3% | 46 | 257 |
パイロ | 6.5% | 32.3% | 113 | 144 |
ネオユニヴァース | 8.6% | 28.6% | 36 | 71 |
キングカメハメハ | 8.0% | 28.0% | 67 | 123 |
ゴールドアリュール | 10.3% | 25.3% | 152 | 85 |
1位は、すぐ上で道悪中距離の鬼として紹介したアイルハヴアナザー。ただし、勝ち切るまでは厳しく、2・3着が主軸です。近年の産駒は、府中・重馬場でアハルテケS(OP)を勝ち、GⅢでも活躍するオメガレインボーです。
データを見るときには、単複の回収値が70を切ったものは軽視が基本。パイロ、ゴールドアリュールが要注目です。ゴールドアリュールは、クリソベル、コパノリッキーを出しており、クラスが上がった方が成績が良い種牡馬です。
ダートに強い馬 馬体の特徴は?

ダートに強い馬の馬体には、どのような特徴があるのでしょうか?
まず大前提として、ダートは乾ききった砂浜を走るようなもので、中学生よりもプロレスラーが得意なイメージです。純粋に大きな馬、つまり馬体重が重い馬(目安は460キロ以上)が有利です。

2022年のフェブラリーステークスで1番人気が予想されるカフェファラオです。
まず「前脚の上半分からつけ根、さらその上」までを見ます。次に「後ろ脚の上半分から胴つけ根、さらその上」までを見ます。カフェファラオのように、前も後ろもしっかりとした張りがあることが重要です。前脚はパワーにつながるため、前脚周辺の張りがより目立つ馬でも、ダートでは問題ありません。
次に、筋肉や内臓の厚みを見ます。①前脚のつけ根、②腹回り、③後ろ脚のつけ根から尻、と見てゆくのですが、人間の女性同様、メリハリのあるボディが重要です。ただ、内臓の充実を表す腹回りも、しっかりとした厚みがあることが条件です。
前脚のつけ根、後ろ脚のつけ根から尻は、せり出してくるようなボリューム感や、ボーリングの玉のような丸みが重要です。

2022年のフェブラリーステークスで2番人気が予想されるレッドルゼルです。
- 前走馬体重は488キロで、体の大きさは問題なし。
- 「前脚の上半分からつけ根、さらその上」「後ろ脚の上半分からつけ根、さらその上」のバランス …いずれも張りに問題なし。
- ①前脚のつけ根、②腹回り、③後ろ脚のつけ根から尻 …バランス、ボリュームとも問題なし。③より①が発達しており、ダート向け。
このほかでは、やや例えが悪いですが、ライオンになった気持ちで、前脚や後ろ脚の肉にかぶりつきたい気がするかも見ます。レッドルゼルは、つややかで健康そうですが、少し硬そうだと感じるはず。この場合、ダート向けです。
※柔軟性がない方が、柔らかい砂地をしっかり捉えられるという背景があります。
また、何頭かの馬をランダムに見ると分かりますが、レッドルゼルは首は短く、やや胴長です。首が短いのは短距離志向ですが、胴が長めなのは中距離志向であり、マイルもこなせそうです。なお、上に挙げたカフェファラオは、胴が短くマイル向けです。
ダートの稍重・重・不良に強い馬 馬体の特徴は?

ダートの稍重・重・不良に強い馬は、どのように見極めればよいのでしょうか?
まず、種牡馬の面で、データからピックアップされたのは、下の4頭です。
- サウスヴィグラス …短距離(~1300)
- エンパイアメーカー …マイル(1400~1600)
- アイルハヴアナザー、スマートファルコン、カジノドライブ …中距離(1700~2000)
ダートは、稍重・重・不良になると、砂が締まるため、時計が速くなります。
例えば、2020年のフェブラリーステークス(良)の時計は1:34:4でした。2016年は重馬場で、1:34:0でした。距離は同じ1600mです。少し分かりにくい表現ですが、《仮に走破時計が同じだとすると》2016年のほうが、馬の負担としては長い距離を走ったことになります。
したがって、稍重・重・不良では、馬場が軽いためパワー不足の馬でも構わないが、スタミナは必要と言えます。馬体としては、首が長く、胴長の馬に注意が必要です。
また、中距離に強い種牡馬にも、注意が必要です。上の中距離種牡馬ランキングに、2022フェブラリーステークスの出走馬を当てはめてみます。
種牡馬 | 複勝率 | 2022フェブラリーステークス |
---|---|---|
キズナ | 31.2% | |
マジェスティックウォリアー ※ただし道悪は苦手。 | 30.5% | 9サンライズホープ |
ヘニーヒューズ | 29.7% | |
キングカメハメハ ※道悪問題なし。 | 29.2% | 注意2ダイワキャグニー 注意16エアスピネル |
オルフェーヴル | 28.9% | |
エスケンデレヤ | 27.6% | |
ホッコータルマエ | 26.5% | |
ステイゴールド | 26.4% | |
エンパイアメーカー | 26.3% | |
クロフネ ※道悪得意。 | 26.2% | 注意11ソダシ |
Q フェブラリーステークスの参考データはありますか?
A ダートに強い騎手はダートが上手い騎手ランキング!をご覧ください。また、各馬の走りの判定は、ダート戦で人気で飛びやすい馬の見極め方をご覧ください。
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