
Q 中山ダート1200mの傾向と攻略法は?
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筆者 AI×レース観察 午前で勝つ「初ダ・未勝利・長距離・GⅠ」に強いマネードラゴン投資馬券塾を主催。2025年、年始から2月1週までの全週でプラス決算のパーフェクト達成。
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(JRA公式サイト)
(競馬場紹介)中山競馬場
阪神と差別化するために、京都では3コーナーに「山」を作ったように、東京と差別化するために、中山では1~2コーナーの間に「山」を置いています。ダ1200では山の上の方からスタートし、上りかけてゴールという仕組みです。
(中山ダ1200と似たコースは?)1000m、1150m、1200mダートは同じグループ。逃げ先行し押し切るのが基本です。
※短距離・マイルのダートは①1200m以下、②東京ダ1300・1400、③東京以外の1400全て、東京1600に分け、①スピード系、②瞬発力(加速力と最高速度)系、③持続力(それなりの速度×スタミナ)系となります。
中山ダート1200mの予想例



前へ行けそうな馬は、前走のテンの速さを検討すると3・11といった様相でしたが、今回2戦目で上がり目がある11番セリエルが狙えるレースでした。
レースでは、3・11が好スタートを決めましたが、初ダートの9番もスタートの芝の部分で加速し、先行争いに加わりました。
短距離では、逃げられれば楽ですので、どの馬が逃げるかが重要。その際には、前走のテンの速さを比べるのですが、芝スタート(中山1200ダ、新潟1200ダ、福島1150ダなど)等を考慮して比較します。また、初ダートの馬は、砂を被りたくないため、前走逃げていなくても逃げる可能性があり、注意が必要です。
3・11(セリエル)・9が前で競りあうなか、坂適性があった13番が最後に抜け出すレースでした。
中山ダート1200mでは、1200mを一気に駆け抜けるスピードが問われるため、先行力が重要で坂適性は二の次です。しかし、上のレースのように同レベルの馬が接戦になったばあい、最後の最後は坂適性の差で決まるということもあります。

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中山ダート1200mの意外なデータ(回収率が高い)
- テンが速い馬が圧倒的に強い
- 実は枠順はさほど問われないが、内枠は馬場状態に応じて変化
- 芝からの転戦は、未勝利戦を除き用なし
テンが速い馬が圧倒的に強い
テンが最も速い馬 | 出走数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
良 | 350 | 36.3 | 116.4 |
稍重 | 122 | 36.1 | 76.1 |
重 | 43 | 46.5 | 87.2 |
不良 | 23 | 56.5 | 170.9 |
「意外なデータ」のタイトルですが、まずは中山ダート1200mでは外せない、テン(レースの序盤)が速い馬の成績を確認します。
テンが速い馬の良馬場での成績は非常に良く、「距離自体の短さ」「最高速度が出づらく差しにくいダートの性質」「直線の短さ(308m)」がはっきり出ています。直線の長さは、500mクラスが長い、400mクラスがやや長い、300mクラスが短いが、騎手や厩舎の認識と想像され、中山1200ダートは短い直線となります。
一方せっかくのゴール前の高低差2m強の急坂は、逃げ先行馬の脚を止めるには至っていません。「距離自体の短さ」「最高速度が出づらく差しにくいダートの性質」に、坂の効果が打ち消されているのです。
一方、やや重・重のダートでは、「最高速度が出づらく差しにくいダートの性質」が打ち消され、差し馬が届きやすくなり、逃げ先行馬の成績は悪くなります。ダートは、良馬場では砂が滑るため走りにくくなりますが、締まると、蹄をしっかりと受け止めるようになり、スピードが出てきます。不良馬場は、重に近いものから水田状まで幅が広いのが特徴ですが、水田になると、当然最高速度は出づらく、また逃げ・先行有利に戻ります。
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実は枠順はさほど問われないが、内枠は馬場状態に応じて変化
馬場状態 | 枠 | 出走数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
不良 | 外枠 | 91 | 23.1 | 59.2 |
重 | 中枠 | 330 | 22.1 | 70.5 |
稍重 | 外枠 | 457 | 21.9 | 63.2 |
稍重 | 内枠 | 438 | 21.5 | 87.1 |
不良 | 中枠 | 177 | 21.5 | 67 |
良 | 外枠 | 1311 | 20.6 | 71.2 |
重 | 外枠 | 167 | 20.4 | 58.1 |
良 | 中枠 | 2612 | 19.3 | 69.8 |
良 | 内枠 | 1251 | 17.5 | 64.3 |
稍重 | 中枠 | 902 | 16.7 | 66.7 |
重 | 内枠 | 149 | 12.8 | 49.6 |
不良 | 内枠 | 80 | 12.5 | 55.5 |
中山1200ダートでは、内枠有利、外枠有利、様々な意見があります。まず良馬場ですが、内・中・外枠の数値が近く、枠はあまり関係ありません。強いて言えば内枠がやや不利ですが、これはダート全般に言えることです(砂を被りやすいため)。
稍重の内枠は、回収率が目立って良いですが、これは砂が湿り砂煙やキックバックが減るなか、距離損がないという点が生きてくるようです。中山は急カーブ(小回り)のため、外を回ると距離損が大きくなります。
一方、回収率が目立って悪いのが、重・不良の内枠です。これは、ダートコースは凸状になっており、雨が降ると砂が内と外に移動してくることにより、砂が厚くなることが考えられます。
まとめ(中山1200ダートの馬場状態別特徴)
- 良 …枠順は無関係(砂被る内枠はやや不利だが、逃げられる馬なら無関係)
- 稍重 …砂煙やキックバックが減り、内枠有利。
- 重、不良 …内の砂が分厚くなり、内枠不利。
内枠は、馬場状態により、やや不利→有利→不利と変化しておくと覚えておくと便利です。
芝からの転戦は未勝利戦を除き用なし
前走 | 今回人気 | 出走数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
芝 | 上位(①~④) | 193 | 34.7 | 73.6 |
芝 | 中位(⑤~⑧) | 333 | 17.4 | 83.3 |
芝 | 下位(⑨~⑫) | 368 | 4.6 | 61.9 |
芝 | 最下位 | 331 | 0.9 | 25.5 |
ダート | 上位 | 1661 | 47.8 | 81.7 |
芝替わり、ダート替わりといったローテーションは、よく競馬書籍にも取り上げられ、未知のイメージからつい買ってみたくなるものです。しかし、芝スタートの中山ダート1200ですら、その成績は悲惨。どの人気帯でも、走れていません。
上位人気に推された馬は、ダート適性を陣営や競馬記者も感じているからこその上位人気なのですが、馬券的には用なし。前走ダートの人気馬に全く及びません。
強いて言えば、陣営も競馬記者も様子見といえる、中位人気の馬は、確率こそ低いもののときに穴を開けています。ただ、複勝率が低すぎ、軸ではなく、相手馬に加えておく水準です。
なお、未勝利戦においては、前走芝の馬は、ほかのクラスよりは好走します。これは、どの馬主も、一応はクラシックを夢見るため、ダート適性が高い馬でも、まずは芝に使うことが多いためです。総じて芝組の方が持ちスピードがあり、未勝利馬は、走り方も固定していないため、ダート替わりで激走することはあります。
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※データはいずれも過去4年間です。単勝回収率は、ブレが生じやすく採用していません。
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