西田式スピード指数は当たらない? 勝てる使い方は

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西田式はじめ、数ある競馬のスピード指数。魅力を感じますが、使ってみたものの今ひとつ当たらないという声も多いようです。このページでは、正しい使い方を考察します。

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スピード指数とは?

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スピード指数とは、1975年にアメリカの競馬評論家アンドリュー・ベイヤーが提唱したものです。

引用 ワシントンポスト

アンドリュー・ベイヤーは、ハーバード大学出身の競馬評論家です(Wikipedia)。1992年にアメリカ最大の競馬新聞に指数が掲載され、大反響を呼びました。公表までの間、相当な荒稼ぎをしたことが想像されます。

1992年、日本で西田和彦氏が雑誌『競馬最強の法則』(廃刊)などで、スピード指数を紹介。すると、スピード指数の上位の人気薄が次々に激走。当時主流だった馬連で、狙って高配当が獲れる必勝法として、注目を浴びます。

当時は、(名前は正確には記憶していませんが)スピード偏差値、時計理論といった亜流が続々登場し、競馬予想業界は、スピード指数1色に染まりました。

なぜしばらくスピード指数の独り勝ちが続いたのか?
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競馬に必勝法が誕生すれば、すぐに広まって使えなくなるのが当たり前。なぜスピード指数の天下はしばらく続いたのでしょうか?

実は、西田式スピード指数が発表された1992年の段階では、PC普及率は約25%(総務省統計)。ほとんどの競馬ファンが、スピード指数を各馬の時計から手計算していました。

スピード指数の計算式

スピード指数 = ( 基準タイム - 走破タイム ) × 距離指数 + 馬場指数 + ( 斤量-55) × 2 + 80

各コースごとの基準タイム(1勝クラス=当時の900万下条件の水準時計)を準備し、距離のばらつきを整え、当日の馬場(これも日々の判定と記録が必要)や斤量で補正する大変面倒なもの。筆者も経験がありますが、1レースの出馬表のスピード指数を分析し終わるまでには、数時間はかかりました。

このことで、参入しかけても音を上げるファンも多く、スピード指数の独り勝ちが続きました。

なぜスピード指数は当たらなくなったのか?

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ある時期(1990年代後半と推定)にスピード指数で穴を当てるのは難しくなります。PCの普及や競馬専門紙のスピード指数導入に背景があります。

1992年に西田和彦氏が日本に持ち込んだスピード指数。独り勝ちの時期が続きましたが、1990年代の後半にはPCの普及率が伸び、計算済みのスピード指数が入手しやすくなったと推測されます。

また、時期ははっきりしませんが、競馬のオッズに影響が大きい競馬専門紙が、順次スピード指数のデータベースを社に導入したと言われています。

競馬記者が簡単にスピード指数の上位馬を確認できれば、重い印を打つのは当たり前のこと。オッズが下がり、かつての中穴(着順が悪く、スピード指数が高い馬)は本命のオッズとなり、スピード指数はその輝きを失います。

スピード指数がいつ「終わった」のかは、データを出すのが難しいのですが、木下健氏のブームの前と見てよいでしょう。

木下健氏は(スピード指数を軽視している訳ではありませんが)VTR観察で、ほかのファンが気づいていない不利や馬の特性を発見するのが得意。1999年に『競馬最強の法則』(廃刊)デビューし、入れ替わりが激しいこの雑誌としては異例の8年半に渡る長期連載を築きました。

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大まかに言えば、1992年にスピード指数が始まり、1990年代後半にオッズに組み込まれ、2000年には単体では勝負できない指標になっていた終わったと見てよいでしょう。

スピード指数はどの程度損をするのか?

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スピード指数1位を買い続けたら、どの程度損をするのでしょうか? 信頼度が高い社のスピード指数を使って、2022年の1年間でテストしてみました。

的中率単勝回収率
スピード指1位27%78%
(比較)1番人気34%81%

結果は上の通り。1年間買い続ければ78%の資金しか戻らず、単勝1番人気よりも劣る成績でした。

それもそのはずで、現在は、スピード指数1位の馬は、競馬新聞記者や熟練のファンも知っており、適性による取捨選択を行っています。そうして選ばれた単勝1番人気の方が強いことは、驚くに値しません。

ただし、年間回収率80%は、馬券中級者の平均と言われます。スピード指数に一定の精度があることは、間違いありません。(具体的な活用法は、後半で説明します)

スピード指数1位の条件別集計

続いて、スピード指数1位を条件別に集計してみました(過去4年)。有力な2つのスピード指数を採用し比較しました。

  • 距離別に見ると、いずれの指数も芝の中距離では、回収率が下がっている。
  • いずれの指数も、芝の不良では信頼度が下がる。
  • いずれの指数も、東京コース(芝、ダート)、新潟のダートでは、回収率が良好。

スピード指数の弱点は、スローペースです。芝の中距離では、中盤(または序盤から中盤)のペースが落ち着くことがあり、スピード指数が苦手とする条件となります。ダートは比較的ワンペースのため、スピード指数が効きやすいと言えます。

スピード指数は文字通りスピードを測るものですので、時計が出づらい芝の不良は苦手とします。

コーナーが緩やかな東京コース

また、直線が長く、コーナーがゆったりとして、全体的に直線に近い走りができる東京コースでは、スピード指数の回収率が高めでした。

外回りの直線は長いものの、カーブは急な新潟コース

一方で、矛盾するようですが、急カーブが特徴の新潟ダートコースでも、両スピード指数とも好成績でした。時計の速い先行馬が、カーブで息を抜いて安定的に好成績を収めることと、関係しているかもしれません。

※コースの得手不得手は、スピード指数によって異なりますので、利用するスピード指数のデータを必ず確認してください。

なぜ芝中距離でスピード指数は当たらないのか?
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G1の開催も多く、ぜひ当てたい芝の中距離をスピード指数が苦手としているのは、なぜなのでしょうか?

はい。例えば下は2023年の秋華賞のラップです。

12.2 – 11.1 – 13.1 – 13.0 – 12.5 – 12.9 – 12.3 – 11.6 – 11.0 – 11.4

競馬では、クラスや距離にもよりますが「1000メートル通過が60秒ちょうど」なら、平均的なペースと言えます。よって、200mなら12秒が平均的なラップと言えます。時速に直すと60km。これは、中央競馬で通用する基本的な速力とも言われます。

すると、11秒台は速い、13秒台は遅いとなり、まずはこの理解で構いません。2023年の秋華賞は、序盤から中盤までは遅いか平均的なラップと言えます。

2023年の秋華賞のラップが分かりづらい場合は、2022年の秋華賞と比べるとよいです。

上段2023年秋華賞/下段2022年秋華賞

12.2 – 11.113.113.0 – 12.5 – 12.9 – 12.3 – 11.611.011.4

12.2 – 11.2 – 12.3 – 12.3 – 11.7 – 12.3 – 11.811.511.511.8

2022年(下段)は、13秒台の遅いラップが1つもなく、かなり締まった流れだったと言えます。

2022年の秋華賞の走破タイムは1:58:06、2023年は2:01:01でした。2023年はやや重とはいえ、走りやすい馬場でしたので、かなりの差が出たとえいます。

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このように、芝の中距離ではレースごとにラップの傾向が異なり、走破タイムも相当変わってきます。そのため、スピード指数は苦手とする条件なのです。

スピード指数の使い方は?

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すでにオッズに組み込まれ、指数1位を買ってもプラス収支にならないスピード指数。さらに芝の中距離では当てにならないなど、欠点もあります。どのように活用すればよいのでしょうか?

はい。過去に叩き出したスピード指数が、今回のレースで再現性を持つかどうかを見ます。

2023年の競馬ブックのスピード指数では、前走指数が1位だったのがマスクトディーバです。前走のローズステークスと秋華賞の条件を比較し、スピード指数に再現性があるか確認してゆきます。

①ラップ

12.4 – 10.811.211.3 11.611.711.211.011.8

11秒台は速い、13秒台は遅い

まずローズステークスのラップを見ると、11秒台がずっと続く締まった速い流れであり、秋華賞が同様の厳しい流れになろうと、楽になろうと、記録したスピード指数は再現可能と判断できます。

②コース

阪神1800mは、大箱(カーブが緩く)、3コーナー手前から下り坂があり、直線が長いコースです。京都2000は、小回り(カーブが急)、4コーナー手前から下り坂があり、直線が短いコースです。

概して、阪神はトップスピードが問われ、京都は下り坂や急カーブを器用に回れるかが問われ、再現は難しい可能性があると判断できます。

このほか、騎手の乗り替わり、相手関係の変化、人気の変化(人気が上がるとプレッシャーをかけられ、進路を邪魔されやすい)、馬場の変化(芝が生え揃い、馬の後ろ脚を受け止め加速しやすい高速馬場か、そうでないか)なども見ますが、今回はラップとコースという重要な要素のみ見ます。

結論として、前走のラップはG1並みでスピード指数の再現が可能、ただし求められる適性がかなり異なり、再現は五分五分といったとことです。

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実際には、マスクトディーバは秋華賞で2着に好走しました。序盤から中盤までがスローとなり、よく脚が溜まったことが要因。また、勝ち馬が早めにまくり、先行馬が闘争心を失った展開利も要因です。

いずれも戦前に予想は難しかった、展開のアヤです。

しかし、VTRを見て、小回りをこなせそうだ、短い直線でも対応できそうだと判断した場合には、買ってもよかった1頭です。

結局スピード指数の1位に何の意味があるのか?という気もしてしまいますが、「その1位が再現できるか」という大きなモノサシとなります。

また、「時計上位4頭から軸馬を出そう」といった基準にもできます。各馬の検討は、VTRも見るとすると、非常に時間がかかり、何らかのモノサシで、頭数を絞り込むことは非常に重要です。

なおスピード指数は、過去3走が掲載されている、競馬ブックが使いやすいです。最高指数のみ掲載の専門紙もありますが、レースごとの再現性が判断できないため、おすすめしません。

また、現在スピード指数は無数にありますが、スロー補正を採用したものは注意が必要です。スローで好走した馬は、ペースが上がると、その分速くなるよりも、ついてゆくのに苦労しパフォーマンスを落とすことが多いからです。競馬ブック以外では、元祖の西田式スピード指数はもちろん、市丸タイムフィルターも精度は高いと言われています。

最後にまとめておきます。

Q スピード指数は当たらない? 勝てる使い方は
A すでに競馬専門紙もスピード指数を参考にしていると言われ、オッズに反映されてしまっている以上、スピード指数1位を買い続けても80%程度の単勝回収率が限度です。ただし、高い指数を出した馬を中心に、前走のラップや、今回のコースとの違いを調べ、再現性を考えてゆくと、有効なアプローチになります。

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