中山芝2200mの傾向と攻略法は?

マネードラゴン馬券塾
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Q 中山芝2200mの傾向と攻略法は?

筆者 AI×レース観察 「未勝利・初ダ・障害」に強いマネードラゴン投資馬券塾を10年間継続。3年連続GⅠプラス。複1点「絶対勝負レース」は8連続的中を達成。

Q 中山芝2200mの傾向と攻略法は?

A はい。よく2度登る急坂への適性が特徴とされますが、坂は芝が荒れていないときは、さほど効かないもの。ロングラン開催で芝が荒れやすい4月は多少気にしてもよいかもしれません。

より重要なのは、奥深い向こう正面の独特な形態。直線の設定がなくゆるいカーブが続きますが、これを見て「小回り適性必要」「大箱(直線主体)向きの馬が良い」と意見が分かれます。データを見ると正解は大箱型有利。例えば9月のオールカマーは、その名の通り、夏の上がり馬(小回り得意)、夏に休養した馬(大箱得意)が激突しますが、後者が有利。天皇賞秋へのステップも意識した設定でしょう。

枠順にクセのあるコースです。データのとり方が甘いと、内枠・外枠が有利という結論になるのですが、実は芝の状態の変動が激しく、年間を通じ有利な枠が動くことが背景にあります。ロングラン開催の最後の4月は外枠(特に7枠)が有利。夏に育った野芝を使う9、10並びに馬場を調整した後の12月は内枠が有利です。

なお、イン先行が有利ということはなく、差し追込馬でも差はありません。また4月も外差し馬場という訳ではなく、外枠なら先行でもOK。このように中山2200は、脚質の影響は少ないです。

(コース画像 JRA公式サイト

東京芝1600芝1800芝2400
京都芝1200芝1600外芝1800
京都芝2000芝2400芝3000
中山芝1200芝2000芝2200
阪神芝1600芝2000芝3000

中山芝2200mの予想例

引用 競馬ブック(2022年9月25日)
マネードラゴン馬券塾
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2022年のオールカマー(中山芝2200m)です。9月は内枠有利で、脚質は問われないのが特徴。また、夏に小回りで台頭した馬よりも、大箱に強い休養馬が有利。

1・2枠は夏の上がり馬のようにも見えますが、2ジェラルディーナは、中京の重賞2着の実績があります。大箱型と言え、注意が必要です。

次に目につくのは3枠とはなりますが、3ウインキートスでしょう。夏に休んでいた大箱タイプの馬です。内に2頭しかいないため、3枠と言っても内枠に近い位置づけです。

人気の8デアリングタクトは、枠は良くないですが大箱タイプ。実績から、この先のレースに目標があるかも知れず、連軸向きではないですが、馬券圏内の可能性はあります。

引用 JRA公式サイト

8デアリングタクトは、ここ勝負ではなかったこともありそうですが、人気を背負って不利を受けたくなかったことと、松山騎手(安全運転)の性格から、外を回し6着。芝が良い時期は、なるべくインを回らないと厳しかったと言えます。

いよいよジャパンカップ 東京芝2400mの傾向と攻略法は?

中山芝2200mの意外なデータ(回収率が高い)

  • 坂適性は、芝の状態が悪くなったときのみ考慮。9月は野芝で考慮不要。
  • 向正面が直線でない形状だが、カーブが緩く、非小回り型の馬が優勢。
  • 芝の良い9、10、12月は内枠有利。ロングラン開催最後の4月は7枠有利。

小回り適性は必要?不要? どっちなんだい??

中山2200mは、まず坂を上り、独自の外回り(向こう正面で奥深く回ってくる)に入り、もう1度坂を上る形態です。向こう正面が直線でなく、ゆるいカーブになっていることが特徴。

よく「急坂適性」が重要とされますが、急坂は芝の状態が悪化し、スタミナが切れた状態でないと効かないため、これは必ずしも正しくありません。人間でも、駅の階段を登ることを考えると、朝疲れていないときなら気になりません。帰宅時に疲れていれば、脚が痛くなり効きます。芝が悪化(芝がはげる、芝が掘られてはがれる、雨でぬかるむ)したときには坂適性を考えます。例えば9月は夏によく育った野芝(もともと洋芝より強靭)のみで芝が強い状態なので、坂適性は重視しなくて良いです。

坂適性よりも考えるべきは、小回り適性が必要なのか、そうでないかです。向こう正面が直線ではなく、ゆるいカーブが続きますので、小回り適性が必要という意見があります。一方でカーブが緩いため、長い直線を持つ東京・阪神コースで走るような馬でよいという逆の意見もあります。

これを調べるために、中山芝2200mの過去5年に馬券圏内に入った馬のうち、前走が1~3着だった馬の前走のコースを見てみます。これで、例えば9月のオールカマーなら、夏のローカル組(小回りで活躍)と、休養組(春の非小回りで活躍)が対決しますが、どちらの路線で構想してきた馬が有利かという観点です。

前走件数複勝率 (%)回収率 (%)
東京5752.6104.2
京都105066
中山14245.179
函館742.974.3
札幌104065
中京2437.565.8
阪神1931.692.1
新潟1921.165.8
福島211934.8
小倉1711.842.4
過去5年(~2023年)

結果は、小回り組が苦戦。福島、小倉は典型的な小回りですし、新潟外回りも直線が長いだけでかなり急なカーブを持つ小回り。函館組は善戦していますが、阪神の方が回収率なら高く出ています。

確かにメンバーのレベル差もあるのですが、おおむね小回り適性の必要性は薄いと見てよいでしょう。

クセのある枠順別成績をどう見る?

枠番件数複勝率 (%)回収率 (%)
111630.279.7
212719.758.4
313220.550.1
413826.854.6
514815.551.9
615616.743.2
717123.486.1
817922.989.1
過去5年(~2023年)

中山芝2200で気にしたいのは、枠番別成績。データを取ると、1枠と外枠(7・8枠)が有利に見えます。しかしこれを鵜吞みにするのはダメ。枠順は、騎手が自由に動ける少頭数のときには影響がかなり少なくなります。中頭数以上で見ると、下の数値です。

前走件数複勝率 (%)回収率 (%)
110530.580
211618.156.7
312119.848.7
412724.450.7
513714.653.5
614516.637.3
715922.688.9
816320.961.5
過去5年(~2023年)

結論として、1枠・7枠有利と見て良いでしょう。8枠はスタート後の位置争いや距離損から、極端すぎるということです。

しかし、上のデータも鵜呑みにしてはダメ。中山は、春のロングラン開催(12・1月に使用するのに、さらに2~4月も酷使。ダービーやオークス、マイルG1が施行される東京コースの芝を守るためか?)、9月の野芝のみのシーズンなど、芝の状態の変化が顕著。連続開催では、路盤の修繕にも限界があるでしょう。そこで月毎に見るのがコツ。

件数複勝率 (%)回収率 (%)
1内枠822264.1
1中枠20321.748.3
1外枠11821.269.4
2内枠742.997.1
2中枠1822.263.3
2外枠1216.733.3
3内枠4920.454.5
3中枠10617.962.5
3外枠622154.7
4内枠4316.322.8
4中枠9814.330.7
4外枠6830.9154.1
9内枠2437.5142.5
9中枠6717.943
9外枠3815.822.6
10内枠837.5158.8
10中枠2213.627.3
10外枠122570
12内枠837.587.5
12中枠1618.862.5
12外枠1200

上の図を見ると、中山の芝は、連続開催最後の4月には疲弊し、外枠(実質7枠)が有利(内側の芝が荒れやすいため)、夏に伸び伸び育った強靭さが特徴の野芝を使用する9~10月は内枠が有利、東京コースにバトンタッチしその間に芝を整備できる12月は内枠が有利という、1年の流れがあることが分かります。

このデータを見ると、4月は外差し、9~10、12月はイン先行が有利と思ってしまいがちですが、逃げ先行/差し追込の2パターンでデータを取っても、大きな差はありません。

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東京芝1600芝1800芝2400
京都芝1200芝1600外芝1800
京都芝2000芝2400芝3000
中山芝1200芝2000芝2200
阪神芝1600芝2000芝3000
東京ダ1300東京ダ1400東京ダ1600
京都ダ1200中山ダ1200阪神ダ1800
GⅠ 中京ダ1800福島ダ1150

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