
Q 阪神芝1400mの特徴、有利な馬や枠順、得意な騎手は?
筆者 AI×レース観察「初ダ・未勝利・長距離・GⅠ」に強いマネードラゴン投資馬券塾を主催。2025年、年始から2月1週までの全週でプラス決算のパーフェクト達成。
2025フィリーズレビュー
注意すべき馬
・2リリーフィールド 武豊騎手の先行馬。内枠を生かせそう。
・3ドゥアムール 好調教でこのコース得意の浜中
・10ウォーターエアリー 差し馬には有利な中枠で、上り速い。
・1インプロペリア 武豊の作るペースを溜めて追走できる。

Q 阪神芝1400mの傾向と攻略法は
A はい。阪神競馬場は、2006年に改装し外回りを増設。長い直線を持つ「東京コースの弟分」として誕生したのですが、内回りは昔のまま。3~4コーナーにかけてのターンの角度が180度を超え、小回り適性が求められます。直線が長い(東京・阪神)あるいはやや長い(中京・京都外)コースで、大跳びの馬に交わされていた、ピッチ走法をはじめとする器用な馬に注意が必要です(※大跳びでも器用な馬もいます)。
小回りで直線は中京・京都外より短いため先行有利のイメージを持たれますが、データからはそうなっていません(先行有利と思う人は、恐らく過去に何度か先行狙いで穴馬券を獲った記憶からそう思っている可能性)。3~4角にかけて1度短い直線が入る「複合カーブ」ですので、差し馬が加速できます。3勝クラス以上なら、先行・差し馬の馬券率は全くの互角。内回りコースももともと「中央場所」だったので、先行有利の設計はされていないのです。
一方差す力に乏しい2勝以下では、逃げ・先行の馬券率がほぼ互角です。
(コース画像 JRA公式サイト)
東京 | 芝1600 | 芝1800 | 芝2400 | |
京都 | 芝1200 | 芝1600外 | 芝1800 | |
京都 | 芝2000 | 芝2400 | 芝3000 | |
中山 | 芝1200 | 芝1800 | 芝2000 | 芝2200 |
阪神 | 芝1400 | 芝1600 | 芝2000 | 芝3000 |
中京 | 芝1400 |
阪神芝1400mが得意な騎手、有利な枠

コース×騎手の統計は、多く出回っていますが、そのコースに年に数日しか乗らない騎手もいるなど、統計分母数が小さくなり処理できる方は少ないです。下は、過去8年のデータを信頼性(再現性)に注意して分析しました。
騎手名 データ信頼性(%) 複勝率 (%) 回収率 (%)
川田将雅 66 55 100
幸英明 37 22 101
岩田望来 36 32 107
C.ルメール 34 49 87
松若風馬 31 22 149
※過去8年、1~5人気(人気薄を含ませると大穴でデータが狂うため)
イメージに反し先行有利のコースではないですが、2勝クラス以下は逃げ・先行が有利。2勝クラス以下での成績も後押しし、前々で押し切る川田、岩田望騎手は好成績です。ラップが緩まない距離で、ペース判断が求められない点、馬を動かして押し切る川田、岩田望騎手に向いているとも言えそうです。
一方、幸・松若騎手はなぜ好成績なのでしょうか? 2人に共通するのはスタートの良さ。やはり、逃げ・先行有利の2勝以下で恩恵を受けていそうです。実際に川田・岩田望・幸・松若騎手は、2勝以下の限定すると数値が跳ね上がっていました。
ルメール騎手はオールマイティさを発揮。3勝クラス以上に限定した騎手成績は、阪神芝1400mの意外なデータ(回収率が高い)で紹介します。
続いて枠順を見てゆきます。枠順は出走頭数に左右されますが、阪神芝1400はクラスの影響が大きいため、出走頭数の区別をしませんでした。ただし少頭数では、騎手が比較的自由に位置を取れ、枠順はあまり効きません。
頭数 枠 回収率 (%)
内枠 25 91
中枠 23 81
外枠 17 59
※過去8年、1~5人気(人気薄を含ませると大穴でデータが狂うため)
3~4角が急で外枠の距離損が大きいため、内・中枠有利の傾向が出ました。
ただし、上のデータは全クラスのもので、2勝クラス以下の内枠の逃げ・先行馬が数値を稼いでいます。差し・先行がフラットとなる3勝クラス以上を見ると、「中枠」が有利でした。距離損が少なく、早めに位置を上げやすい中枠の差し馬が、数値を引き上げています。
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阪神芝1400mの意外なデータ(回収率が高い)
・3勝クラス以上に限定すると武豊も浮上
・最終追切がよい穴馬が波乱の主役
・連続騎乗の馬に注意
3勝クラス以上に限定すると武豊騎手も浮上
騎手名 データ信頼性(%) 複勝率 (%) 回収率 (%)
川田将雅 27 34 91
浜中俊 26 30 94
武豊 26 33 104
C.ルメール 14 41 120
※過去8年、1~5人気(人気薄を含ませると大穴でデータが狂うため)
3勝クラス以上に限定した騎手成績です。下のクラスで先行馬で稼いだ川田騎手は、数値を落としましたが堂々上位。3勝クラス以上は、先行・差しが互角だからです。
一方、下のクラスでは成績が目立たなかった武豊騎手は、上手い差しが決まるのか上位へ浮上。浜中騎手は、位置取りを問わずこのコースは得意なようです(近年は活躍が減りましたが、過去4年で見ても数値は衰えず)。溜めるのがうまいルメール騎手も、上のクラスではさらに回収率が上がっています。
最終追切がよい穴馬が波乱の主役
最終追切でよく動いた馬は、人気が低くても結果を出す傾向がデータから読み取れます。近走の着順が悪くても、内枠・中枠を引いた、コーナーをスムーズに回れる器用な馬は、大跳びの人気馬が急なコーナーで持ち味を削がれる分、浮上が期待できます。
連続騎乗の馬に注意
近年はリーディング騎手への乗り替わりで成果を出す馬も多いなか、阪神1400芝は連続騎乗の馬の活躍が見られます。3勝クラス以上を例にとると、逃げてもダメ、追い込んでもダメの難しい塩梅。実際のその馬に騎乗して、「どんな脚をどのくらいの距離」使えるかを見極めている方が良いからかも知れません。また、馬が器用と分かっていれば、コーナーで距離損の少ない内目を突けます。
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