Q 中山芝2200mの傾向と攻略法は?
詐欺の手法を指摘 「レジまぐ」「競馬のミカタ」で評判のよいおすすめは?
筆者 AI×レース観察 「未勝利・初ダ・障害」に強いマネードラゴン投資馬券塾を10年間継続。3年連続GⅠプラス。複1点「絶対勝負レース」は8連続的中を達成。
(コース画像 JRA公式サイト)
詐欺の手法を指摘 「レジまぐ」「競馬のミカタ」で評判のよいおすすめは?
中山芝2200mの予想例
2022年のオールカマー(中山芝2200m)です。9月は内枠有利で、脚質は問われないのが特徴。また、夏に小回りで台頭した馬よりも、大箱に強い休養馬が有利。
1・2枠は夏の上がり馬のようにも見えますが、2ジェラルディーナは、中京の重賞2着の実績があります。大箱型と言え、注意が必要です。
次に目につくのは3枠とはなりますが、3ウインキートスでしょう。夏に休んでいた大箱タイプの馬です。内に2頭しかいないため、3枠と言っても内枠に近い位置づけです。
人気の8デアリングタクトは、枠は良くないですが大箱タイプ。実績から、この先のレースに目標があるかも知れず、連軸向きではないですが、馬券圏内の可能性はあります。
8デアリングタクトは、ここ勝負ではなかったこともありそうですが、人気を背負って不利を受けたくなかったことと、松山騎手(安全運転)の性格から、外を回し6着。芝が良い時期は、なるべくインを回らないと厳しかったと言えます。
いよいよジャパンカップ 東京芝2400mの傾向と攻略法は?
中山芝2200mの意外なデータ(回収率が高い)
- 坂適性は、芝の状態が悪くなったときのみ考慮。9月は野芝で考慮不要。
- 向正面が直線でない形状だが、カーブが緩く、非小回り型の馬が優勢。
- 芝の良い9、10、12月は内枠有利。ロングラン開催最後の4月は7枠有利。
小回り適性は必要?不要? どっちなんだい??
中山2200mは、まず坂を上り、独自の外回り(向こう正面で奥深く回ってくる)に入り、もう1度坂を上る形態です。向こう正面が直線でなく、ゆるいカーブになっていることが特徴。
よく「急坂適性」が重要とされますが、急坂は芝の状態が悪化し、スタミナが切れた状態でないと効かないため、これは必ずしも正しくありません。人間でも、駅の階段を登ることを考えると、朝疲れていないときなら気になりません。帰宅時に疲れていれば、脚が痛くなり効きます。芝が悪化(芝がはげる、芝が掘られてはがれる、雨でぬかるむ)したときには坂適性を考えます。例えば9月は夏によく育った野芝(もともと洋芝より強靭)のみで芝が強い状態なので、坂適性は重視しなくて良いです。
坂適性よりも考えるべきは、小回り適性が必要なのか、そうでないかです。向こう正面が直線ではなく、ゆるいカーブが続きますので、小回り適性が必要という意見があります。一方でカーブが緩いため、長い直線を持つ東京・阪神コースで走るような馬でよいという逆の意見もあります。
これを調べるために、中山芝2200mの過去5年に馬券圏内に入った馬のうち、前走が1~3着だった馬の前走のコースを見てみます。これで、例えば9月のオールカマーなら、夏のローカル組(小回りで活躍)と、休養組(春の非小回りで活躍)が対決しますが、どちらの路線で構想してきた馬が有利かという観点です。
前走 | 件数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
東京 | 57 | 52.6 | 104.2 |
京都 | 10 | 50 | 66 |
中山 | 142 | 45.1 | 79 |
函館 | 7 | 42.9 | 74.3 |
札幌 | 10 | 40 | 65 |
中京 | 24 | 37.5 | 65.8 |
阪神 | 19 | 31.6 | 92.1 |
新潟 | 19 | 21.1 | 65.8 |
福島 | 21 | 19 | 34.8 |
小倉 | 17 | 11.8 | 42.4 |
結果は、小回り組が苦戦。福島、小倉は典型的な小回りですし、新潟外回りも直線が長いだけでかなり急なカーブを持つ小回り。函館組は善戦していますが、阪神の方が回収率なら高く出ています。
確かにメンバーのレベル差もあるのですが、おおむね小回り適性の必要性は薄いと見てよいでしょう。
クセのある枠順別成績をどう見る?
枠番 | 件数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
1 | 116 | 30.2 | 79.7 |
2 | 127 | 19.7 | 58.4 |
3 | 132 | 20.5 | 50.1 |
4 | 138 | 26.8 | 54.6 |
5 | 148 | 15.5 | 51.9 |
6 | 156 | 16.7 | 43.2 |
7 | 171 | 23.4 | 86.1 |
8 | 179 | 22.9 | 89.1 |
中山芝2200で気にしたいのは、枠番別成績。データを取ると、1枠と外枠(7・8枠)が有利に見えます。しかしこれを鵜吞みにするのはダメ。枠順は、騎手が自由に動ける少頭数のときには影響がかなり少なくなります。中頭数以上で見ると、下の数値です。
前走 | 件数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
1 | 105 | 30.5 | 80 |
2 | 116 | 18.1 | 56.7 |
3 | 121 | 19.8 | 48.7 |
4 | 127 | 24.4 | 50.7 |
5 | 137 | 14.6 | 53.5 |
6 | 145 | 16.6 | 37.3 |
7 | 159 | 22.6 | 88.9 |
8 | 163 | 20.9 | 61.5 |
結論として、1枠・7枠有利と見て良いでしょう。8枠はスタート後の位置争いや距離損から、極端すぎるということです。
しかし、上のデータも鵜呑みにしてはダメ。中山は、春のロングラン開催(12・1月に使用するのに、さらに2~4月も酷使。ダービーやオークス、マイルG1が施行される東京コースの芝を守るためか?)、9月の野芝のみのシーズンなど、芝の状態の変化が顕著。連続開催では、路盤の修繕にも限界があるでしょう。そこで月毎に見るのがコツ。
月 | 枠 | 件数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
1 | 内枠 | 82 | 22 | 64.1 |
1 | 中枠 | 203 | 21.7 | 48.3 |
1 | 外枠 | 118 | 21.2 | 69.4 |
2 | 内枠 | 7 | 42.9 | 97.1 |
2 | 中枠 | 18 | 22.2 | 63.3 |
2 | 外枠 | 12 | 16.7 | 33.3 |
3 | 内枠 | 49 | 20.4 | 54.5 |
3 | 中枠 | 106 | 17.9 | 62.5 |
3 | 外枠 | 62 | 21 | 54.7 |
4 | 内枠 | 43 | 16.3 | 22.8 |
4 | 中枠 | 98 | 14.3 | 30.7 |
4 | 外枠 | 68 | 30.9 | 154.1 |
9 | 内枠 | 24 | 37.5 | 142.5 |
9 | 中枠 | 67 | 17.9 | 43 |
9 | 外枠 | 38 | 15.8 | 22.6 |
10 | 内枠 | 8 | 37.5 | 158.8 |
10 | 中枠 | 22 | 13.6 | 27.3 |
10 | 外枠 | 12 | 25 | 70 |
12 | 内枠 | 8 | 37.5 | 87.5 |
12 | 中枠 | 16 | 18.8 | 62.5 |
12 | 外枠 | 12 | 0 | 0 |
上の図を見ると、中山の芝は、連続開催最後の4月には疲弊し、外枠(実質7枠)が有利(内側の芝が荒れやすいため)、夏に伸び伸び育った強靭さが特徴の野芝を使用する9~10月は内枠が有利、東京コースにバトンタッチしその間に芝を整備できる12月は内枠が有利という、1年の流れがあることが分かります。
このデータを見ると、4月は外差し、9~10、12月はイン先行が有利と思ってしまいがちですが、逃げ先行/差し追込の2パターンでデータを取っても、大きな差はありません。
コース攻略は、メルマガ マネードラゴン馬券塾もご確認ください。
詐欺の手法を指摘 「レジまぐ」「競馬のミカタ」で評判のよいおすすめは?
コメント