
Q 中山芝2200mの特徴、有利な馬や枠順、得意な騎手は?
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2025AJCC
外回りの2200は、府中阪神のように大箱的なコースですが直線が短く、上りの速さより総合力で見たいです。大箱実績に注意。
注意すべき馬
・2レーベンスティール 同コースや府中実績があり大箱向き。ルメールもコース◎
・8ダノンデサイル 有馬(内)3着もあるが、大跳びで大箱向き。戸崎は無難。
・10ビザンチンドリーム スタート悪く初角までながいこのコース向き。決め手は◎
・16チャックネイト 同コースや府中実績があり大箱向き。キング騎手で要注意。
筆者 AI×レース観察「初ダ・未勝利・長距離・GⅠ」に強いマネードラゴン投資馬券塾を主催。2025年、年始から2月1週までの全週でプラス決算のパーフェクト達成。

(コース画像 JRA公式サイト)
東京 | 芝1600 | 芝1800 | 芝2400 | |
京都 | 芝1200 | 芝1600外 | 芝1800 | |
京都 | 芝2000 | 芝2400 | 芝3000 | |
中山 | 芝1200 | 芝1800 | 芝2000 | 芝2200 |
阪神 | 芝1400 | 芝1600 | 芝2000 | 芝3000 |
中京 | 芝1400 |
中山芝2200mの予想例


2022年のオールカマー(中山芝2200m)です。9月は内枠有利で、脚質は問われないのが特徴。また、夏に小回りで台頭した馬よりも、大箱に強い休養馬が有利。
1・2枠は夏の上がり馬のようにも見えますが、2ジェラルディーナは、中京の重賞2着の実績があります。大箱型と言え、注意が必要です。
次に目につくのは3枠とはなりますが、3ウインキートスでしょう。夏に休んでいた大箱タイプの馬です。内に2頭しかいないため、3枠と言っても内枠に近い位置づけです。
人気の8デアリングタクトは、枠は良くないですが大箱タイプ。実績から、この先のレースに目標があるかも知れず、連軸向きではないですが、馬券圏内の可能性はあります。

8デアリングタクトは、ここ勝負ではなかったこともありそうですが、人気を背負って不利を受けたくなかったことと、松山騎手(安全運転)の性格から、外を回し6着。芝が良い時期は、なるべくインを回らないと厳しかったと言えます。
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中山芝2200mが得意な騎手、有利な枠

コース×騎手の統計は、多く出回っていますが、そのコースに年に数日しか乗らない騎手もいるなど、統計分母数が小さくなり処理できる方は少ないです。下は、過去12年のデータを信頼性(再現性)に注意して分析しました。
騎手名 データ信頼性(%) 複勝率 (%) 回収率 (%)
戸崎圭太 50 41 79
田辺裕信 40 34 88
C.ルメール 30 54 90
施行回数の少ないコースのため、12年と長めの期間を設定しましたが、はっきり言えるのは「戸崎騎手は、人気なりの結果を出している」ということくらいです。
また、田辺騎手とルメール騎手は、データ数はやや薄いものの人気以上の成績を出せる可能性は高いです。田辺騎手は、中山コースを熟知。大箱系のコースですので、溜めや仕掛けのタイミングが確実なルメール騎手は、得意な可能性があります。
枠順の分析はすぐ下の「意外なデータ」をご覧ください。
中山芝2200mの意外なデータ(回収率が高い)
- 坂適性は、芝の状態が悪くなったときのみ考慮。9月は野芝で考慮不要。
- 向正面が直線でない形状だが、カーブが緩く、非小回り型の馬が優勢。
- 芝の良い9、10、12月は内枠有利。ロングラン開催最後の4月は7枠有利。
小回り適性は必要?不要? どっちなんだい??

中山2200mは、まず坂を上り、独自の外回り(向こう正面で奥深く回ってくる)に入り、もう1度坂を上る形態です。向こう正面が直線でなく、ゆるいカーブになっていることが特徴。
よく「急坂適性」が重要とされますが、急坂は芝の状態が悪化し、スタミナが切れた状態でないと効かないため、これは必ずしも正しくありません。人間でも、駅の階段を登ることを考えると、朝疲れていないときなら気になりません。帰宅時に疲れていれば、脚が痛くなり効きます。芝が悪化(芝がはげる、芝が掘られてはがれる、雨でぬかるむ)したときには坂適性を考えます。例えば9月は夏によく育った野芝(もともと洋芝より強靭)のみで芝が強い状態なので、坂適性は重視しなくて良いです。
坂適性よりも考えるべきは、小回り適性が必要なのか、そうでないかです。向こう正面が直線ではなく、ゆるいカーブが続きますので、小回り適性が必要という意見があります。一方でカーブが緩いため、長い直線を持つ東京・阪神コースで走るような馬でよいという逆の意見もあります。
これを調べるために、中山芝2200mの過去5年に馬券圏内に入った馬のうち、前走が1~3着だった馬の前走のコースを見てみます。これで、例えば9月のオールカマーなら、夏のローカル組(小回りで活躍)と、休養組(春の非小回りで活躍)が対決しますが、どちらの路線で構想してきた馬が有利かという観点です。
前走 | 件数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
東京 | 57 | 52.6 | 104.2 |
京都 | 10 | 50 | 66 |
中山 | 142 | 45.1 | 79 |
函館 | 7 | 42.9 | 74.3 |
札幌 | 10 | 40 | 65 |
中京 | 24 | 37.5 | 65.8 |
阪神 | 19 | 31.6 | 92.1 |
新潟 | 19 | 21.1 | 65.8 |
福島 | 21 | 19 | 34.8 |
小倉 | 17 | 11.8 | 42.4 |
結果は、小回り組が苦戦。福島、小倉は典型的な小回りですし、新潟外回りも直線が長いだけでかなり急なカーブを持つ小回り。函館組は善戦していますが、阪神の方が回収率なら高く出ています。
確かにメンバーのレベル差もあるのですが、おおむね小回り適性の必要性は薄いと見てよいでしょう。
クセのある枠順別成績をどう見る?
枠番 | 件数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
1 | 116 | 30.2 | 79.7 |
2 | 127 | 19.7 | 58.4 |
3 | 132 | 20.5 | 50.1 |
4 | 138 | 26.8 | 54.6 |
5 | 148 | 15.5 | 51.9 |
6 | 156 | 16.7 | 43.2 |
7 | 171 | 23.4 | 86.1 |
8 | 179 | 22.9 | 89.1 |
中山芝2200で気にしたいのは、枠番別成績。データを取ると、1枠と外枠(7・8枠)が有利に見えます。しかしこれを鵜吞みにするのはダメ。枠順は、騎手が自由に動ける少頭数のときには影響がかなり少なくなります。中頭数以上で見ると、下の数値です。
前走 | 件数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
1 | 105 | 30.5 | 80 |
2 | 116 | 18.1 | 56.7 |
3 | 121 | 19.8 | 48.7 |
4 | 127 | 24.4 | 50.7 |
5 | 137 | 14.6 | 53.5 |
6 | 145 | 16.6 | 37.3 |
7 | 159 | 22.6 | 88.9 |
8 | 163 | 20.9 | 61.5 |
結論として、1枠・7枠有利と見て良いでしょう。8枠はスタート後の位置争いや距離損から、極端すぎるということです。
しかし、上のデータも鵜呑みにしてはダメ。中山は、春のロングラン開催(12・1月に使用するのに、さらに2~4月も酷使。ダービーやオークス、マイルG1が施行される東京コースの芝を守るためか?)、9月の野芝のみのシーズンなど、芝の状態の変化が顕著。連続開催では、路盤の修繕にも限界があるでしょう。そこで月毎に見るのがコツ。
月 | 枠 | 件数 | 複勝率 (%) | 回収率 (%) |
1 | 内枠 | 82 | 22 | 64.1 |
中枠 | 203 | 21.7 | 48.3 | |
外枠 | 118 | 21.2 | 69.4 | |
2 | 内枠 | 7 | 42.9 | 97.1 |
中枠 | 18 | 22.2 | 63.3 | |
外枠 | 12 | 16.7 | 33.3 | |
3 | 内枠 | 49 | 20.4 | 54.5 |
中枠 | 106 | 17.9 | 62.5 | |
外枠 | 62 | 21 | 54.7 | |
4 | 内枠 | 43 | 16.3 | 22.8 |
中枠 | 98 | 14.3 | 30.7 | |
外枠 | 68 | 30.9 | 154.1 | |
9 | 内枠 | 24 | 37.5 | 142.5 |
中枠 | 67 | 17.9 | 43 | |
外枠 | 38 | 15.8 | 22.6 | |
10 | 内枠 | 8 | 37.5 | 158.8 |
中枠 | 22 | 13.6 | 27.3 | |
外枠 | 12 | 25 | 70 | |
12 | 内枠 | 8 | 37.5 | 87.5 |
中枠 | 16 | 18.8 | 62.5 | |
外枠 | 12 | 0 | 0 |
上の図を見ると、中山の芝は、連続開催最後の4月には疲弊し、外枠(実質7枠)が有利(内側の芝が荒れやすいため)、夏に伸び伸び育った強靭さが特徴の野芝を使用する9~10月は内枠が有利、東京コースにバトンタッチしその間に芝を整備できる12月は内枠が有利という、1年の流れがあることが分かります。このほかの時期(AJCCの1月など)はフラットと見て良いでしょう。
なお、中山2200mでは、内枠有利=内の先行馬、外枠有利=外の差し馬というデータは出てこず、脚質との関連付けは不要です。
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